会議の再開と各艦の配備と通貨の導入の迷い
一夜明けルーム国の会議場に皆が再び集まる、ギルド達もいる、
今回は航空母艦等の配置とギルドとの貿易の話も盛り込む予定、
俺の横で・・レティシア達がすごく嬉しそうな顔をしていた。
まあ当然だろう・・・
3%とはいえ・・関わりのない貿易からも収入が確約したからな、
取引額が増えれば増えるほど彼女達の収入も増え配下に分配できる。
「皆様お疲れ様です!これから会議を再開します!」
まず各艦隊に配置する航空母艦・重巡洋艦・軽巡洋艦・駆逐艦、
潜水艦と・・なぜか一部の魔物の配置もあるらしいが・・
・・・
今は・・深く尋ねないことにした。
事前に皆考えていたらしく・・希望艦を次々と指名し配備された、
中にはジャンケンで決めるなど白熱した展開もあったが概ね決まった。
各艦隊に新たに配備される艦は以下の通りとなる。
まず第1艦隊!
戦艦 ※モンタナ・アリゾナ・オクラホマ。
航空母艦 ホーネット・レキシントン・ヨークタウン。
重巡洋艦 クインシ―(再建造中)
駆逐艦 ルース(再建造中)
同盟種族が増え警備区域が広がったことで艦の補充が必要となった、
以前戦闘機の開発の為に解体した重巡クインシ―と駆逐艦ルース、
この2隻を再建造、完成したら第1艦隊に配備することとなった。
続いて第2艦隊!!
戦艦 扶桑・山城。
航空母艦 鳳翔・龍驤・雲龍。
重巡洋艦 衣笠・妙高・那智・足柄。
軽巡洋艦 天龍・龍田・球磨・多摩。
駆逐艦 不知火・水無月・白雲・磯波・綾波。
潜水艦 伊176型1隻
専属魔物 クラーケン5匹。
・・・
第2艦隊の要望に応え重・軽巡各4隻と駆逐艦5隻を配備した、
さらに潜水艦1隻を新たに配備、その護衛にクラーケン5匹、
このクラーケンは家族で懐いたため同盟魔物として配備された。
続けて第3艦隊!!!
戦艦 伊勢・日向。
航空母艦 大鳳・千歳・千代田・瑞鳳。
重巡洋艦 古鷹・加古・青葉。
軽巡洋艦 北上・大井・長良・名取。
駆逐艦 暁・響・雷・電。
潜水艦 伊176型1隻。
専属魔物 クラーケン2匹。
・・・
第3艦隊は航空兵力を求めていたので空母1隻を新たに追加、
主に昼間の広範囲を警備するので伊勢日向にも垂直戦闘機を配備、
こちらにも潜水艦1隻、懐いた新婚クラーケンが配備となった。
続けて第4艦隊!!!!
戦艦 金剛・比叡。
航空母艦 翔鶴・瑞鶴・天城・葛城。
重巡洋艦 羽黒・高雄・愛宕・摩耶・鳥海。
軽巡洋艦 阿賀野・五十鈴・矢矧・酒匂。
駆逐艦 秋月・霜月・初月・陽炎・雪風・磯風・浜風・島風。
潜水艦 伊400型3隻。
専属魔物 サーベルタイガー200匹。
専属魔物 懐いたクラーケン大家族10匹。
・・・
カオスとレイナを筆頭に広い西・北の大陸を管理するため最大規模にした、
基本自由部隊だが状況に応じて各地の援護や敵への威嚇なども担当する、
それと北の大陸への往来・輸送も担当するのでこの規模となった。
サーベルタイガーは西の大陸の鉄道関連の警護、具体的には線路や駅、
クラーケンは北の大陸のトンネル出入り口付近に住み監視をする、
敵が来た時は海中に用意した非常ボタンを押して警報を発してもらう。
次に第5艦隊!!!!!
戦艦 榛名・霧島。
航空母艦 蒼龍・飛龍。
重巡洋艦 最上・筑摩・熊野。
軽巡洋艦 由良・鬼怒・川内・那珂。
駆逐艦 睦月・如月・弥生・卯月。
・・・
ショウとレイミが大人しく艦長の仕事をする・・のを表向きの前提、
正直あの2人は転移魔法で紀伊に戻りそうなので当てにはしていない、
皆もそれは熟知していて・・交代で艦長代理を勤めてくれるそうだ。
この部隊は北と南の大陸付近の広大な海域を監視するためにある、
特に南の大陸にはエニウェアやヒドラなど凶暴な魔物が山ほどいる、
そのため超高感度レーダー等を用いて危険水域を避け監視を行う。
続いて第6艦隊!!!!!!
戦艦 陸奥・長門。
航空母艦 赤城・加賀。
重巡洋艦 三隈・利根・鈴谷。
軽巡洋艦 神通・夕張・能代・大淀。
駆逐艦 望月・吹雪・白雪・東雲。
潜水艦 伊176型1隻。
こちらはルーム国軍が中心となり島全体の警備と輸送関連を行う、
島にある飛行機場や巡航ミサイルなどと連携してエニウェアに備える、
他にも各種族の若者たちを収集し教育実習等を行う。
訓練の為潜水艦1隻を追加配備した、それと学科も担当してもらう、
現時点まだ階級は決まっていないが・・今後階級試験等もここで行う。
そして俺達第7艦隊!!!!!!!
戦艦 紀伊・武蔵・大和・※モンタナ。
航空母艦 信濃。
・・・
俺達に関しては遠距離外交と現地戦闘もあるので大型艦だけにした、
そのため今迄異世界軍に配備していた艦は他の部隊に配備された、
その代わり遠距離出撃のみ戦艦モンタナが第7艦隊と合流・同行する。
最後に第8艦隊!!!!!!!!
戦艦 ビスマルク・ティルピッツ。
航空母艦 伊吹・阿蘇。
重巡洋艦 アトラス。
軽巡洋艦 シュメール・ディアーナ。
駆逐艦 サイクロプス・ハイゴブリン。
・・・
重巡以下は仮の名前をそのまま採用していた。
こちらは大きな変化はないが・・
先で白の大陸の往来があるかもしれないので追加配備を希望している、
ただ天使族達は軍艦の管理や整備は出来ないと言っているので・・
当面は第1艦隊が第8艦隊のサポートに入る予定となっている。
戦艦以外の艦長などに関しては希望者が多いので階級決定後にした、
ある一定のランクに達したら適性試験等を受け交代で配属にする、
今後は各種族が混合で配備されるので不公平が無いようにした。
ここで艦の配備の話は終了!
休憩を挟みギルド達を紹介した!
ギルド達は・・・
予想以上の規模に驚きながら・・全員が襟を正し壇上に立ち挨拶、
そして俺達との貿易を強く希望していることを詳細に説明している。
20分後・・
いったんギルド達は説明を中断し俺と交代、俺が壇上に立った、
これは事前に打ち合わせをしていたので予定内の行動だった、
そして俺は・・なぜ今まで通貨を導入しなかったのかを語った。
特に日本での生活では・・大量に食糧が生産され捨てられていた、
それは通貨が持つ弊害で・・これが無いと食することは許されない、
食糧を捨て飢餓者が増える理不尽で過酷な現実を見てきたからだ。
さらにアメリカ軍に配属された時、難民キャンプに出向いた事がある、
そこでは貧困の為祖国を捨てアメリカに亡命する人間も多数いた、
命がけで逃げてきた人間を抑え込むときほど悲しいことはなかった。
それらの体験もあり・・
貧困や飢えを無くすためには・・
むしろ通貨は弊害ではないかと考え導入を躊躇していた、
幸いこの異世界の各種族は純粋で直線的な考えが多かった、
そのため通貨が無くとも皆が理解したので共存・発展が出来た。
だが・・
今後はギルドなど通貨を基準とした種族と付き合う必要がある、
そのため試験段階として北の大陸だけで通貨を使うことを考えた、
そして通貨のメリット・・わかりやすい報酬と投資なども説明した。
そうして・・
各種族にこの考えに賛同かどうかを尋ねた・・
・・・
これには賛否が分かれた、不安を考える種族も多数いたからだ、
一番の懸念は・・木人形やジェニー達が造るスマホや食事等・・
これらの支給が通貨により制限されるのが一番怖いようだ。
稼げる者は発展した製品や食事を手に入れ・・それ以外は制限される、
それが怖いのか・・猛烈に反対する声も多かった、だが・・
完全に反対すると「共存」を否定する事にも繋がり迷う者も多かった。
それを察知した祖父木人形が俺の横に来て・・静かに語る。
「我々の技術を高く評価してくれてありがとう、とても嬉しいよ、
安心してくれたまえ、必要な食事や製品は今迄通り支給する」
この声を聞いた各種族は・・
安堵の表情を浮かべ・・
俺の考えに賛同してくれた。
これにより俺達との取引が見えたギルドの代表者たちは・・
「あっ・・ありがとうございます」
深く頭を下げ感謝の意を表していた。