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コウが具現化した12の戦士たちとカラオケ大会の開催




アリエノール達は同盟締結後自分達の城に帰っていく、

財産は全て没収されたかと思っていたようだが・・

手付かずの状態に心底驚いていた。



「私の完敗ね、力だけでなく心までも・・」



アリエノール達は完全敗北を受け入れ・・食糧を開放した、

そして財産を俺達に譲渡しようと・・改めて武蔵に飛んできた、

だが俺達はそれを断った、今の俺達には必要ないからだ。



「私は・・これからどうしたらいいのでしょう?」



意気消沈するアリエノール、するとレティシアが提案してくれた、



「あなたはこの領地をまず落ち着かせて、そして民衆を助けるのよ、

私達はこれから首都に向かってベアトリスを叩くから・・」



「それなら私も同行させてください!!!」



「でもアリエノール・・君には領地を守ってほしいんだが・・」



「えっ?さっきから言っているアリエノールって誰なんですか?」



それは君・・まだ説明していなかった・・



俺達は今までの経緯を説明し勝手に名前を付けたことを詫びた。




が・・



「アリエノール・・いい名前ですね、私にはこれで呼んでください!」



あっさり受け入れてもらった。





思い出したようアリエノールが訴える・・



「ベアトリスを叩くのですね、それなら私も行きます!」



アリエノールは俺達と同行すると言って譲らない、なぜだろう?



「ベアトリスは・・私が絶対が叩きたい相手からです!」



あまりに興奮するのでソネットを呼び詳細を尋ねた、ちなみに・・

興奮するアリエノールにケーキを出したら喜んで静かに食べていた。



「アリエノール様とベアトリス様は超犬猿で最悪の仲です、

首都をどちらが統治するかで揉めて戦争直前になったほどです」



「それで・・どうなったんだ?」



「ジャンケンで決めて・・ベアトリス様が勝ちました!」



・・・



「どうしてジャンケンなんだ?」



「お互い戦争は避けたかったようです、首都が壊れますから、

首都には様々な文化や芸術品がたくさんあります、それと・・

都市そのものが美しいので破壊はためらったのです」



なるほどな・・



「そうなると・・首都は攻撃できないな・・」



「はいお願いします、首都を攻撃するのはやめてください、

あそこには様々な種族もたくさん住んでいますので・・」



「他とは別格と見ていいの?」



「はい、首都は他の地とは比較になりません」



ケーキを食べて満足したのか・・アリエノールが語る。



「私がベアトリスを直接叩けば済むことです」



「だが・・相手もそれはわかっているはずだ、備えは万全だろう、

下手に動くと返り討ちだ、ここは策を講じた方がいいだろう」



「それじゃタケシ達忍びを使う?」



「それもいいが・・俺が試したいことがある」



「何?」



「前に俺が光の原核で巨大な剣を造ったのを覚えているか?」



「ええ・・あれは圧巻でした!」



「剣が造れるなら・・兵士も造れるかなと思ってな・・」



「まさか・・・光の戦士を造る気なの?」



「ああ・・ちょっと静かに見ていてくれ!」



俺は光の原核に頭のイメージを送る、すると原核が輝いた、

その光は12に割れて独特の鎧をまとった戦士が現れた、

聖●士聖●を連想したせいか・・鎧はそれらによく似ている。



「これらに首都を偵察させてから今後の行動を決めようと思う、

それまでは手出しはしないように!」



「わかりました!」



その後大和・武蔵・信濃・紀伊の4隻はアリエノールの港から出港、

首都に向けて巡航開始、アリエノールとソネットも同行している、

アリエノールの暴走を食い止めるためソネットも一緒に来てもらった。



首都までは相当距離があるらしく・・しばらく沖合いの巡航が続く、

新たな同盟仲間も増えたので親睦を兼ねてカラオケ大会を開催、

大和の会議室は臨時のカラオケボックスと化していた。



それをジェニー達が各艦に向けて配信、各モニターに映し出される、

敵に備えてのレーダー機能を除き各モニターはカラオケ専用となった、

希望者はここで歌い・・皆のスマホの評価アプリで優勝者を決める。



ここで眼を光らせたのが天使族!



元々目立ちたがり屋の彼女達はほぼ全員参加、ソネットまで燃えている、

午前中は準備時間として午後から開催することになった、ちなみに・・

今は午前8時、皆が朝食を済ませアリエノールが顔を造っていた。



アリエノールの顔は・・みるみるうちに美しくなっていった。



皆が慌ただしく準備をしている、アリエノール達も曲を選定中、

驚くことに天使族は一度曲を聞いただけですぐマスターしていた、

まるでベテラン歌手のように見事に曲を歌っている。




「時間になりました!これよりカラオケ大会を開催いたします!」




参加者は約100人、ほぼ天使族が占めサユミ達若者が参加している、

俺やデーヴィド、エリーナ達は辞退して審査員として採点をする、

順番はクジで決まり・・一番目はなんとレティシアだった!



「一番レティシア歌いま~~す!」



彼女が歌ったのはZA●Dの「負●ないで」、見事な歌声だった、

まるで本人が歌っているようで思わず前の世界を思い出す位だった、

ただ最後におふざけが出たので98点、あれさえなければ・・



次はアリーゼ、こちらはA●Bの「恋●るフォーチュ●クッキー」だ、

部下と一緒に踊りながら歌う姿は見事としかいいようがなかった、だが・・

なぜか最後にコケたので98点、躓くものはなにもないのに・・



その後アヤカやサマンヌとその部下が続きサユミ達は中盤での出番、

皆見事に歌を歌うので採点が難しかった、だがなぜか皆最後のオチ、

100点を狙うよりかは目立つのを優先したようだ。



そして気になるアリエノールとソネットだが・・



どうやって見つけたのか・・



森口●子さんの「水の●に愛をこめて」を2人で熱唱していた、

俺としては学生時代にハマったZ●ンダムの曲が聴けて嬉しい、

だが・・最後になぜか小芝居と同士討ちをしてお互いに倒れた!



・・・



ガ●ダムマークⅡとパラ●アテネの激闘シーンを再現したのか?



・・・



とりあえず拍手だけはしておいた。




夕方までに全員が歌い終わったが・・



皆高得点なので優勝者を決めずにおやつ一品追加で表彰した、

ただ皆歌い足りないようで表彰よりも続けて歌いたいと言ってきた、

そのため・・



「これよりカラオケラジオを開設いたします!」



臨時のラジオ番組を造り・・それを各艦のスピーカーで放送した、

ラジオにしたのは画面があると皆釘付けになるので見送った、

ラジオなら聞きながら他の事が出来るので皆にも好評だった。



6天王の5人が担当したいと言うので彼女達に放送を丸投げした、

彼女達はカラオケの他に天使族の歴史や配下の特徴などを放送、

俺達の食事の感想やおやつを追加して欲しい等欲望も放送していた。



・・・



艦内のおやつには限りがあります!




2日ほどしたら首都らしき都市が見えてきた、とても大きい都市だ、

まるでヨーロッパの有名都市が混合したような歴史漂う美しい都市だ、

たしかにここを攻めるのを躊躇するのは当然だろう。



各艦は都市からの視界に入らない位置で停止、ただ付近に島は無い、

これ以上近づくと丸見えなので双眼鏡を使い港周辺を観察した、

港では漁船が大量に停泊していて魚を売り買いしてるようだ。



首都を観察してたら日が暮れてきた、すぐに真っ暗になり灯りが灯る、

俺は光の戦士達に都市を調べるように指示・・エリーナがストップ!



「あなたなに考えてるの?これだけ光るとすぐにバレるわよ!」



光の戦士たちは・・すごく明るく目立っている・・



・・・



「我らにお任せを!」



忍び姿のタケシやサユミ達、なぜかレティシア達も忍び姿だ、

6天王は全員行く気マンマン!ソネットたちも忍び姿になっていた。



「私達にお任せください!」



「そうね、任せたわ!」



エリーナが光の戦士を縛りタケシ達に偵察を指示した。



「忍!」



シュパ~~~~!!



タケシ達は3人一組となり暗闇を飛ぶ、例の黒いハンググライダーだ、

無音で都市の港に着陸、すぐに装備を折り畳み都市の中に消えていく。



・・・



エリーナが呆れ顔で俺を見る・・



「はあ・・あなた時々アンポンタンな事するわね・・」



・・・



俺は言葉が出なかった。



光の戦士たちは・・・



「俺達・・何のために出てきたんですか?」



と言いたそうな顔をして・・



俺を悲しく見つめていた。


























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