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その後、何度か国と連絡を各自取り合ったぽいが、私はノータッチ。頭脳戦は苦手ですから。基本的にのんびり過ごせれば、それで良い。と完結しているせいでしょうが…

ユックリと季節が過ぎていく日々、友人が遊びに来たり(私以上に引きこもりな狼族が来たのにはビックリしましたが)叔父や旦那と一緒に散歩なら過ごしている。

今日も今日とて庭に面した場所でソファーに座りながら日向ぼっこ中。ぼゃっと外を見ていると庭がうるさい感じがする。何だろうな?と少しだけ首を伸ばして覗いて見ると黒い何か居る。

犬?犬が居るのかな?

ソファーからユックリ降りて窓際に移動しながら目を離さないようにしていると後ろから「何しているんだ?」と言いながら抱きしめてくる旦那。

「何か居る」黒いのがいる方向を指し示す。庭には雪が降り積もっている。庭木が生い茂っている場所に黒いのがいる。野生の動物が庭に遊びに来ることは有るが、あまり瀕回にに来ないので何が来たのかな?と興味を示すことが度々あるので、またか?見たいな感じで見守りつつゆったりしている旦那。軽く笑っている気配がする。何かな?何が来たのかな?と二人で話ながら暖かい部屋で過ごしていたら玄関が開く音と複数の足音。

「誰だ」振り向く旦那に体を預けていたからそのままの私も振り向く事になる。モコモコの服を着ているから暖かい。玄関からは冷たい風と共に知らない人たち。うん?

「誰?」旦那に聞いてみる。多分会った事が有るから入れたんだよね?つか、何か傷だらけだよ?無茶をしたのかな?色んな事を考えながら旦那の回答を待っていると「知らん」と答えが。かる〜く警戒しているのかいつの間にか刀が側にある。ダラダラしているときは部屋に置いてない筈なのに…

お腹に回された腕に手を重ねると“大丈夫だ”と安心させるように笑顔をくれる。

「何のようだ。家は靴を脱いで上がって欲しいんだが」と土禁の旨を伝えている。

「其れはすみません」と靴を脱いで居る。だれ?何の用だろうねと思うが、面倒事は嫌いだから。膨れながら目線を窓の外に向けると動物だと思っていたものが、黒い髪の人だと解る。黒髪〜。何だ人か。動物じゃなかったよ〜と報告しながら置いてあった水に手を伸ばす。

「人だったか。残念だな」と頭を撫でてくれる。いつの間にか閉まったのか刀も無い。

「お客さんも居ることだし」とソファーに移動する。無論抱っこ移動です。最近と言うか結婚してからと言うものの“抱っこ”が定番と化している。自分でも歩けるが、旦那がそれで安定するならそれで良いかな。と感じで放置。慣れている人は気にしないでくれるが、知らない人たちはビックリしている。

「あの〜」と来客用のソファーに座っている勇気がある人が聞いている

「どうされた?お茶は出さないが」いや出せよ。とツッコミを入れつつ自分は動く気がないんだけどね。お客様が来るときは誰かが、来てくれてお茶・お菓子も用意はしているから出してくれるが、今日は誰もいないから出しませんけどね。

「いや。其れは良いんだが」良いんだ。いい人だ。けど?

「何故、どうして…」何が駄目なんですか?「どうした?」と聞きながらも私に世話をやこうとしている。モコモコて、しかも日向で気持ち良い。うとうとしかけている私。頬にかかる髪を退けながら撫でている旦那。何もしない日はこんな風に過ごしている。基本的に私から離れない旦那。作品の貯蓄と旦那の退職金で生活費を賄っている。たまに。たま〜にお仕事で外出するけどね。絶対に泊まりの仕事はしない。心配らしいです。何が心配かは知りませんが…


おっと話がそれた。

数分言葉を紡ごうとしてパクパクしていたのだろうお客様。今日はピアスもフードも着けてないから良く聞こえない。ちゃんと聞こえているのは抱っこしてくれる旦那の声だけ。「何て言ってるの?」ふゎ〜。ふゎ〜。と欠伸をしながら尋ねる。まるで、猫みたいだなとありがたく無い言葉くれながら頬を撫でるのを止めない。

「眠いなら寝ていいぞ。別に重要な事じゃないしな」と笑っている。そーなの?じゃ。遠慮なく。旦那の胸に頭を預けて寝に入る。心音が心地よい。

何やら煩いような気がするけど…ケンカ?

む〜。と目をゴシゴシ擦りながら起きると怒気を含んだ顔のお客様が見える。ビックリしていると旦那さんが大丈夫だ。と落ち着くように背中を撫でている。なんなんだ?と疑問に思っていると簡単に説明してくれた。つまりこの人達は、各国の次期だそうで。神子下ろしてに疑問に思って親に詰問。凶元のうちに来たと言うこと。最近の神子さんは大人しく過ごしているそうだ。神子を保護していた神殿も正常に戻りつつあるようで、信頼獲得に精を出しているとか。で?なんのようなんですかね。

「つまりは。神子包囲網を解いて欲しいと言うことだが」

「別に私が指示しているわけではないよ。寧ろ蚊帳の外だね。何をするわけでもなく傍観しているわけだし。その旨の訴えなら自分達の親に言えば良いし。あとは姫とか皇子とかにさ」と伝えるとガッカリしている。

「私はどうなってもいいんだよ。私の大切が側に居てユックリ余生を過ごせたら」ね。と旦那に言えば。そうだな。とキスをくれる。

何かを言ってから帰っていった次期達はどうするのかな?と思っていたら矢が降り注いで来ました。何でかな?まぁ。火を付けられようと燃えないからいいんだけど(庭には、防火設備がありまして。最近自動で消火してくれるように狼族がしてくれた)

「どうする?」

「どうするか。別に今の状況と指示だししたものを竜族が設置していった機能で記録・実況しているからな」そうなんですよ。何年か前に遊びに来た竜族が面白いし防犯になるからと言って設置していってくれた機能があるから犯人探しもしなくて良いし。家は攻撃されてもびくともしないように改造済みだしね「お腹すいた」

「そうだな」と抱っこから解放された私はソファーの下でテーブルの準備。台所で朝の残りをトレイに乗せて持ってきてくれた旦那と昼ごはんを食べながら午後の予定だった買い物について打ち合わせ。

畑は結局皆に反対されて作れなかったので、食品は購入することになりました。

その為、気分が乗れば買い出しに。それ以外は配達して貰っている。最近村だったのが街になり更に発展しているようで、前回買い物に行ったときは役所ができるとか何とか言っていたような気がする。どんなに発展しようと余り関係ないけど、美味しい物が増えると良いな。


冬用のローブを着て防寒対策をきっちりしたモコモコの私とは対照的なスマートなコートを着た旦那と手を繋ぎ外出することになった。玄関を出たら案の定叔父さんや他の傭兵さん達(叔父の店の常連さん)が兵士の方々を叩きのめしていました。

「有難うございます」礼を言っている旦那の横で頭を下げてから歩き始めると「店の寄ってけ」と叔父さんが声を掛けてくれたので手を振り答える。雪道を歩くのが好きなので、抱っこではなく手を繋ぎ街へ。途中キラキラを見つけるが、帰りに回収することにする(街に持っていくといつの間にか無くなるから)


街に着くとすごいことになっていた。郊外にあるから静かに過ごせているから忘れていたが、治療目的の為に逗留する人専用の区域と行商するために集まっている人が泊まる区域が別れている。買い物をする場合は中間にある市場とかお店が集中している区域があるのでそこでお買い物。

「あら、久しぶり。いいものは余り無いわよ」八百屋のおばちゃんがそういいながらも、入荷した野菜などを見せてくれる。冬だから葉野菜は無理。根野菜も少しだけ。普通は収穫祭の時にまとめ買い・備蓄するのが普通。肉もしかり。じゃあ何で買い物?ただの気分転換と情報収集だそうです。色々な所に仕事で行く旦那の同僚・元神殿の人たちが情報を仕入れて来るけど足りないらしい。

叔父さん達曰く“危ないから”らしいけど…街に行けば現在の状態が解ると言っていた。八百屋で乾燥果物を購入してから街をブラブラ。

「良いもの無かったね。残念」などと叔父の店でお茶をしながら仲良しの医者とお話。問診チェックをさりげなくされているけどね。引きこもりをしているから余り体調は変化無いけどね。多分。

奥で叔父達と旦那が密談?している。

「最近、治安悪いですよね」そう言いながらお菓子を持ってきてくれたのは店員のお姉さん。

「そうなんですか?」お茶を飲みつつ聞くと「あら、引きこもりすぎですよ。新たな国が出来たり、そのせいで軍人が流れてきたりとかして…」

「ふ〜ん」ポリポリお菓子を食べながら興味なさげに言えば

「ふ〜ん。って、今日家に火を付けたのだって」慌ているけど、家無傷だし。別に燃えてもどうにかなるし〜。「帰るぞ」と旦那が出てきて店員を退けて隣にくる。あと一口のお菓子をみて、残りを食べてくれる。お菓子は一口・三口で十分。

「甘いな」と残していたお茶で口直しをしてから手を引いてくれる。

「じゃあな。また」声をかけてくれた叔父さんに手を振り帰る


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