ピンクの綿菓子のように
ピンクの綿菓子のように
何時になってしまったのか
大切だった日を思い出すことが
稀になってしまった
あんなに大切だった人を思い出すことが
稀になってしまった
わたしの中で記憶が薄く引き延ばされていく
お祭りで買ったピンク色の綿菓子は
指でつまむと千切れ雲のように薄く千切れ
口の中でわずかな甘さを残して消えていく
今大切な思いでも
ピンク色の綿菓子のように
心の中に霞のような甘さを残して薄れていく
そのわずかな甘さが胸を疼かせる
あなたの声がどんな声だったのか思い出せない
あなたの顔が古くなった写真のようにはっきりしない
綿菓子を買った祭りの日はもう遠い