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東の大陸への一時帰還と特級グリフォンレイナとの再会




俺コウは戦艦らしき設計図を注視してたが・・全然わからん、

俺は英語はわかるが設計図は専門用語ばかりで理解不能、

大和で待機しているアメリカ技術者木人形を急ぎ呼び寄せた。



それとサマンヌとアリーゼも呼び寄せて詳細を聞くことにした、

まだ2人は眠っていたので魔力吸収の首輪と自害防止の魔法、

それと「新」亀甲縛りを施し・・全員が城の会議室に集まった。



まずはサマンヌとアリーゼを魔法で起こしたが・・・




「あああああああああああ~~~~~」




「あはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!」




・・・




2人は瞬時に「新」亀甲縛りの刺激で超悶絶となり話にならなかった、

俺は縄を解くようにお願いしたがレティシア達は断固拒否の構え、

この2人の悪行に散々苦しめられたそうで怒りが止まらなかった。



配下の魔物達も同じ意見で縄を解くことを断固拒否していた、

中には涙を流しながら絶対縄は解かないでと懇願する者もいる、

子供達も散々殴られたらしく親達が怒りながら訴えていた。



仕方がないので・・



2人はこのままにして別室に連れていきしばらく悶絶してもらう、

それを聞いたレティシア達と配下達は安心したのか別室に移動、

皆不気味な笑みをこぼしながらカメラ等を持ち移動していた。



・・・



彼らのことなのでしばらく静観することにした。



そうこうしているうちに技術者たちが来て設計図を詳細に調べてる、

だが様子がおかしい、中には感激のあまり涙を流す木人形もいた、

尋ねてみると・・念願だった超弩級戦艦の設計図だと力説している。



超弩級戦艦?



アメリカの戦艦はアイオワ級が一番大きかったはずだが・・

確か超弩級戦艦は30~35センチ以上の主砲を備えた艦のはず、

アイオワ級は確か40センチ位だったはずだから・・



既に超弩級戦艦はあるんじゃないのか?



「いいえ!アイオワ級を超える超弩級戦艦の事です!!!」



アメリカ技術者木人形達が猛烈にうなっていた。



「実は・・アメリカでも複数の大和クラスの製造計画はありました、

ですが様々な事情が重なり全艦製造中止になったのです!」



「それは初めて聞くな、それで何隻製造する予定だったんだ?」



「5隻です!」



・・・



大和クラスを5隻とは・・



さすがアメリカ・・発想が大きいな。



「コウさんお願いがあります、この設計図の山とあのアイオワ級、

これらをルーム島の鍾乳洞ドックに持ち帰らせてください!」



それは構わないが・・



その時ジセルとルミナが駆けつけた、確か彼女達は配下達に食事を・・



「コウさん大変です!4艦の食糧が一気に半分以下に減りました」



・・・



「えっ?4艦とも食料を満載してたんじゃないのか?」



「はい、私達だけなら一か月は持つ量を積んでいました、ですが・・

天使族とその配下達の食欲が予想以上にすざましく一気に減りました、

このままだと3日ともちません、大至急補給をお願いします」



それは困ったな・・



俺は大至急各艦の船長及び各種族の代表とその幹部を呼んだ、

先般の無人島での魚の調達に加え白の大陸の食糧事情等を尋ねる、

増えた各種族の食糧は現地調達で対応出来ないかを調べさせた。



だが・・



白の大陸での食糧事情は予想より厳しかった。



まずアヤカ達やサマンヌとアリーゼの配下達は皆痩せ細っていた、

収穫した食料のほとんどを天使族に没収されていたので備えは僅か、

その食料は天使族が豪遊で使ったのでこれまた備えは僅かだった。



サマンヌとアリーゼの地下室には食料が山ほどあったが・・



2人だと大量だが大勢の配下の前では一食分にしかならなかった、

今のままだと3・・いや2日で4隻の倉庫は空になるそうだ、

ちなみに新たに増えた天使族と配下を加えると2000人を超える。



配下達の大半は・・餓死寸前だったこともありその食欲は半端ない、

1人で3~5人分食べる者もいたので4隻の備えは一気に減った、

子供達も大人と同じ位食べるので各艦の倉庫の底が見えはじめた。



このままだと共倒れになるので急ぎ食糧補給をする必要に迫られた、

だが現地調達は魚以外見込めず大勢いる各種族の腹を満たせない

配給を減らそうにも・・これだけの大人数の前では焼け石に水だった。



さらに・・



先に進み次と交戦すると・・その天使族と配下も捕獲する羽目になる、

さらに口が増えるのと他の6天王もいい加減な政策してる可能性が大、

逆に俺達の分の食糧まで食べ尽くされるのは目に見えていた。



検討の結果・・



無念だが東の大陸に一度戻る決定をした。




幸い東の大陸では開拓が進んでいて食糧は豊富にある、それと・・

天使族とその配下も俺達と一緒に東の大陸への移動を希望している、

食糧が乏しい白の大陸よりも東の大陸の方が安心できるからだ。



ただ・・



食糧が乏しいのは天使族が原因でもあるが・・



その目線を感じたアヤカ達は・・改めて土下座謝罪をした。



配下達もアヤカ達には責任を押し付ける気はないと許してくれた。



大和・武蔵・信濃・紀伊は反転、東の大陸に戻るため巡航を始める、

武蔵・信濃・紀伊はそれぞれ氷の船をワイヤーで繋ぎ牽引している、

大和は空になったアイオワ級にワイヤーを繋ぎ牽引していた。



4隻はフルスピードで東の大陸に向かう、夜も止まらず巡航していた、

配下の子供達は各艦の会議室など大部屋で休ませ親が介護している、

天使族達は艦の上に飛び上空護衛と落下者がいないか監視してくれた。



2日後・・



東の大陸との往来を遮る結界が見えてきた。



ます天使族が展開している結界はレティシア達に反応し通れた、

次にドラゴン達が展開している結界は・・スカイドラゴンの部下がいた、

彼らは俺達が帰ってきた時に備え交代で番をしてくれていた。



ありがとう



彼らが眼を光らす、すると結界にトンネルが出来て各艦が通る、

全艦結界を通過し再びフルスピードで東の大陸の港に向かう、

しばらくしたら拠点城と軍港が見えてきた。



「コウさ~ん!皆さまおかえりなさ~い!」



護衛で来てくれたビスマルクの艦橋からメディが手を振っている、

その後ろにはティルピッツ、左右に伊吹と阿蘇も来てくれた、

伊吹と阿蘇から戦闘機が発艦し俺達の上空を守ってくれた。



それを見た天使族は各艦に降り休憩、ジェニー達が飲み物を用意、

喉を潤した天使族たちは笑顔でシャワー室に向かって歩いていく、

シャワーが済んだ後に食事をしてしばらく仮眠をとるようだ。



軍港には俺達の他に戦艦金剛を旗艦としたグリフォン軍の軍艦がいた、

どうやら西の大陸で収穫した野菜等と様々な資源も運んできたようだ、

それらと東の大陸で取れた食材とオリハルコンを交換している。



港に着いた俺達に・・笑顔で駆け寄ってくる美女たちがいた。



グリフォン軍の総司令官で特級グリフォンのレイナとその部下たちだ、

彼女達はエリーナやクリスティーナ達との再会を喜び抱き合っている、

一通りの挨拶が済んだ後レイナが武蔵の艦橋にいる俺に挨拶に来た。



「お久しぶり!どう白の大陸では成果あったの?」



「ああ・・6天王と呼ばれる天使族の4人は俺達の監視下にいる」



「さすがね、こんな短期間に4人も監視下におくなんて・・」



「ありがとう、天使族と挨拶するかい?」



「ぜひ!」



俺は艦内放送でレティシアとアヤカとショウコを艦橋に呼んだ、

艦橋に入ってきた3人はレイナを見て・・なぜか俺に冷たい目線、

そして憤慨ふんがいしながら俺に問い詰める。



「私達がいながら先に他の女性に手を出したのですか?」



「え~~私達だけじゃないの~?もう底無しなのね~」



「私達・・そんなに魅力ないのですか?ひどい・・」



・・・



思いっきり勘違いしているレティシア達は涙を流している、

それを見たレイナは腹抱えて笑い・・眼を光らせ過激な冗談・・



「そうなんです、私のお腹には既にコウの子供が・・」



・・・



俺は引き出しをあけて秘密兵器を出す、そしてレイナに一撃!




ピコ!




ピコ!ピコ!ピコ!




「過激な冗談はやめるように!」



・・・



ピコピコハンマーで殴られたレイナは・・



「えへ!ごめんなさい!」



ちょっと舌を出しながら満面の笑みをしていた。















いつもご覧いただきありがとうございます。


おかげさまで沢山の方々から閲覧頂きまして感激しています。


出来るだけ更新していきますのでお見逃しのないよう

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