表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

家の中には攻略対象が二人いました

「……リミック様?卑怯とは一体なんのとでしょうか。」


この方パッケージにいた、いたよ絶対。攻略キャラじゃん……。

確か、カイナ・シルバート。この家での立場はたしか、悪役令息リミックの専属執事。


性格は冷たく、よく言えば冷静沈着。悪く言えば無愛想で、特にリミックを嫌っていたという印象しかない。

しかも実は暗殺者であるエンドではリミックを暗殺してた……ような?


…詰んでるじゃん?しかも、怒ってらっしゃる……。5歳児に対してそんな怒る?禿げるよ?と言いたいところだが、もうこの男の人から放たれる冷気でこの部屋は冷凍庫か?ってくらい寒いのでやめておく。


誰だって命は惜しい。とりあえず訂正しておこう。

「いや、ごめんね。違うよ、君に言った事じゃないの。なんていうか、独り言?的な……」


言い訳下手か?独り言って何?ほら、男の人黙ちゃった。こっちをすごい変な目で見てる、

え?といいますか、リミックってどんなキャラだった?こんな喋り方?まあ、幼いですし、ちょっと可愛めでいk「リミック様がお謝りに?病気か?」


失礼すぎん?え、酷……。確かリミックってかなり高い地位の子供だよね、え?失礼すぎん?

まあ、話を変えよう。これ以上聞いてるとこの人のシャンプーに脱毛剤いれちゃいそう☆

名前……一応確認した方がいいよね?


「ところで君の名前h……「俺のリミックーーーーーーー!!!!」

そう叫んで入ってきたのはまた、パッケージにいらっしゃった方だった。え?2人家にいるの?えーーー、いじめじゃん?


「今日も相変わらずお前は可愛いな。ああ、いい匂いだ……」

おお、なかなかのセクハラ。ここがゲームの世界じゃなきゃ駆逐してるとこだ。

確かこの変態はリミットの兄スーザン・ハンクフルト通称シスコン王だ。


黒い髪に灰色の瞳、顔は控えめに言っても国宝級。これが所謂残念イケメンというのだろう。もったいない…。

見た目は大体10歳前後くらいに見える。


気になっているのが兄弟なのに、リリアンヌ・ハンクフルトとラストネームが違うのだ。もしかしなくても腹違いの兄弟なんj……


「おい、カイナ」

「はい、シスコン拗らせてるスーザン様教育に悪いのでリミック様に近づかないで頂けますか?と、いいますか退け」

「こんなに可愛いリミックに抱きつかなくてどうする?そして敬語を使え馬鹿め」

「申し訳ありません。あまりの気持ち悪さに敬語を使う事さえ躊躇ってしまいました。」

「おい、どういう事だ?お前…」


え?喧嘩し始めた……。ちょちょ、部屋凍ってる。ブリザード吹きそうな位だって!寒い寒い。


「リミット…」

「は、はい兄様!」

「「……え?」」

「え?え?」


なんで2人して「は?」って感じでこっちガン見してくるの?え?怖い怖い。

僕なんかしちゃった系ですか?泣きそうなんですけれども……


「ど、どうした?何時もはスーザンお兄ちゃんと呼んでくれてるじゃないか?まさか、カイナお前か!?」


いや無言でクールなお兄様像が崩れていってる!!全世界のスーザンお兄様カッコよすぎー!萌えるぅううう!!って言ってた(友人参照)ファンの子達にこの人ガチのブラコンですよー!!って言ってやりたい!!!!


「は?なんで私がそんなことを?巫山戯てます?」

「だってそうとしか考えられないだろ?俺の可愛いリミックがあああ!!!!」


えええええ?お兄ちゃんはさすがにきついよ。というか恥ずか死ぬから!何とかお兄様で妥協していただけないかな?そうだ!!


「お、お兄様!!僕も流石にお兄ちゃんって言うのはちょっと、恥ずかしくって…。

ダメ…かな?」

コテンと首を傾げながら、上目遣いで言ったが、これは可愛い子じゃなきゃ吐き気を催すのだが……


「俺の弟まじ天使…」

「分かりましたから鼻血を拭いてください。スーザン様」


大丈夫だった様だ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ