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異世界だろうとのんびりと  作者: ダルマ787
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー第五巻ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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第2話 『風の行方』

2023/4/17

誤字脱字、文章編集、ルビ振りを行いました。

迷宮(ダンジョン)攻略、それは冒険者の仕事の中の一つだ。

ダンジョンのコアを破壊し、魔獣などの自然発生の抑止を目的とする。


そして、Cランク冒険者『風の行方』もまた、仕事の為ダンジョンに潜っていた。


パーティー構成は三人と小規模なもの。

前衛を任される人のよさそうな中年男性剣士、その中間を担う性格キツ目な女性射手、後衛支援を背負う大人しい修道女と、性格も戦闘スタイルもオーソドックスな三人だ。


「さて、そろそろ最下層までもう少しだ」


剣士である中年の男性は、休憩がてら立ち寄った小部屋で、作戦の練り合わせと方針などを改めて確認する。


「いつもと変わらないだろ。ここだって出来てそう年月も経っていないし、魔物やらの数もそう多くない。パパっと終わらせて帰ろうぜ」


中年男性がリーダーという事もあって話は聞くが、おざなりに女性射手が立ち上がる。


「念には念で確認はいいことだと思います」


仲介に入る形で修道服を着た女性は、中年男性の確認を真摯に受け止める。


そうこうしている間に、誰もが準備万端と最後のダンジョン攻略へと歩を進めようと立ち上がった。


そして、本来いるはずのなかった四人目へと目を向ける。


息も絶え絶えで風切り音と共に呼吸を整えている少年、急遽、サポーターとして同行することになったサポーターという名の荷物持ちは、体力の限界に死にそうだった。


中年男性は困ったように、


「大丈夫かい?」


と声を掛け、


「お前、本当に冒険者になる気あんのかよ」


女性射手は呆れた様子で首を振り、


「もう少し休みましょうか」


優しい提案を修道女が提案した。


そんなどうしようもなく冒険者に向いていない少年は、


「……だ、だいじょう……びゅです」


もはや死にぞこない。




そして、それこそが――




あ、そうです、私ナカムラタダシです。


ひょんなことから冒険者の荷物持ち(サポーター)として働いています。



そんな新たな生活の一歩を踏みしめているのだった。


10月最後のUPになります。


引き続きよろしくお願いいたします!


活動報告、お暇な方は覗いてみてください。

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