表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/792

不可解な行動を警戒する俺と敵の恐るべき隠し玉




俺はサユミ達女性陣全員を急ぎ戦艦武蔵の会議室に集めた、

彼女達は信濃甲板で戦闘をお色気番組のように開催したことを・・

調子に乗りすぎたことを叱咤されると思っていたらしいが・・



予想外の俺の言葉に驚いていた。



「君達がタケシ達に対抗してのお色気行動はある程度理解できる、

今回の戦いで君達を責める気はない、ただ敵が不可解なんだ」



「えっ?どういう事ですか?」



「普通の感覚でいうと・・相手が君達に合わせる理由はない」



「それはそうですが・・」



「俺の想像だが・・相手はかなりの余裕を持っているのだろう、

おそらく何らかの隠し玉があって・・それは何かはわからない、

ただ俺達を全滅させるだけの力はあるように思える」



「えっ?だから相手も私達に合わせたの?」



「たぶん敵は俺達が・・自分達を殺す気はないとわかっていたはず、

君達のお色気攻撃を見てそれを確信し油断させるため武器を封印、

傷つけることを極力避けて安心させある場所にゆっくり誘導する」



「相手方が私達のお色気行動を利用していたの?」



「俺の予想だと・・彼女達が去った方角に罠があるはずだ、

去った方角に相手の拠点があると思わせあえてその方向に飛ぶ、

俺達は当然その方角に向かう、そうでないと辻褄が合わないだろう?」



「ええ・・」



「昔ある軍師がわざと負け続けて敵を油断させある場所に誘導、

調子に乗った相手は・・そこに誘い込まれ罠で全滅させられた、

俺が学生時代に習った兵法だ、相手を見てこれを思い出したんだ」



「もしかして・・私達をそこに誘導するためにあの戦いを?」



「おそらくな、でないとカメラを気にするような余裕はないはず、

いつでも俺達を全滅させられる切り札があるから遊びに付き合った、

それを繰り返し油断させる・・そう考えるのが妥当だろう?」



「・・・」



エリーナやサユミ達は落ち込んだ顔をしていた、それは当然だろう、

お色気は相手を油断させるための策だったはずだ、それが逆手に・・

だが俺はその行動のおかげで負傷を避けれたと評価している、なので・・



「ならばそれを逆手に取ろう」



「えっ?どういうこと?」



「おそらく相手は俺達を油断させるため似たような戦いをしてくる、

あえて何度も付き合って・・相手が油断した時全員で敵を捕らえる、

君達女性陣は俺が合図を送るまで相手に付き合うんだ」



「わかったわ」



「了解しました」



俺は続けてタケシ達忍びの部隊を呼び俺の考えを伝えた、

そして敵が罠を仕掛けていそうな場所を調べるように指示、

タケシ達は頷き・・急ぎ先行して調べ始めた。



翌日再び相手が攻めてきた、それも武器を持たず素手でだ。



俺の予想通り相手は先般のようにカメラを気にしての戦い、

時折意味深な薄ら笑いをしてる姿を・・俺達は見逃さなかった、

エリーナやサユミ達も戦いながらその違和感を感じ確信した。



そして5回目の戦いの時、タケシたちからの報告が入る、

この先に大きな島がありそれは中央が割れ船が通れるらしい、

島には何らかの準備をしているようで間違いないそうだ。



「よし!」



俺は右手を挙げ合図、木人形が急ぎ照明弾を打ち上げる、

それを見たサユミ達とタケシ達は敵を捕獲する行動に入る、

相手は驚いて逃げようとしたが・・もう遅かった。




「そんな・・上手くいってたと思ったのに・・」




敵は全員縛り・・



そこ!



亀甲縛りはまだしないように!



サマンヌとアリーゼとその部下は・・はぶてていた。



俺は敵の戦闘隊長らしき天使族とその配下に質問する。



「君達の考えはわかっている、この先の何かに俺達を誘導して・・

何らかの罠に誘い込んで俺達を全滅させる気だろう?」



「・・・」



隊長たちが目を逸らした、間違いないようだ、しかし・・、

皆妙に若いな、もしかしたら人間で言う未成年なのかもしれない、

何となく気になるが・・今は質問に専念しよう。



「君達に質問する、何の罠があるんだ?」



「・・・」



「君達を苦しめたくない、素直に教えてほしい」



「・・・」



しばらく待ったが・・誰も答えないので俺は決断した。



「やむを得ない・・サマンヌ・アリーゼ君達に任せる!」




「待ってました~~~!!」




サマンヌとアリーゼ達はもちろんだが・・なぜかアヤカ達、

レティシア達も目の色を変え捕虜たちを別室に抱えていく、

そして・・薄ら笑いをしながら捕虜たちを縛っていく・・



・・・



「うふふふふふふふふ・・」



・・・



「あああああ・・・」



「ウゥゥゥゥゥゥ・・」



「やめて!そんなところ縄を通さないで」



「嘘・・こんな縛り方・・恥ずかしい」



「もうやめてよ!濡れちゃうじゃないの!」



「嫌・・縄を動かさないで・・」



・・・



「うふふふふふふふふふふ・・」



今迄の鬱憤晴らしとばかりサマンヌとアリーゼ達が笑っている、

どうやら亀甲縛りを受けた者は他者を縛りたくなるらしい・・

自分はもう嫌だが・・敵なら容赦なく縛れるので楽しんでいた。



「どう?罠を教えてくれたら解放してあげるわ」



「それは・・言えない・・」



「ふ~ん、なら仕方ないわね、快感の追加をしてあげるわ!」



サマンヌ達はある薬品を取り出した、それは痒くなる薬、

それを恥ずかしい所の縄に塗り縄をゆっくり前後に動かして・・




「イャァァァァァァァァァァ・・・」




恥ずかしい所が痒くなり悶える戦闘隊長、さらに縄を前後に動かす、

さらに痒みが激しくなり悶えが止まらない姿を見て部下が怯んでいる、

それを見たアリーゼが・・怖い笑みを浮かべながら一言!



「あなたたちもこの快感味わいたいの?嫌なら罠を教えなさい!」



「・・・」



「なら仕方ないわね、あなた達にもゆっくり塗ってあげるわ・・」




「アァァァァァァァァァァ・・」




・・・



捕虜の彼女達が自白したのは2時間後のことだった。




「ああああああああ・・」



・・・



自白してるみたいだが・・俺には何言ってるか理解できない、

戦闘隊長はまだ悶えが止まらないらしく・・部下に尋ねてみよう。




「あぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」




・・・



やりすぎじゃないのか?



「そんなことありません!私達に比べたら優しすぎる位です!」



サマンヌ達は思いっきり反論してきたが・・顔は満足げな顔だった。



1時間ほど待って・・やっと戦闘隊長が話が出来る状態となった、

だが極度に震えている、おそらく相当危険な秘密なんだろう。



「お願い!罠の秘密は教えます、だから私達を保護して・・」



「当然だ、俺達は君達を無下にはしない」



「ありがとうございます・・・」



捕らえた戦闘隊長の話によれば・・



ます俺達のおふざけを報告したら・・



そのまま続けて島におびき寄せろと言われたそうだ。



彼女達への次の指示は・・



そのまま2つに割れた島の中心まで俺達をおびき寄せること、

おびき寄せたら転移魔法で脱出して逃げろと言われたらしい。



そうして・・島の上からある魔物の封印を解くそうだ。



封印を解いた魔物をそのまま落下させ俺達の艦にとりつかせる、

魔物は強力な酸を出すらしく・・それは鋼鉄でも容易に溶かす、

艦を溶かした後島を爆破し魔物ごと俺達を瓦礫で埋める計画らしい。



気になる封印された魔物の名前は・・




「嘘・・・あれがまだ生きていたの?」




レティシアたちが驚く、どうやらかなり危険な生物らしい。




その名は・・




「バラウルヒュドラ」




頭が複数ある超獰猛で巨大な魔物らしい、それが10頭以上いる。



この魔物に関してはアヤカが補足してくれた。



「巨大魔物にしては珍しく転移魔法も使え神出鬼没の恐ろしい魔物、

会話は通じません、突然現れ目の前の敵を容赦なく襲い食します、

その昔バラウルヒュドラのせいでいくつかの村が絶滅されました」



「そのため天使族が総出で蹴散らし絶滅させたはずですが・・」



・・・



「おそらくアリエノールは一部を隠していたんだと思います」



・・・



アリエノール・・



かなり危険な敵のようだ。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ