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異世界だろうとのんびりと  作者: ダルマ787
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー第四巻ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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第22話 傍観者の評価

第一回編集(2022/12/4)

誤字脱字の修正、文章の修正、文章の追加、ふりがなの追加、言い回しなど編集しました。

気配を消しながら、生徒たちの生の姿を見る為、傍観している影が三つあった。


距離としてはまだまだ距離は離れている。

どこかの建物の室内から覗ければ様になるのだが、戦地まで指定することはできかなった。


だから、建物の屋上から遠めに戦況を覗く。


理由としては、生徒の一人にでも見つかればこの状況が破綻してしまうからだ。


戦況としては、生徒たちの一方的な攻撃。しかし、敗色が見え隠れし始めている。


感想としてはその程度、結果は分かり切っているとフェノールは、その時がくるまでに尋ねておきたかったことを、イェールに投げかける。


「質問をしても?」


「あら、私に答えられるかしら」


「ご冗談を。この状況どこまで予測されていたのですか? いや、この状況まで持っていけると最初からお考えで?」


これは仕組まれたことなのは、何もしていないフェノールは承知している。


外部から客人を悪者にし、それを生徒達で対処する。

結果はどうであれ、戦うということ、騎士とはなんなのかを今一度理解してもらうための実践訓練。


問題としては、そこに異分子であり、行動の予測がつかないナカムラタダシという存在がいたことだ。


フェノール自身、イェールに疑いなど持つ必要がなかった。

だが、この話を聞いた時に感じたのは、ナカムラタダシという少年が、生徒達の相手になるかという事。

そして、それは最初の試験の時に強く思わされた。


戦う気がない相手に成長の役に立つか否か。


ただ、事実として最強の一角相手に全生徒で立ち向かっている。


「そうですねー。あの少年が直接何かを与えるとは考えていませんでしたよ。ですが、必ず何かをしてくれるとは考えていました」


「ジャンオル・レナンですか」


再び出される名に、イェールは笑みで答える。


「でも、それだけではありませんよ」


「他にも何か?」


「そうですねー、しいて言えば勘と言ってしまえることではあるのですが、あの子には何かを感じたんです」


「なるほど、それはレナンとクラナディアが感じた何かと同じものだと」


タダシが聖騎士団国家(セントクロス)に辿り着く前に到着したレナとアンは、二人の新しい生徒を推薦するにあたって、当然イェールに説明を話しに来ている。


その時話されたナカムラタダシの感想はとても曖昧なものだった。

レナだけならば、まだ理解できないだけで済まされた。しかし、クラナディアの評価もとても曖昧なものだった。


「ええ、皆さんは勘違いされているかもしれませんが、彼は中心になる存在ですよ」


「私がそれを感じられないのは、まだ未熟なのかもしれませんな」


イェールは遠くを眺める。


「さぁ、見せてください世界の一端を動かした予想外を」


そうナカムラタダシへ期待する。


そのなかで、フェノール、そして、沈黙を貫いていたミツナはゾッとする。その予想外ですら、手中に収め、この学園で手腕を振るうイェールに。



そして、また、見られているとも知らず、ナカムラタダシはまた予想外を繰り広げる。


ぶん殴ると決意した、その直後だというのに、精いっぱいの応援をアルに送っていた。



先日、誤字脱字報告いただきました。ありがとうございます!

修正させていただきました。

おそらくまだまだあると思います・・・・・・よ、よろしくお願いしまーすw


本日は、次話書き終わり次第UP予定です。


引き続きよろしくお願いします!

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