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ギルドの事務所での交渉とエリーナからの衝撃発言




ベアトリスは3時間ほど「超」亀甲縛りでもがき苦しんでいた、

それを見てさらに興奮するアリエノール達とその配下達だが・・

散々いじめられていたらしく別室で興奮しながら見ていた。



当初はベアトリスの惨めな姿を笑っていた配下と要人達だったが・・



変化が現れた。



というのも・・



6天王が哀れな姿で縛られ恥ずかしい所を容赦なく攻められている、

徐々に怒りは薄れ・・泣き喚くベアトリスに少し同情する心が現れた、

そして席を立つ、さすがにもう見ていられないようだ。



「ベアトリス様への怒りは収まりました、私達はこれで失礼します」



配下と要人たちはギルドの代表達にそう言って各地に帰った、

それを知ったアリエノール達はベアトリスの縄を解いた、

縄を解かれ自由になったベアトリスは・・痙攣を起こしている。



「やりすぎたかな?エヘヘ・・!」



アリエノール達は回復魔法でベアトリスを治療、だが全快じゃない、

ある程度動ける位までは回復はしたが・・逃亡防止の為抑え目だ、

やっと話せる位まで回復したベアトリスが・・尋ねる。



「これで・・私も同盟・・仲間に・・なれるの?」



「そうね、でも他に約束してほしいことがあるわ」



「それは・・なに?」



「コウも言ってたでしょ?私達は今まで配下達にひどい扱いをしたわ、

彼ら彼女達の傷は深いのよ、それを少しでも癒さないといけないの、

その為の行動は惜しまないで!それが同盟の条件よ!」



「・・そうね・・わかったわ・・」



アリエノール達6天王は・・全員が輪になり固い握手をしていた。



その頃俺は・・



「ハレハレハレ~!」



俺の口を塞ぐためにアヤカ・サマンヌ・アリーゼ・アリエノール、

そしてレティシアがその都度交代で俺を押し倒し胸での圧迫攻撃、

窒息寸前まで押し付けられ・それを繰り返され動けなかった。



ふと見ると・・



ベアトリス含む6天王が・・笑顔で握手している。



・・・



問題は解決したと受け止めよう!




20分後・・・




シャワーと着替えを済ませたベアトリスを含め話し合いを・・



「グゥゥゥゥゥゥ・・・」



・・・



なぜかアリエノール達と・・ギルド達からも腹の虫の音が聞こえた、

俺はタケシ達の収納魔法に収めておいた木人形達が用意した料理を出す、

それをテーブルに並べて・・なぜ全員座っているんだ?



「美味しそうな匂いがしたので・・」



最上階にいた事務員や警備員まで・・まあいいか・・

おそらく俺達が料理を持ってくると思い我慢していたんだろう、

俺の性格を知るアズミが微笑んでいるから間違いなさそうだ。




「美味しい!」



「美味い!どうやったらこの味が出せるんだ?」



「あ~やっぱ木人形さんたちの料理は最高よ!」



「こんな・・こんなに美味しい料理があったの?」



「あ~これこれ!懐かしい味だわ~~!」



俺達の味を知るアズミ以外は・・すごく感激しながら食べていた、

ちなみに今回用意した料理はかつ丼や天ぷらや握りずし等の日本食、

生の魚はどうかな~と思っていたが・・皆抵抗なく食べていた。



ちなみにタケシ達スノードラゴンは収納魔法内でも冷気を調整できる、

最新の冷蔵庫のようにその食材に適した温度帯で保存できるそうだ、

そのため寿司など生の料理も長時間保存できたので持ってこさせた。



そのタケシ達だが・・



・・・



君達なにしてるのかな?



タケシとショウ、レイミはお寿司を食べながら漫画に熱中していた、

寿司を食べる時だけ一旦本を横に置き口に入れたらすぐに読んでいる、

恐るべき速さでそれを繰り返すので静止画を見てるようだった。



・・・



行儀悪いぞ!



100人分ほど用意していた日本食は瞬く間に無くなっていった、

ギルドの代表達は感激、事務員や警備員は感動、アズミは満足、

そして天使族達は・・



「ねえねえ・・次はデザートだよね?」



・・・



隠していたデザートの存在に気づいていたようだ。



レイミがしぶしぶデザートのプリンやケーキ、アイスなどを出した、

ギルドの代表達は念願の甘味に・・酔いしれながら食べていた、

ベアトリスは・・大粒の涙を流しながらプリンを堪能していた。



さて・・俺もデザートを・・



・・・



俺の分はなぜか6天王が6等分して幸せそうに食べている、

一応俺は総司令官なんだが・・なんで俺のデザートは没収されるんだ?

その怒りを察したアリーゼが一言!



「私達の胸を・・たっぷり堪能したからですよ!」



・・・



俺は・・なにも言えなかった。



デザートを堪能した皆は・・やっと交渉事に気持ちを切り替えた、

新たに円状のテーブルが用意され俺達の反対側にギルド達が座る、

ちなみにタケシ達も横に座り・・やっと漫画を読むのを止めた。



まずギルド達が挨拶!



「この度は皆さま・・お集まりいただきありがとうございます、

我々としてはこれを機に皆様とより深い親交を深めたいと思います」



皆が拍手、すると事務員が書類を配り始めた、それは周辺の地図、

各地で取れる野菜や魚や肉などの食料品一覧と各地の名産等、

様々な魔道具や冒険家の収集品がびっしり書かれてある。



俺達はそれらの説明を2時間ほど聞いていた。



するとショウコがこちらの収穫品や加工品の一覧を配り始めた、

ギルド達はその内容に驚いている、一番驚いているのがアズミだ、

前の世界で当り前にあった品が揃っているのが衝撃だったようだ。



さらにアズミはスマホに驚いていた、彼女が持ってたのがガラケーだ、

見せてもらうと初期のタイプ、10年位前に流行した折り畳みタイプだ、

これが主流だったころに召喚されたらしくスマホを凝視していた。



「ねえねえこれどうやって使うのよ?」



するとショウコがアズミに説明、彼女は相当なショックを受けていた、

まあそうだろう、俺達の機器を異世界のショウコが使っているからな、

ちなみにベアトリスを除く天使族全員がスマホを持ち使いこなしている。



ただ首都には中継機がなく4艦も離れ結界が人工衛星の中継を遮っている、

圏外状態で通話は不可、なのでトランシーバー機能を使い代用している、

これは半径1km以内の他のスマホとなら通話可能な機能だ。



ショウコは他にも俺達の技術や状況等を1時間ほど説明した。



ギルド達は説明を聞き興味深々、特にテレパシーは盗聴される恐れがある、

自分よりはるかに強い魔物がいるこの世界ではテレパシーは筒抜けになる、

そのため手間でも手紙などを使い魔物の盗聴を防いでいた。



ここで俺がギルド達に提案する。



「もし可能ならば・・ここにいる皆様をルーム国に招待したいのです、

一度我々の状況を見てもらって応用可能なものがあれば提供します、

もちろんそれに見合う対価は頂きますが・・どうでしょうか?」



「それは・・ぜひお願いします!」



俺の提案は満場一致で決まった。



その後ベアトリス達も同行を希望したので一緒に行くこととなった、

ただ長期間の留守になるため・・準備のために3日欲しいと言われた、

俺達は了承、3日後にアリエノールの城に集合することとなった。



その後は雑談タイムとなり質疑応答が飛び交う、大いに盛り上がった。



その後俺達はギルドの事務所を出て急ぎアリエノールの城に帰る、

城に帰った俺は一度武蔵の艦長室に戻り着替え・・エリーナが部屋に来た、

話があるからと言うので・・そのまま椅子に座り彼女の話を聞いた。



「まずね・・言いたいことが3つあるの・・」



「わかった、一つ目を聞かせてくれ!」



・・・



「出来たの・・」



「えっ?」



「私のお腹の中に・・新たな命が出来たのよ・・」



・・・



俺は飛び上がって喜んだ!エリーナも赤面している・・

俺は抱きつこうと・・・エリーナはそれを遮り2つ目を言う。



「それでね・・お願いがあるの・・」



「なんだ?」



「武蔵の・・戦艦武蔵の艦長を私エリーナにしてほしいの・・」



「えっ?」



驚く俺に・・エリーナは3つ目を言う。



「3つ目は・・全軍の再編成をしてほしいの・・」



「えっ?えっ?」



・・・



俺はしばらく言葉が出なかった。









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