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その名は「モンタナ」幻のアメリカ海軍超弩級戦艦




アメリカ艦隊の中央にいる大和クラスの超弩級戦艦に皆が驚いている、

するとモニターにこの艦の経緯と装備の説明が流れてきた。



その名は・・



「MONTANA CLASS BATTLESHIP」



「戦艦モンタナ!」



この戦艦は完成していれば日本海軍の大和型に匹敵する艦だった、

だが戦局の変化から製造が取りやめとなった戦艦ではあったが・・

一部の技術者たちが極秘に建造を計画していたらしい・・



それが何らかの形でこの異世界に召喚された。



我々はその技術者たちの意思を継ぎこの戦艦を実現させた、

これからはルーム国をはじめ各地の守護の要として就任する、

この新たな守護神の活躍に・・期待してほしい。



続いてモンタナの武装を簡易紹介された。



主砲は計画と同じ16インチ(約40cm)3連装砲塔4基12門、

それぞれ実弾、魔法も撃ててさらに5インチ(約12.7cm)連装砲塔、

これは10基20門ありそれぞれが同時に特級・上級魔法を発射できる。



召喚された艦はアイオワ級を改造したこともあり高速巡航も可能、

他にもイージスミサイルや棘弾、氷の盾などの装備も備えている。



「これよりモンタナは戦闘に入る、一旦通信は解除する」



モンタナはじめアメリカ艦隊はヒドラに向かって突き進む。



モニターは人工衛星の画像に切り替わりモンタナの主砲が動く、

アリゾナ、オクラホマも主砲発射準備、するとヒドラが見えてきた、

後ろの航空母艦から戦闘機が次々と発艦し戦闘態勢となる。



そして・・ヒドラが射程圏内に入った!」



「全砲発射せよ!」



「オッケー~ボス!ファイアー!!!」



グゥゥゥゥン・・ドゴォーーーン!



ギュウウン・・ビシューン!



ガガガガガガガガ・・・



3隻の戦艦の主砲が次々と発射されヒドラたちを叩き落とす、

さらにモンタナの3連装主砲から火・水・雷の魔法が放たれる、

それらの魔法がヒドラの集中している空中で接触した!



空が光り輝き・・




キィーン!




ズズズズズズズズズズズズーーーン!!!!!!




巨大な爆発を起こしヒドラたちを吹っ飛ばした!

その威力に・・天使族達が極度に驚いていた。



「な・・なにあれ?3種類の魔法を接触爆発させたの?」



「あれ上級魔法でしょ?特級より威力あるんじゃない?」



「あっ・・少しだけヒドラが可哀そうに思えたわ・・」



まるで核爆発のような驚異的な破壊力に・・俺達も冷や汗ものだった、

主砲の直撃を受けたヒドラは爆風で吹き飛ばされ影も形もなくなった、

だが他のヒドラたちは空腹なのか・・構わず突っ込んできた。



それをモンタナ・アリゾナ・オクラホマの対空砲火が撃ち落とす。



再生能力があるヒドラも急所ごと撃ち抜かれては砕け散っていく、

皆の注目はモンタナに釘付け、左右から次々と上級魔法が発射されていく。



「ええ??、上級魔法をあんなに素早く発射できるの?」



「まるでハリネズミね、どの角度からも攻撃力が落ちないわ」



「どうやったらあんなこと出来るのよ?凄すぎるわ!」



皆が驚いている、確かにモンタナの素早く様々な攻撃は見事だ、

さらにアリゾナとオクラホマ、戦闘機隊との連携は全く隙が無い、

ヒドラも反撃してくるが・・それらは氷の盾が全部防いでいる。



モンタナの魔力増幅装置の上の指令室ではワイバーン・ガルーダ―、

グリフォンの精鋭たちが次々と魔力を送り上級魔法を発射している、

10基の連装砲塔から放たれる魔法は隙無くヒドラたちを落していく。




ドコココココココ・・・




Sの字のように旋回しながら前後2基6門の主砲が次々と火を噴いた、

ヒドラたちは周りこもうとしても後ろの主砲で落とされ手も足も出ない、

なら上から・・それらはイージスミサイルで叩き落とされた。



さらに別のグリフォン上級部隊が棘弾の発射装置に座り撃ちまくる、

数は限定されるが変幻自在に棘弾を操りヒドラの急所を貫いていく、

それらの操作魔力はモンタナから供給されるので負担は軽そうだ。



いつのまにか・・



ヒドラたちは目で数えられる位まで数が減っていた。



グルルルルル・・ガァ~~!



残りのヒドラたちは特攻を仕掛けてきた、狙うのはモンタナだ、

モンタナは対空砲火で次々と撃ち落とすが・・一部が取りついた、

そして艦橋を睨み・・船体を壊そうと触手を伸ばし攻撃・・




「艦体電撃防御!ヒドラを引き離せ!」




ビビビビビビィィィ!!!




グァァァァァァァァァ?・・




モンタナ自体が電気ウナギのように放電しヒドラたちを感電させる、

ヒドラたちは強烈な放電の前に・・力尽き海に落ち沈んでいった、

これには俺達も驚いた、艦に取りつかれた敵まで駆逐できるとは・・




ふと見ると・・




あれだけいたヒドラたちがもう一匹もいない、全部叩き落としていた、

戦闘機隊は全部母艦に帰ってきた、こちらの被害は皆無のようだ、

巡航体制に戻るモンタナ、その姿は・・頼もしく雄々しかった。



「どうしたんだね?会議が止まってるぞ?」



モニターに祖父木人形の姿が映し出される、ナターシャお姉さまもだ。



「あらあら・・みなさん口が空きっぱなしですよ?」



俺達は・・会議の事はすっかり忘れていた。




「き・・休憩しましょう!」




クリスティーナの言葉に皆が頷き休憩タイムに入る、トイレは満室だ、

俺はモンタナの資料を希望し・・エリーナ達と共に資料を読んでいる、

モンタナのあの艦体電撃防御が気になるからだ。



すると・・



軍艦はある程度離れた敵には強大な力を発揮するが・・取りつかれると厄介、

乗務員と艦体に危険が及ぶため急ぎ対策を講じる必要があった、そこで・・

前にデーヴィドがアイオワ級に電撃攻撃したことがヒントになったそうだ。



デーヴィドの特級魔法は乗務員を消滅させたが・・逆の発想が思い浮かぶ、

艦に取りついた敵だけを攻撃する方法はないか・・電気ウナギを思い出した、

あの原理を応用して今回モンタナに試験的に装備したそうだ。



この装備は各種族が異様に興味を示している、防護に最適だからだ、

例えば森の中で蛇のような魔物に身体を縛られたら手も足も出なかった、

今迄は単独行動は厳禁で複数で行動することで対策していた。



だが・・



いざ戦闘になると・・



敵は戦力を分散させてから攻撃してくるので被害が後を絶たなかった。



もしこの装備を個々が身に纏えるならば・・はぐれても生存率は高くなる、

氷の盾で遠距離攻撃は防げるが身体に取りつかれたらひとたまりもなかった、

そのためこの装備を小型・量産化を強く求める声が会場から多く出ている。



「わかった、急ぎその要望に沿えるよう努力する」



祖父木人形の声を聞いた各種族たちは・・安堵の表情をしていた。



会議は再開され・・



まず各種族はスマホを操作して・・○×方式の画面が出てきた、

モニターに映し出される要望が必要なのかを○×で決める、

皆の要望が多ければ採用、それ以外は今回見送ることにした。



まず・・



クリスティーナ達が要望している・・




「確実な地位」




に関しての説明が流れる、そしてそれが必要なのかを皆に尋ねた。



・・・



意外にも反対者はごく少数で大多数は「確実な地位」を欲していた。



要望が多かったので次に進む、どう「地位」を決めるかだ!



これには様々な意見が出たが・・




「全種族共通の名称階級」



のほうがわかりやすいが大多数、そうでないと混乱すると言われた、

確かにその通りだと思う、誰の指示を聞いたらいいか迷うと困るからな、

では名称をどうするか・・ここでアトラスが俺に尋ねてきた。



「君達の世界では・・どのような階級をつけていたのか?」



一例として俺が思いつく階級を・・大雑把に伝えた。



● 「大将」・「中将」・「少将」等々の軍階級。


● 「ミニマム」・「バンダム」等のボクシング階級。


● 「上級」・「中級」・「労働者階級」等の貴族階級。


● 「公」・「侯」・「伯」・「子」・「男」等の爵位。


● 「社長」・「部長」・「係長」などの会社階級。




・・・



どれもしっくりこなかったようだ・・



ここで・・会議に興味参加していたアズミが案を出す!



「将棋やチェスの駒の名前はどうかしら?それに箔をつけるのよ」



・・・



俺達を含む各種族は・・頭を悩ませていた。





 

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