真夜中の奇襲と女性陣の可憐なレオタード姿
航空戦闘母艦信濃を先頭に紀伊、武蔵、大和の順に縦並び、
サマンヌ達の情報通りこの海域は無人島が多く先が全然見えない、
日本で例えるなら兵庫から広島までの瀬戸内海のような感じだ。
ただ島はそれよりも多いかもしれない・・
縦並びでもこの海域は浅瀬も多いので操舵は相当厳しく神経を使う、
牽引している氷の船が座礁を繰り返し巡航速度は時速10km前後、
ただ野生動物が多いためかアリエノール達の攻撃は無かった。
海域の中間に差し掛かると野生動物も減り島の数も少なくなった、
かなり見通しがよくなったが崖のような島の傍を通ることが増えた、
おそらく敵はこのあたりで攻めてくるだろう・・
辺りが暗くなり島の傍だと奇襲されやすいので沖合いで碇を降ろす、
サユミの希望で信濃を先頭にしてその後ろに3隻が並んでいる、
すっかり夜も更け各艦の照明は最小限に抑え奇襲に備える。
全員早めの食事・シャワーを浴び鎧や防具を着こみその時を待つ、
深夜11時ごろに動きがあった、レーダー反応が思いっきり出てる、
敵は海中からそっと信濃に近づいてきた。
どうやらアリエノール達は信濃だけ狙うらしく全員向かっている、
おそらく戦闘機を封じてから翌日総攻撃をかける気だろう・・
俺は狙撃手に海中を・・サユミから電話がかかってきた。
「コウさん、今回は我々女性陣にお任せいただけませんか?」
「それは危険じゃないのか?」
「ご安心を、エリーナさんをはじめ強者が揃ってますから」
「・・・」
「お願いします!お礼に私が今後コウさんの夜のお相手しますから」
「それは嬉しいが・・エリーナ達に怒られるから遠慮する」
「アハハハハ・・・」
・・・
「よしわかった、だが危機と感じたら無条件に援護するぞ」
「わかりました、その時は宜しくお願いします」
「気をつけてな」
「ありがとうございます」
「チュ・・!」
サユミはスマホ越しに俺にキスしてくれ・・通話が切れた。
・・・
よく考えると・・俺はソニアとも結婚してたんだよな?
となると・・サユミは俺の孫になるわけか?
お祖父ちゃんが孫に手を出したら・・まずいよな?
・・・
・・・
深く考えるのはやめることにした。
俺は各艦の男性陣に待機を指示、サユミ達を見守ることにした、
念の為狙撃手を用意、海中も含む各地に配備し万一に備える、
配備が完了した時・・信濃が氷で覆われ岩のようになった。
?
信濃は甲板を除く全体を厚い氷で覆われ鎧を纏ってるような姿となる、
海底では敵が信濃を足止めしようと岩石等で攻撃しているが効果なし、
敵は止む無く浮上し信濃の甲板まで登ろうとするが・・
??
信濃に突如大きな階段が現れ・・それは海から甲板まで続いている、
まるで敵を歓迎するかのように光り輝きアリエノールの部下を導く、
アリエノールの部下とその魔物達は驚きながらも階段を上る。
そこには・・
パァー~~~~~~!
信濃の甲板が光り輝き氷の床が広がり新たな甲板が出来た、
約2倍に広がった甲板に登ってきた敵が見たものは・・
「ようこそ信濃へ!あなた達のお相手は私達がします!」
敵が艦橋を見る、そこには・・
キャッ●アイの主人公たちが着ていたようなレオタード姿のサユミ達、
少し違うのは右腰には剣か刀、左腰には短銃、左腕には手甲を備えていた、
色とりどりのその姿は・・とても色っぽく男性陣達は超興奮状態・・
「オォォォォォォォォォォ~~~~~~~!」
エリーナ達も全員その姿となり色気たっぷりで微笑をしている、
ジェニー達の一部が撮影係でこの模様は各艦のモニターに映る、
一部おかしなのもいたが・・それはカメラが角度を変えていた。
その姿を見たタケシ達は・・妙な対抗心を燃やしていた。
・・・
要は・・
どちらも目立ちたいんだな・・
その姿を見た敵・・アリエノールの部下たちも妙な対抗心!
召喚魔法で光り輝く武器と鎧、マントを呼び寄せそれらを装着!
まるで舞踏会のような豪華な装備でサユミ達に挑む!
「我らはアリエノール様の部下だ!お相手いたします!」
「望むところです!」
戦いが始まる前に・・50インチ位のモニターをジェニー達が用意、
撮影の確認をしていて・・サユミ達が綺麗にモニターに映っていた、
それを見たアリエノールの部下たちは・・なぜか頷いていた。
「行きます!」
「ハァァ~~~!」
サユミ達が艦橋から飛び降り・・白兵戦が始まった!
まるで打ち合わせをしていたかのようにお互い5人一組で戦い始める、
時折カメラに向かってウインクや投げキッス、男性陣はさらに興奮、
不思議なことに相手方もカメラの前では同じ仕草をしている。
さらに不思議なのは・・
カメラが撮影しているときはお互い攻撃を控えアピールしていた、
さらにモニターを確認して映り具合をお互いチェックしている、
カメラが角度を変えたら戦闘再開、白熱した戦いとなっていた。
・・・
何なんだ?この戦い・・
戦闘はほぼ互角の展開、白熱した展開が各地で起きている、
まずはスノードラゴンと天使族の可憐最強ペアの様子を見る、
サユミ・レティシア・アヤカ・サマンヌ・アリーゼが戦闘中。
敵方も幹部らしく上級以上のメンバーが揃い白兵戦を繰り広げる、
サユミが蹴り、それを避ける相手の後ろからアヤカとアリーゼ、
美しい回し蹴りで攻撃するが他の敵がそれを遮る。
「隙あり!」
別の敵と戦っていたレティシアとサマンヌが宙返りで戻る、
そのまま勢いつけて蹴りを・・相手の幹部がそれを受け止める、
なぜかお互い武器を使わず素手で攻撃を繰り広げていた。
次に美しき既婚女性最強ペアのエリーナ・エマ・ソニア・エマツー、
それと女性猫、こちらは魔物の司令官と白兵戦を繰り広げていた、
ハービーの翼攻撃やコカトリスの錯乱攻撃がエリーナ達を襲う。
「舐めないでね!」
エリーナとエマが回し蹴り、それを紙一重でかわすハービー達、
エマツーと女性猫にはソニアが自分の影武者を氷で造っていた、
それを操作して戦っている一人と一匹、変幻自在の攻撃に敵が怯む。
「もらった~~!」
ソニアが司令官らしき相手に飛び蹴りを・・天使族がそれを遮る、
なぜかここでもお互い武器は使わず素手の攻撃を繰り返している、
ただ・・ここでもカメラへのアピールは忘れていなかった。
爽やかな若妻美貌最強ペアのクリスティーナ・ルミナ・ジセル・アミー、
それとサクラの5人は天使族の上級クラスと交戦中、互角の展開、
白兵戦は苦手かと思っていたクリスティーナが予想外の強さを見せる。
「ハァァァァァ~~!」
相手の懐に飛び込み足払い、相手はバランスを崩し転倒している、
さらに攻撃を・・別の敵が襲うがそれをジセルとルミナが受け止める、
残る敵はアミーとサクラが食い止めていた。
「ここは通しません!」
ランクで劣るアミーとサクラが上級クラスと互角に戦っていた、
不思議に思っていた俺だが・・クリスティーナからの身体強化魔法、
これを自分を含め身体強化、2人を上級クラスにしていたのだ。
・・・
そんな魔法いつ覚えたのかな?
将来が楽しみな美女最強ペアのレイミ・サーラ・ショウコ、
それとリリー・ララーはほぼ上級クラスと対戦、ここは苦戦中、
レイミは特級クラスだがサーラが弱すぎて足を引っ張っていた。
「・・サーラちゃん・・邪魔!・・」
レイミがサーラを氷の鎧を展開、それをサーラに装着させ操った、
操られたサーラはまるで上級クラス並みの強さになり相手を翻弄した、
レイミはリリーとララーにも氷の鎧を装着、だが操ることはしない。
「レイミちゃんありがとう!」
「・・うん・・頑張って・・」
リリーとララーは氷の鎧だけで身体強化状態となり強さが増した、
見事な連携で敵3人を抑え込みレイミをサポートする、が・・
残り1人が隙を見てサーラに攻撃しようと・・
「そうはさせません!」
ショウコが敵の敵の攻撃を振り払い蹴り、相手はモロに受ける、
吹き飛んだ相手がカメラを持つジェニーの方に飛んでいくが・・
なぜか全員が手前で受け止め・・カメラに向かってウインクしてる。
・・・
本当に・・なんなんだろう?
他のペアも相手と互角の展開、よく見るとどこも武器は使ってない、
夜明けが近づき周辺が明るくなると・・敵が撤退していく!
「またお会いしましょう!」
「ええ楽しみにしているわ!」
アリエノールの部下たちは・・カメラに向かってウインク、
そして転移魔法で全員逃げていく、どちらもけが人はいなかった、
戦いが終わり汗まみれのサユミ達は・・
「チュ!」
カメラに向かって投げキッスをしていた。