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異世界だろうとのんびりと  作者: ダルマ787
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー第四巻ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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第25話 精いっぱいの強がり

第一回編集(2022/12/4)

誤字脱字の修正、文章の修正、文章の追加、ふりがなの追加、言い回しなど編集しました。

「残念です。とても」


………………。


…………。


……。


「……………………………………………………………?」


勝手に俺の印象を決めつけるな。


ネガティブ。


ああ、ネガティブ。


人間いつだって、誰だって気落ちするときはある。


全てがうまくいかないことが普通だ。


それでもいつかは前を向く。


なぜって?


理由なんていらない。


ただ、


「…………何もできないからってナメんなよ」


心の逃がし方を間違えるつもりはない!


「だてに、年取ってきてねぇわ!」


テンパって頭の中が真っ白になるなら、いっそのこと何も考えないでできることをやる。


それが俺にできることだ。


負けて上等。


恥をかいて上等。


何もできなくて上等。


俺は俺の事をよく知っている。


「考えられないなら、考えるの辞めるだけだ!」


思い付かないなら、出来ることをやるまでだ!


全力の源素超濃度空間。


今度は訓練場の比ではない。


何が起きても知ったことじゃない。


学園長が張ったドームに至るまでの異空間が広がっていく。


「これは、試験の時の……。しかし、悪手だ」


アレクの意見はきっと正しい。


あの時は、文句を言いながら気まぐれで現れたドリアスの姿はない。


「へへ」


だが、どうでもいい。


そもそも何かが起こるなど期待していない。


ただ、俺はできることをやっているだけでしかない。


だから、次は、


「っ、索敵?」


覚えたての索敵が、源素超濃度空間を伝って俺の意識に情報が流れ込んできた。


「なるほど、手はないと」


違うな。


「あと、三つはある」


身体能力向上でコントロール可能なレベル2へ、それと同時に回復も行う。


そして、近くに転がっていた枝を手に取った。


枝へ源素を送り簡易的な武器、こん棒を作成……した途端、枯れた。


源素の送る量を間違ったわけじゃない。


そうなると、木の精霊ドリアスが邪魔をしたに違いなかった。


「くそがっ!」


俺は枝だったものを地面に叩きつける。


「驚いてはいるよ。これだけの源素を無駄に消費しつづけ立っていることに。だけど、レナン氏が何をもって君に興味を持ったのか、私にはわからない。はっきり言おう」


そんなこと、


「君にそれだけの価値はない」


言われなくともわかってる。


全てできることはやった。


その結果、変化は起きなかった。


俺がやることを待ち、攻撃を止めていたアレクは空しい表情で攻撃の為に手を翳す。


「【光の小弾(ホーリーショット)】」


くそったれ、またサンドバッグかよ。


それでも、負け犬は負け犬らしく吠えさせてもらおう。


「負け犬ですけど、何か問題でもっ⁉」


すぐにやってくる攻撃に目を瞑り、またやってくる思考の闇に身を固くするほかなかった。


話しの区切り上、連続Upします。

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