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天使族の造る驚きの紙幣と木人形達の新たな身体と名前





天使族のベアトリスが美しい翼を広げて・・自分の羽根を一枚取る、

そしてアズミが持つ紙幣を参考に・・何か念じ始めた、そして?

見る見るうちに羽根は紙幣に変わり札束となり・・輝きを放っている。



これには皆が驚いた。



「紙幣でも価値が無いと使ってもらえないでしょ?」



それはそうだが・・



「天使族の羽根は金よりも高級品で様々な物に変化できるのよ、

一度変えると元には戻せないけど通貨としての価値は高いわ、

これなら共通紙幣として使えると思うんだけど・・どうかしら?」



「ああこれなら申し分ない、だがなぜ今まで造らなかったんだ?」



「単純にこれを使う機会がなかったからよ、羽根を取るのも億劫だから」



なるほど。



ここで俺達に同行してるクリスティーナが尋ねる、エリーナは産休中、

エマとソニアもエリーナの傍にいるので彼女が代わりに来ていた。



「紙幣となると大量に必要になりますが・・出来るのですか?」



「それは心配ご無用、一枚の羽根で大体一億枚造れるのよ、あと例えば・・

6天王の羽根は1万円、ソネットたち上級は5千円、中級部下は1千円、

紙幣の種類も対応出来るから便利だと思うけど・・どう?」



「ああ採用したいと思う、だが君達への対価は・・何を求めてるんだ?」



「そうね・・まず新型車両の配置と・・その整備と運行全般かな?

それとギルドの取引で年間3%もらえるのでしょ?これである程度賄えるわ、

ただ運賃に関しては天使族が全額頂ければありがたいんだけど・・」



「その運賃を使って・・前に言ってた配下達に?」



「ええ全額を老いた配下の者たちの介護費用に充てたいと思うの」



「ああわかった、運賃に関しては希望通りにしよう、ただ・・

他に関しては列車の運営費などがあるからこちらに任せてもらうぞ」



「ええいいわ、お願いね」



「わかった」



俺は今までの流れを緊急通報として各種族の持つスマホに転送した、

そして北の大陸より前に西の大陸が通貨導入を希望してるので・・

ドワーフの村が先行して試験導入することを伝えた。



各種族もこれを了承、以前祖父木人形が俺達の技術は引き続き提供、

これが効いているのか・・どこからも反対の言葉は無かった。



「チョットマッテ!」



なぜかカタカナ言葉でアズミがストップをかける。



「デザインはギルドと共通にしてくれる?種類が多いと迷うのよ!」



それは確かに・・



ベアトリス達もこれを了承、羽根の紙幣をギルドと共通に作り直す、

金銀銅貨はそのままに紙幣も導入してどちらも使えるようにした、

しばらくはギルドの紙幣も使い両替をしながら入れ替える。



ちなみに最初に造った紙幣はドワーフ達が欲しがったので渡した、

貨幣価値は無いが記念品になるからと言って喜んでいた。



話し合いの結果以下のように貨幣価値の設定した。



● 1万円の価値  金貨・6天王の羽根で造った紙幣。


● 5千円の価値  上級天使族の羽根で造った紙幣。


● 1千円の価値  銀貨・中級天使族の羽根で造った紙幣。


● 500円の価値 ギルドの造った大銭貨


● 100円の価値  銅貨。


● 10円の価値  ギルドの造った銭貨。



天使族は銭貨を造るのは面倒らしくギルドの造った銭貨を使うことにした、

ギルド達も通貨に関われることで喜んでいた、それと1円単位は省いた、

あまり細かくすると管理が大変なので10円単位から取引をする。



ちなみに銅貨に関しては大量にあるらしくそのまま使うことにした、

後日ギルドから銭貨と銅貨を西の大陸に輸送し導入するとこととなった、

その対価として西の大陸で取れる果物や菓子などの加工品をギルドに送る。



全部が揃ったら交換所を造り両替をして通貨導入することとなった、

その辺の対応はドワーフ達が希望したので任せることにした、

ちなみにドワーフ達も木人形の漫画を読み俺達の感覚を理解している。



これに関しては・・アズミが呆れていた。



「あなたたちの教科書って・・漫画なの?」



それに関しては・・言葉が出なかった。



ただ・・アズミも移動中俺達の漫画を読みまくっていた。



・・・



これに関してはキリが無いので打ち切った。




一旦休憩を入れお茶を飲みながらのんびりくつろぐ時間が過ぎる、

しばらくしたらドワーフの娘たちが・・笑顔でこちらに向かってくる、

そして・・俺の前に来て一言!!



「お待たせしました!ある程度の数が用意できました!」



えっ?



どういうことだ?



「お忘れですか?木人形さんたちの身体がある程度出来たのです!」



・・・



!!!



そうだった!



以前ジェニー達の新たな身体を造ってもらう際に頼んでいたんだった、

残念ながらアソコは無いらしいがそれ以外は完全に男性の身体らしい、

それを聞いた祖父木人形は飛び上がって喜んでいた。



外を見ると・・



後続の高速列車に乗った大量の木人形達・・一万はいるな、

早速新しい身体に変わりたいとばかり皆気合い入れて降りてくる、

今回は1万人分で後日準備出来次第、次々と身体を入れ替えるらしい。



俺達は公民館らしき会場に移動、そこには男性が無数に眠っていた、

ジェニー達と同じようにリクエストしたらしくイケメンばっかりだ、

これを見て各種族の女性陣が歓喜の雄叫びを挙げていた。



・・・



一体どうやって造っているのだろう?



俺はこっそりドワーフ達に尋ねたが・・



彼女達は笑顔で・・




「企業秘密です!」




・・・



どうやっても教えてはくれなかった。



・・・



気持ちを切り替える!!!!!



気になる祖父木人形の新たな身体は・・



・・・



ナニコレ???



・・・



目の前には・・機動戦士●ンダムに出てくるシ●ア・アスナブル?

彼の一番若くてかっこいい姿の男性が俺達の目の前で眠っている、

それを見た俺は・・すごくムカつき嫉妬の炎が止まらなかった!




お祖父ちゃんが俺よりカッコよくなるなんて・・




・・・




カッコよくなるなんて・・




・・・




許せない!




俺の嫉妬を完全無視して祖父木人形は早速身体の入れ替えを行う、

以前ジェニー達に施した方法を自分でこなし身体を入れ替えた、

すると・・見慣れた祖父木人形の身体が煙となり蒸発していく・・



そして・・



「よいしょ・・と!」



イケメン男性が眼を開きゆっくり立ち上がる、ただ裸のままだ、

少し照れくさい顔をして・・別に用意した服を着こんで立ち上がる、

そして・・



「孫よ!これからはわしの事をヘイゾウお兄さまと呼びたまえ!」



・・・



ヘイゾウ?



この際本名は避けた方がいいと思うんだが?



「ヘイゾウはわしの名前だ!これは代えられないのだよ!」



・・・



シ●アの顔でヘイゾウと言われても・・



・・・



深く考えるのはやめることにした。




その後次々と木人形達が新たな身体に代わりイケメン軍団となる、

早速ジェニー達が好みの男性たちにアプローチしている、そして・・

アズミがアンパン口開けて・・あっけにとられていた。



「な・・なによこの軍団?イケメンだらけじゃないの・・」



まあ・・そういうことになるかな?



「ねえねえ!何人か紹介しなさいよ!!!」



それは自分でお願いします。



アズミ達は目の色を変えて好みのイケメン木人形達・・



・・・




もう木人形じゃないよな・・



これからはどう言ったらいいんだろう・・?



「孫よ心配は無用だ!しっかり考えてある!」



俺の肩をポンと叩いてヘイゾウお兄さまが自信満々に語る。



それは・・?




「ウルトラドールたちだ~~~!」




・・・




「却下!」




えぇぇ~~~???



当り前だろう!ウルトラ●ンじゃあるまいし・・



涙を流すヘイゾウお兄さまたちを無視して俺は新たな名前を考える、



・・・



さて・・どの名前がいいかな?



わかりやすいのがいいよな・・



・・・





「ライアン」はどうだろう?



「ライアン?」



祖父・・いやヘイゾウお兄さまたちが頭を傾げている。



「ライアンとはゲール語で「小さな王」を意味する、つまり・・

この異世界で多大な貢献をしている木人形達を称えたい!

それには「小さな王」の意味を持つライアンがいいと俺は思う」



この言葉を聞いて・・



木人形達は涙を流して喜んでいた・・・



「ではライアンということで・・」



以降男性木人形達は・・



ライアンたちと呼ばれることとなる。





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