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異世界だろうとのんびりと  作者: ダルマ787
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー第四巻ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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第30話 種は植えられた

第一回編集(2022/12/4)

誤字脱字の修正、文章の修正、文章の追加、ふりがなの追加、言い回しなど編集しました。

先に声を上げたのはアルだった。


「うぁああああっ!」


体面もなく悲鳴に似た叫びは、ぼろぼろになった体に活を入れる為。

傍に合った石を握りしめ、徐々にその体を起き上がらせる。


立場は違くとも、思いは同じ。


学園一位として、ミヨは立ち上がって見せる。


「背中はもうみせない」


追いかけてくるものを、待つのはもう終わりだ。


なぜなら、世界にはまだまだ、追い付かなければいけない背中がある。


「ふざけるなですわ」


ただの意地。


順位など無意味。アミラの目標は壁を超える。


追いかけていた背中は、身近なものであって、目標にするには小さい。

だとしら、さっさとそこを追い越さなければいけない。


「堕落なんてしてられっかよ」


「停滞は終わりです」


忘れていた競争心、目標を思い出し、小さなエゴも全て壊された。


名ばかりの聖騎士団国家(セントクロス)の座は、背負うものであって掲げるものではない。


各々の思いを胸に、立ち上がる。


だって、戦い方も知らず、ただ逃げる事しかできなかった少年が、これだけのことをやって見せたのだ。


その少年に借りを作られた。


あの盤面で殴らなかったのは自身でやって見せろと、代理で殴らせて何の意味があるのかと、俺にできたのだから、お前らだったらできるだろと、そう言われたのだ。


前に進むための負け犬の遠吠えが木霊する。


負けたばかりだというのに、活気ある姿たちにアレクは目を疑いながら、タダシを見た。


「君はいったい……、何者なんだ」



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