幼馴染と
「お~い!」
俺は壊斗に手を振って呼んだ。
服装はずいぶんと違うが鋭い目つきと、小柄だけど体格の良い特徴的な体のおかげですぐに本人だと分かった。
身長は150cm程度と16歳にしては、小さい。
「ん?あぁ」
懐斗もこちらに気が付いたようで駆け寄ってきて、
「よっ」と一言挨拶。
「んで、創也……」
おいおい「ちょっと待てって」
「なんだよ?」と、壊斗は返す。
「本名ってどうなんだろうか」その言葉を聞いた壊斗は、
はっ、として「悪い悪い」と言った。
俺が止めた意味を理解してくれたようだ。
「んじゃあ名前は――ラフトな。分かった」と、俺の名前を確認した懐斗は
「よ~し」と言って息を大きく吸った。
まさか、
それから大きな声で「俺は!!」と、名乗ろうとした。
とっさに俺は壊斗の口を塞いだ。
「ん!ん!!」と、壊斗は手をどけろと言わんばかりに首を振った。
懐斗は仕方なさそうに首を縦に振った。
俺が口から手をどけた。懐斗は「今度はなんなんだよ」と聞いてきた。
「ここ森だよ?モンスター襲ってくるかもしれないし……」
あの蜂は恐ろしい。もう会いたくない。
しかし、壊斗は「いいんじゃないの?結局倒すんだから……」
「ハァ、まったく」
だが、事実であるのかもしれない。先程からしていた爆発音によってドスビーは逃げ出しその音源は壊斗だったのだから。
ほっとくと面倒なことを起こす壊斗に自由にさせるのは危険だからな。
「ほら、村に帰るから」と、壊斗の方を見ると既に村の方へ向かって歩いていた。
おいおい待てって。
「まぁしょうがないか」
「そういえばさっきは助かったから、ありがとうな」
懐斗は何のこと?と言わんばかりに首をかしげていた。
それから思い出したように「俺は、レイクだ」と普通に自己紹介した。
この後しっかり宿屋で回復をした。
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レイクLv12
・攻撃:62(20)
・魔力:42
・防御:64(22)
・敏捷:42
・HP:84
・MP:63
・創造:42
・SP(11)
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パッシブスキル
・バーサーカーLV1(鬼人・カウンター)
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『鬼人』
HPが10%以下になると一時的に攻撃力が1.5倍(3分間)
『カウンター』
攻撃を受けたとき20%の確率で反撃する
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