表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/792

天使族6天王の詳細と特殊能力で召喚された謎の艦隊




白の天使族には6天王という最強の天使が6人いる、

一応その代表がレティシアらしいが・・強さは平均らしい、

その彼女なぜ代表に選ばれたかと言うと・・



・・・



一番単純で裏表がなく穏やかな性格だからだそうだ、

それに加え戦いを好まず、飾らず素直に助言を聞く性格、

配下の子供達とも仲良しで一緒に遊ぶことも多いらしい。



そのため配下達もレティシアには野心がないと確信していた、

彼女なら自分達を無下にはしないだろうと信じていたので・・

停戦を決断したものも彼女が代表になるからだった。



だが・・



ある意味馬鹿正直すぎるのであっさり騙されることも多いらしい、

今回の食糧調達も他の6天王から是非にと進言されたそうだ、

皆の役に立ちたいからと深く考えずに飛び出したらしい。



ショウコは他の6天王の不穏な動きを調査してた最中だった、

レティシアが単独飛びだしたことを知り急ぎ追いかけた、

その際部下全員を呼んだが応じたのは20人に満たなかった。



レティシア達がいなくなった事で他の6天王は行動を起こす、

配下の子供達を拉致し結界で封じ込め親達を脅し手中に収める、

そうして全権を把握したあと昔の豪遊生活に戻ろうとしていた。



しかしドラゴン達と自分達の結界を抜け新たな敵・・俺達が現れた、

部下からの報告で叩く必要があると判断した6天王は行動を起こす、

そうしてアヤカたちゴーレムマスターが先陣を切って攻撃してきた。



と・・



俺を含む代表達は捕虜から解放したアヤカから説明を聞いていた、

アヤカ達は配下の魔物達に土下座謝罪、配下達は驚くも了承した、

彼女達にはもう敵意はないと判断し同盟仲間として受け入れた。



「経緯は大体わかった、あとは他の6天王の能力等を教えてほしい」



俺がそう尋ねるとアヤカは頷き詳細を語ってくれた、ちなみに・・

レティシアは他の6天王に関しては無頓着で詳細はほとんど知らない、

ショウコが隠れて調べていたそうだが詳細は掴めなかったそうだ。



あと天使族の名前は俺達には発音が難しく長すぎるので省略した、

まだ見ぬ他の6天王には仮の名前を付けて詳細を語ってもらった。



「私を含む6天王の性格や能力はこのようになっています」



● 現在の代表 レティシア  


性格は穏やかで単純で馬鹿正直、癒し系の魔法を得意とする。



● ゴーレムマスター アヤカ


性格は強直で一本気、ゴーレムを複数操ることを得意とする。



● 召喚士 サマンヌ


性格はしたたかで計算高い、異世界を含む様々なものを召喚できる。



● 具現士 アリーゼ


性格は冷酷だが情熱的な所もある、様々なものを具現化出来る。



● 聖天騎士 アリエノール


戦いと欲望をモットーに巧みな戦術で相手を翻弄する女性騎士。



● 教皇 ベアトリス


前の代表、攻撃魔法に長けており短気でとてもわがまま。



ちなみにサマンヌとアリーゼは双子の姉妹で一緒の行動が多い、

それは彼女達の特殊能力が大きく関連している、例えば武器、

召喚された技術者等専門家が設計した武器なら大概具現化できる。



その武器とは・・例えば大砲や銃を搭載した帆船などである、

数は限定されるが・・かなりの高品質に具現化できるそうだ、

他にも初期のコピー機やラジオ等も具現化したことがあるらしい。



レティシア達がコピーの言葉を知っていたのはコピー機を見たから、

サマンヌとアリーゼが自慢げにこれらを見せびらかしたそうだ。



彼女達はその能力で他にも様々な武器防具を天使族にもたらしたが・・

技術者達にその武器を持たせ戦場の最前線に送り込みほぼ全滅させた、

資料だけが残るという無慈悲で後先考えない性格が厄介だそうだ。



アリエノールは天使族最強の騎士だが天使族1の目立ちたがり屋、

とにかく派手を好むので武器や鎧などは高級品ばかり愛用している、

さらに暴飲暴食を好むので味方が飢饉に陥ってもやめようとしない。



ベアトリスは自分が神であると信じ込み配下に無理難題を言いつける、

自分にめちゃ甘く他には厳しすぎるので部下からも嫌われてるらしい、

逆らう者には子供でも天誅と叫んで容赦なく攻撃する残忍な性格。



・・・



レティシア達が疎外されるのがわかった気がする。



「アヤカ尋ねたいことがある、君を通じて6天王と交渉できるか?」



「それは無理でしょう、私達は共通の敵が来た時だけ協力します、

お互い深く関わらないのが私達の暗黙の了解となっています、

そのため私も他の領地がどうなっているのかはわかりません」



「そうか・・なら次に攻撃を仕掛けてくるのは誰だと思う?」



「おそらくサマンヌとアリーゼが共同で攻めてくるでしょう、

地形的に一番近いのが彼女達の領地なので間違いないと思います」



「どんな攻撃が想定できる?」



「あくまで想像ですが・・あなた達と似た武器を出すと思います、

先般集まった時にすごい武器が手に入ったと自慢してました、

なにかはわかりませんが・・かなり強力な兵器のようです」



ここでエリーナがアヤカに質問する。



「アヤカさん!他の6天王が共同で攻めてくることはありますか?」



「それは無いと思います、私達も共同が嫌なので単独で攻めました、

サマンヌとアリーゼは双子なので協力しますが領地は別々です、

ご安心を!彼女達が攻めてきた時は私達が先陣を切って戦います」



「いや・・それはやめてほしい」



「どうしてですか?」



「君達は俺達との戦いでまだ万全な状態じゃない、配下達も同じだ、

君達は各艦に分散して体力の回復と共に万一の時に備えていてほしい、

それと・・敵の天使族が戦闘不能になった時救助をお願いしたい」



「敵を助けるのですか?」



「当然だ!君達天使族とその配下たちを一人も殺したくはない」



この言葉を聞いたアヤカ達天使族と配下達は感激の涙を流していた。



「戦闘に関しては俺達が引き受ける、それでいいな?」



アヤカたちは・・静かに頷いた。



会議はここで閉会となり皆が各艦に戻り次の戦いの準備をしている、

アヤカ達は戦艦武蔵に乗艦しレティシア達と行動を共にするそうだ。



それはいいんだが・・



なんで縄の縛り方を教わっているんだろう?



それもニヤニヤしながら念入りに教わっている・・



大体想像はつくが・・



天使族のことなので俺はスルーすることに決めた。



艦体は武蔵を先頭に後ろに大和、信濃と紀伊が氷の船を引っ張る、

武蔵が敵の先制攻撃に備え大和が信濃と紀伊の護衛に備えた、

艦隊は約20ノット(約37km)の速度で巡航を始めた。



俺は少し疲れたので旗艦を大和に任せ少し眠ることにした、

添い寝が必要だからと大勢のジェニー達が来たが全員追い出した、

ちなみに妻たちは艦橋で天使族達とトランプして気分転換している。



・・・



俺の布団の中でサーラとお供の猫2匹が幸せそうに寝ている。



・・・



追い出すのも可哀想なので俺は横にある長ソファーで仮眠をとった、

仮眠のつもりだったが爆睡してしまい起きた時はすっかり日が暮れた、

夜襲に備え各艦は近くにあった無人島に寄港し碇を降ろしていた。



同じように起きたサーラと猫2匹と共に無人島に上陸したが・・



・・・



木人形とジェニー達が網で捕獲した大量の魚をさばいていた、

それらは刺身・天ぷら・寿司・味噌汁・照り焼き等に形を変える、

各艦の乗務員はそれらを堪能し満足そうな顔をしていた。



さらに無人島には良質の湧水がありそれを使い酒とサイダーを造る、

すっかり宴会場と化した無人島では皆が肩を抱き合い大笑いしている、

アヤカ達もすっかり馴染んで満面の笑顔で酒を楽しんでいた。



翌日・・



皆爆睡してたので仕方なく航行は中止、休息の日とした、

ちなみにサーラと猫2匹はお酒を飲まされ頭痛に苦しんでいた。



翌々日・・



大量の魚を保存加工し湧水を満載した各艦は無人島から離れる、

サーラと猫2匹を除き皆爽やかな笑顔で持ち場所で作業している、

晴天の中各艦は巡航を続け白の大陸へと近づいていく。



すると・・



「レーダーに反応あり!相手も軍艦のようです!」



緊急警報が鳴り各艦に緊張が走る、信濃から戦闘機隊が出撃、

信濃と紀伊は氷の船を切り離し戦闘態勢となり待機している、

氷の船はレティシアとアヤカ達の部下が上空護衛をしていた。



相手もこちらに気づいたようでどんどん近づいてくる。



戦闘機隊は上空待機、信濃は後ろに下がり氷の船の前に移動、

大和と武蔵が前に出てその後ろに紀伊が狙撃体制で備える、

皆が双眼鏡で相手を見ていると・・



・・・



「嘘でしょう?こんなこと・・」



「えっ・・あれって・・」



エリーナとクリスティーナが驚きの表情を隠せない。



さらに・・



「マジかよ?あれがこの異世界に来ているのか?」



デーヴィドが双眼鏡を握りしめ自分の眼を疑っている・・



・・・



俺達が見ている先には・・



無数の帆船軍艦とその中心には・・



米軍が誇るアイオワ級の戦艦が・・



砲口をこちらに向けていた。





































評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ