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忍びの精鋭の出陣とサマンヌとアリーゼの悪あがき




白の大陸の丘の上から天使族との魔物が無数に飛んできた。



敵はまるで弾丸のような速さで俺達の艦隊に攻撃をしてきた、

それを待ち構える各艦の狙撃手は麻酔弾を撃ち次々と落とす、

戦闘機隊は大きく旋回して後ろから魔物達を威嚇する。



戦闘機に気を取られた魔物たちが後ろを向く・・



狙撃手は背中を向けた魔物達に麻酔弾を次々と撃ちこんだ、

微量の麻酔でも意識を失い落ちるのをアヤカ達が救助、

皆があらゆる魔法を駆使し魔物達を新たな氷の船に運び保護する。



仮の名のサマンヌとアリーゼの部下らしき天使族が攻撃してくる、

それらは氷の盾で凌ぎ機銃で反撃、相手は結界で攻撃をかわすが・・

4隻は巧みに攻撃しながら誘導し天使族達を一か所に集める。



「囲まれたわ!」



4隻に囲まれた天使族達は焦る、大和の主砲に結界増幅弾を装填、

3番主砲から発射された弾は結界に触れ・・



「バシーーーーーーン!!!」



集まっていた天使族達の結界が連鎖破裂を起こし丸裸状態となる、

それを見たレティシアたちが即座に囲み全員に封印魔法を放つ、

魔法を封じられた天使族達は・・捨て身の肉弾戦を決意した。



「こうなれば!!!」



天使族は持っていた剣を抜きレティシアたちに攻撃をしてきた。



だが・・




「えっ?・・・どうして・・・?」



「なんで?力が抜ける・・」



彼女たちの右腕には麻酔弾が撃ち込まれ・・すぐに意識を失う、

落下する天使族をアヤカとその部下たちが受け止め・・




「うふふ・・今までの鬱憤が晴らせそうだわ~~」




不気味に笑いながら全員を氷の船に連れて行った。



・・・



天使族のことなので深く追求しないことにした。



さて・・



攻撃してきた天使族と配下の魔物達は全員捕らえたようだ、

遠くに見える丘の上に2人いる、おそらく例の6天王だろう、

こちらから攻めてもいいが・・さてどうするか?



するとエリーナが怒りながら俺に尋ねる!



「あいつらがご先祖様たちを苦しめた張本人でしょ?」



「おそらく・・状況から見て間違いなさそうだ」



「ならすぐに攻めるのよ!叩きのめさなければ気が済まないわ」



エリーナがここまで怒るのを久しぶりに見た、余程悔しんだろう、

だが無暗に攻めると罠にかかる可能性もある、それは避けたい、

もしかしたら人質もいるかもしれない・・



悩んでいる俺に・・紀伊のタケシから連絡が入る。



「俺に任せていだだけませんか?、あの2人を捕らえてみせます」



「それは構わないが・・危険じゃないのか?」



「ご安心を、俺をはじめ鍛え抜かれた精鋭たちで挑みます、

念の為夜に動きたいと思いますのでそれまで攻撃はお控えください」



「わかった、だが無理はするなよ、人質がいるかもしれない」



「了解しました、可能であれば人質も救出してみせます」



「よし任せた!頼むぞ!」



「ありがとうございます!」



タケシの進言を受け入れた俺は全艦攻撃中止を指示した、

丘の上の天使族は驚いたみたいだが・・逃げようとはしなかった、

お互い睨みあった状態で時が過ぎ・・夜になった。



ちなみに捕らえた配下の魔物達は丁重に扱い疲労回復の処置、

敵の天使族達は・・




「うふふふふふふふ・・楽しいわ~~~~!」




アヤカ達が笑いながら亀甲縛りをしていた。



縛られた天使族たちは麻酔で眠りながらも・・悶えていた。



氷の船3隻を中心に正面に武蔵、左に大和、後に信濃が移動し停船、

武蔵から見てサマンヌとアリーゼの領地は右側の先に位置している、

タケシが率いる戦艦紀伊は右側に移動し碇を降ろし停船した。



すると・・・



ジャジャジャジャ~ン!!



各艦と氷の船に備えたスピーカーから心躍る曲が静かに流れる、

するとモニターが何かを映し出した・・



それは・・・



「我らは戦う!主の為・・闇に紛れ・・そして任務を遂行する!」



モニターにこの言葉が映し出され忍者姿のスノードラゴンタケシが映る、

前の世界のTVで見た戦●中の忍びのような恰好でポーズを決めている、

その後ろにはガルーダ・グリフォン・ワイバーン等の精鋭たちもいた。



彼らは宙返りから手裏剣を投げ忍者刀を振り回しその都度決めポーズ、

明らかにカメラを意識した決めポーズにジェニー達が大興奮している、

選りすぐりの美形男性たちを見て天使族達も熱烈に興奮していた。



そして全員が集結し・・カメラにむかって一番の決めポーズ!!!



「忍!」




「キャ~~~~~~~~~!!!」




大興奮のジェニー達と・・レティシアとアヤカの部下も大興奮、

なぜか配下の魔物達も大興奮してモニターに釘付けになっていた、

そしてタケシが前に歩いてきて・・マイクを持った木人形に一言。




「我らは忍び、ただ主の命に従うだけの影の存在・・」




いや・・十分すぎるほど目立っているぞ!



そして全員が振り向く、その先にはなぜか俺の肖像画が祭られていた。




「主に忠誠を・・・誓います!」




タケシとその精鋭たちは俺の肖像画に向かって膝をつき頭を下げる。



・・・



いや・・それはやめてくれ!



それだとまるで俺が亡き城主みたいで背中が痒い・・



俺の気持ちを無視してタケシたちは出陣準備を始めた。




「主の為に!」




「主の為に!!!!!!」




シュパ~~!!!



タケシとその精鋭たちはその場から消え白の大陸へと向かう、

小舟で移動するのかと思ったが・・黒のハンググライダーで移動、

見事な操舵で風に乗り無事上陸して闇に紛れ消えていった・・



・・・



たしか彼らの本体は・・全員飛べるはずだったよな?



なんで人間姿で行ったんだろう?



・・・



さすがにエリーナも呆れたのか・・すっかり怒りが消えていた、

エマも何も言えず・・だがソニアは感激と興奮で涙を流していた、

なぜかデーヴィド夫妻たちにも大好評で大和は賑やかだった。



信濃のサユミはなぜか妙な対抗心、レイミはお菓子食べながらピース!

ショウは笑いながらも・・自分が選ばれてないので意気消沈していた。



ちなみに・・



タケシたちが忍者姿に扮したのは木人形達が書いた漫画の影響、

様々な漫画を山ほど描いていてそれを各種族が熱中して読んでいた、

すっかり虜になった各種族が休みに実演練習していたのだ。



タケシたちは散開しサマンヌとアリーゼの拠点に向かう、

途中様々な罠があったが余裕で解除して先に進んだ、

丘を越えた先には拠点らしき大きな城があった。



城には門番らしき猛獣とそれらを操る魔術師が警備している、

だが強さは中級レベルでタケシたちの敵ではなかった、

麻酔を塗った吹き矢であっさりと猛獣と魔術師を眠らせた。



猛獣たちを縛った後・・



タケシ達は城に忍び込み天使族サマンヌとアリーゼを探していた、

途中の部屋で子供達を大勢発見、配下の魔物達の子供のようだ、

皆眠らされているためか・・結界は解除されていた。



タケシ達は子供達を魔法で運ぼうとした時・・




「よく来たわね!でもここがあなた達の墓場よ!」




サマンヌとアリーゼが腕組みをして待ち構えていた!



「さあお前たち!!あいつらを皆殺しにするのよ!!!」



首輪をはめられた天使族達が次々と現れタケシ達を襲う、

タケシ達は2手に分かれ片方は子供達の防衛に専念、

片方は天使族達を迎撃、機敏な動きで相手を翻弄していく。



天使族達は上級の平均値、対する精鋭達は特級に次ぐレベル、

力の差は歴然で次々と天使族達は倒されていく、ただ・・

あくまで気絶させただけ、攻撃してきた天使族を全員倒した。



「あとはお前たちだけだ、もう観念しろ!」



部下を全員倒されたサマンヌとアリーゼは追いつめられる、

タケシ達は2人を囲み捕らえようとしたが・・



「こうなれば・・お前たちも道連れよ!」



2人は特級魔法を繰り出し・・



自爆!



ズガーン!!!!!!



城は大きく揺れ・・



そして砕けてゆく・・


























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