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異世界だろうとのんびりと  作者: ダルマ787
ーーーーーーーーーーーーーーーーー 第六巻 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
178/243

第11話 監視の目

2024/5/4

誤字脱字、文章編集、ルビ振りを行いました。

文章追加した部分はこちらです。

「あ? ははは」


突然だった。


サポーターに偽装しているラークが足を止め、笑い声を発する。


「なんだ急に」


当然、『迅雷の辻』のスパーテルが疑問を呈す。


「悪いな、どうやら標的が見つかったようだ」


「どういう意味だ?」


「そっちの仕事は勝手にやってくれ、俺は先に行く」


そう言い残すと、ラークは突然走り出す。


それも、言い残すや砂埃を上げ、ものすごい速度で、一瞬で背中すら見えなくなってしまう。


残された者たちはただそこで立ち尽くした。


走ると一言で言ってもその一歩だけで数キロを跳ぶ形で駆けるラークは、


「っち、残念だが、少年の方は後回しだな」


興味があった存在をひとまず置いておく事を残念そうに愚痴る。


そして、移動を続けながら、監視をした存在がどうやら、敵……、少なくとも原種と敵対関係になる存在だという事を結論付ける。


「俺たちを見ていたのは間違いない。だが、なんのためだ? 原種の協力者だということはまずないだろう。だとしらた他に理由がある。しかも、俺たちが来る事を知り、前もって警戒するだけの理由が……」


ただ、それだけで答えが出る事はなかった。


「行けば解かるな」


事態がどうであれ、目的は変わらない。


本来であれば、あと一日はかかる道のりを圧倒的な短縮でラークは駆け抜ける。



ラークが走り去り、残された『迅雷の辻』は立ち尽くしていた。


だが、呆然とはしていない。


どこか、この時を待っていたかのようにスパーテルは行動に移す。


残りの三名に辺りの警戒をさせ、どこかに連絡を入れる為、光の信号を打ち上げた。


合図はすぐにやってくる。


どこかでその相手は見ていたのだろう。


ラークたちの耳に声が届く。


『相変わらず戦闘となると見境がないわね』


その相手はラークの行動に呆れた様子だった。


「ええ、目的のためとはいえ、簡単に原種の事を話すとは思いませんでしたよ」


相手の姿は見えない。しかし、ラークは特に気にした様子もない。


『まぁ、やることは変わらないわ』


「分かりました」


『よろしくね』


「はい」


通信はそこで切れた。


ラークに追いつくことは難しい。

だが、ラーク自身を見つける必要はない。


目的は別にあるからだ。


スパーテルは警戒を続けていた三人に指示を出す。


「行くぞ」



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