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レティシア達からの怒りと優しさに心打たれるアヤカたち

祝!連載100回目となりました。


たくさん閲覧いただきありがとうございます。


ぜひとも評価とブックマーク登録もよろしくお願いします。




捕虜の天使族は全員目をさましたが亀甲縛りで縛られたまんま、

さらにその縄が恥ずかしい所を締めるのでもだえが止まらない、

恥ずかしさと極度の刺激で捕虜たちは悔し涙を流していた。



それを見ていたレティシアたちは・・不気味に笑ってる、

今迄の恨みを晴らさんとばかりに縄を引っ張り悶えさせる。



「あっ・・ああ~~~~!」



「なによこの縛り方・・もうほどいて~~」



「やめて!!!縄をひっぱらないで!」



「もういい加減にして・・恥ずかしすぎる・・」




捕虜たちはうめき声をあげ・・さらに悔し涙を流していた。



・・・



さすがに気の毒だからとエリーナ達が男性陣を外に出した、

俺も退席・・だが何故か俺だけはレティシア達が引き留める、

なんでも俺は天使族全員の夫だから見ていても構わないらしい。



・・・



恥ずかしい縛られ方をされ悔し涙を流す捕虜たちを見るのが苦しい、

だがレティシア達に言わせると・・これでもかなり抑えているそうだ、

今迄相当ひどい扱いをされてたらしく怒りながら俺に訴えていた。



・・・



本当にそうなのだろうか?



確かめる必要がありそうだが・・



そう考えていると・・ジェニー達から報告が入る。



氷の船に乗せて保護していた配下の魔物が目覚めたらしい、

俺は配下の代表を呼んで真実かどうか確かめることにした、

来たのはハービー、コカトリス、パズズ等の魔物だ。



ちなみに人質にされた子供達は結界で閉じ込められていた、

天使族全員が麻酔で眠らされた瞬間に結界が消えたらしい、

急ぎ氷の船で保護した親達の元に飛んできて再会を果たす。



彼ら彼女達は縛られた捕虜の天使族を見て・・



「ざまあみなさい!天罰が下ったのよ!」



「よくも子供達を巻き添えにしてくれたな!」



「飢えに苦しむ俺達をヘラヘラ笑っていた罰だ!」



「うふふ・・このまま縛られて悶えるがいいわ・・」



「ほんとざまあよ!もっと苦しむがいいわ!」




・・・



どうやら真実らしい・・




だが嫁入り前の女性達をここまで辱めたんだから許してほしい、

俺は戦闘力の封印を条件に亀甲縛りは解除するように求めた、

レティシア達は・・しぶしぶ俺の求めに応じ・・




「ちょっと待って!」




念の為恥ずかしい姿を複数のカメラで撮影し捕虜たちに告げる、

もし今後怪しい動きをしたらこの画像を公開すると脅していた、

捕虜の天使族達は・・観念したのか泣きながら頷いていた。



女性陣が亀甲縛りを解いて捕虜の天使族はやっと自由になる、

彼女達を席に座らせ・・とりあえずお茶と軽い食事ホットケーキを提供した、

配下の魔物達にはジェニー達が各艦の食堂に招きご馳走していた。



捕虜たちは恐る恐るお茶と軽食を口に・・なぜか震えている、

もしかして毒が・・と思っているのだろうか?まさかな・・

ふとレティシア達を見ると・・何か持ってたので取り上げた。


 

調べてみると・・



腹下しの薬だそうだ。



俺はレティシア達を外に出し飲み物食べ物を調べるよう命じた、

その結果未遂であることがわかり捕虜たちにそれを伝えた、

それを聞いて安心したのか・・ゆっくりと口に運ぶ・・



「えっ?この平べったいパンものすごく美味しい!」



「この飲み物少しにがいけど・・口当たりがいいわ」



「嬉しい!甘いものなんて何年ぶりかしら・・」



「もうないの?おかわりお願いします!」



「おかわり!」



「おかわり!」



「おかわり!」



・・・



天使族達の食欲はドラゴンに匹敵するのかもしれない・・



50人の天使族と配下の魔物達が各艦の食糧1割を食べ尽くした、

これには異空間に収納している各種族の本体の食糧も含まれる、

この調子だと10日と持たないので急ぎ白の大陸に向かった。



配下達は飛べるが大半は疲労が蓄積していて氷の船で寝ている、

仕方ないので大和と紀伊が氷の船を引っ張っている。



レティシアが武蔵の艦橋で道案内をしてる最中俺は捕虜と対談、

捕虜の代表の名前を尋ねたが・・恒例の訳わからない名前が出た、

仕方ないので仮の名前としてアヤカと呼ぶことにした。



「あっありがとうございます!今後はアヤカとお呼びください!」



何故か知らないが猛烈に気に入ったようだ。



ちなみにレティシアとショウコもこの名前を気に入っている、

仮の名前だが本人が気に入ってるのでそのまま使うことにした。



「あの・・捕虜の身でさしでがましいのですが・・」



「なんでしょう?」



「出来ればその・・彼女達の顔をコピーさせてください、

それと着ている服を私達にも提供してほしいのですが・・」



・・・



詳しく話を聞くと・・



天使族は気に入った人間の顔などをコピーして自分の顔にする、

ただ元が死亡するとその顔は消えのっぺらぼうに戻るそうだ、

そのため美しい顔だらけのジェニー達からコピーしたいらしい。



服装に関しては俺達との戦いで全員ボロボロになっていた、

皆モデルのように美しい体型なので余計悲惨に見える、

さすがに可哀想なので俺の権限で服を提供することにした。



ジェニー達が予備の服を配る、捕虜たちはとても喜んで着替えた、

ちなみに背中の翼は体内に収納でき人間の背中と同じになっていた。



ただ顔に関しては・・確認する必要がありそうだ。



「コピーされた相手に悪影響などはないのか?」



「それは絶対ありません!あくまでもコピーだけです」



そういえばレティシア達もコピーしたが影響はなかったな・・



俺は一旦席を外しジェニー達を集め天使族の要望を伝えた、

反対するかと思ったが・・なぜか全員快諾してたので許可した、

顔は組み合わせが出来るみたいで試行錯誤を繰り返していた。



なんでも前レティシア達が顔コピした際とても驚いて・・

自分達と被らず新たな美が出来たことで興味を持ったそうだ、

捕虜たちは次々と美しい顔になりとても喜んでいた。



すると・・アヤカたちが俺の前に集まり・・なぜか膝をつく。



「6天王の1人アヤカとその部下はコウ様に忠誠を誓います!」



6天王?



なんだそれ?



なぜかジェニー達が教えてくれた、6天王とは天使族の最強の証、

6人の最強の天使がそれぞれ部下を持ち派閥を造ってるそうだ、

ちなみに6天王の今の代表がレティシアだそうだ・・




「わかった!皆忠義に励め!」



・・・



いつのまにか俺の隣にいるサーラが偉そうに仁王立ちしていた、

ややこしいから俺はサーラを部屋の隅に運んで椅子に座らせた、

サーラは怒っていたが・・キャンディを与えると大人しくなった。



・・・



君達の・・その手はなんなのかな?



アヤカたち天使族が手を伸ばしてキャンディを懇願している、

とても欲しそうな眼をしていたので与えたら涙を流していた、

なぜかジェニー達も懇願したので全員に配り喜んで食べていた。



「このお恩は一生忘れません!」



いやキャンディで人生預けられても困るんだが・・



それだけではないようだ。



「私達の今までの行いを考えたら殺されても文句は言えません、

ですがコウ様と皆様はそんな我らに優しく接してくれました、

さらに食事や洋服や顔コピまで・・感激の至りでございます」



アヤカは号泣で語るが・・しっかりとキャンディは食べていた。



「お願いです、我らをコウ様の指揮下に入らせてください、

コウ様の命ならば我らは喜んで・・命を懸けて敵と戦います!」



全員が土下座までして俺に訴えてきた、嘘はなさそうだ。



だが・・



「君達の気持ちは分かった、ただ俺は君達を無下にする気はない、

俺が・・俺達が望むのは各種族との共存だ、もちろん君達ともだ、

主従の関係ではなく対等で公平な関係を望む、応じてくれるか?」



アヤカは・・アヤカたちは驚きながら・・歓喜の涙を流す。



「こんな・・我々とでもいいのですか?」



「当然だ!だから俺達との同盟に応じてほしい」



「あっ・・ありがとうございます・・喜んで応じます」



これを隠れて聞いてたレティシア達が泣きながら入ってきた、

憎い相手とはいえ同じ天使族が処刑されるのは心苦しかった、

腹下しの薬を入れようとしたのは処刑を遅らせるためだった。



その不安が解消されたので・・・



感激の涙を流しアヤカたちに抱きついた。



泣きながら自分達を心配してくれたレティシアを見て・・



「ありがとう・・」



アヤカはレティシアをしっかりと抱きしめていた。






































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