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#22

引きこもり真っ最中と言っても、外に出して貰えないだけなんですが…

結婚の書類を国に出してから1ヶ月。何やら“外”が煩いらしく、隊長や叔父さん等々皆さん忙しく動いてます。姫さん所の六、皇子の女帝、御子の上皇(全てあだ名です。私は術石だそうです)から情報がかなり来ている見たいです。なんか、我慢の限界とかいってましたが何をしたのやら…

ただいま。その声に振り向くと隊長いや、旦那が帰ってきました。どんなに忙しくてもご飯は一緒に食べているので時計を確認すると昼でした。

「観月。ちょっと御子のとこに行こうか」ご飯をたべながらそう言う旦那。戦況が悪いのかしら?首をかしげると

「ここは大丈夫だが、御子の所がキツイらしいんだ」そう言いながらも嫌な顔をしている。私だけ行くんだなとその顔を見てわかってしまった。

「報酬は?」

とっても嫌な顔をして「動き次第」と言う。御子は旦那が好きだからな上皇がいやがったんだな。助力を求めたくせに。ガッチリぶんどってくるか(笑)

「大丈夫。怪我しない、無理しないから。大体1週間くらいで片付けて来るから」そういいきる。食べ終わったので食器を片付けてフードを着ていると後ろから抱きついてくる。

「大丈夫。私を傷つけられる人は君以外にいないから。刀貸してね」腰に帯刀していたのを剥き身で借りる。鞘は旦那に持ってもらい帰る場所は旦那だと自覚させる。

「私が帰るまで、無理しないでね」体を反転させキスをしてからキラキラで転送する。

転送した先は原っぱ。ただの原っぱでは無く戦場だったが…

目の前で、体制を崩した民兵に神兵が刀を振るうのが見えたので、我が侭オッサンの所に案内して貰うために助けることに。

神兵に飛び蹴りを食らわせて距離を取る。驚き吹き飛ぶのを確認して手を出して大丈夫かと聞きながらたたせる。

「知り合いがここに居るみたいだから案内して」頼むと名を聞かれたので言うと驚かれた。と言うか御子の守り手って痛い名前を今でも使っていた方に驚いたんだが…

「案内してあげたいが、これだとな」周りを見て言っている。周りは合戦の最中と言うか、話している今も斬りかかってくるので、倒しながら会話してるんだが。面倒さいな~と横から斬りかかって来た敵を一閃しながら思う。

「なあ、味方を使って敵を1ヶ所にできないか?纏めて戦意喪失させてやる」

「出来るのか?」

「出来ないなら言わない」

「そうか」暫く考えた後に味方に指示を出している。あ。指揮官だったんだ。お手並み拝見。

目の前の敵を倒しながら(と言っても戦闘不能にしているだけだが)見ていると1時間くらいで1ヶ所にまとめている。ふ~ん。いい腕してるね。うちの朱雀さんには劣るけど。いっちょやりますか。

ポケットの中にあるキラキラを1つ取り出して乞い願うのは死なせない程度の竜巻。

空に向け放り投げると同時に敵の中心に竜巻が起こる。終わったあとには、良くて骨折悪くて腕や足が無くなった人達がちらほら。恨まれたくないので、癒しの手に頼んでくっ付けてもらいましたが、刃向かう気は落ちた見たいです。良かった。良かったと悦に入っていたら後ろから声が掛かった。何者かと

振り向くとピコピコ耳がついている人。あ、御子関係者だ!!と人目で解る(御子は獣耳好きなんですよね)

「こんにちは同輩かな?御子と言うか上皇に呼ばれたのですが、案内を」怪訝な顔をしているが、戦闘を止めた私の要望を聞かないと自分達も…と言う考えで案内をしてくれる。家の人間は絶対にしないけど…

数時間歩いた所にテントがあった。未だテント暮らしかよと減なりするが御子達は遊牧民だからな~と諦める。テントの外で待っていると小さい者が飛び付いてくるため半身引いて序に足掛けをしておく。綺麗に引っかかっ転ぶちっちゃいのは、御子と呼ばれる人。身長が伸びない遺伝子的疾患がある人だ。それを溺愛するロリコンのオッサン

「術石の。転ばせないでくれ」と助けているが、知らん。

「今の私に飛び付いてくる奴が悪い。斬ってもよかったんだよ?」

「はっ。いつもながら、叔父上と護衛以外はどうでも良いみたいだな」

「わかりきったことを。序に結婚したから夫だ」

驚いた顔をしてそうか。と粒やいた後は何も言わず中に入れてくれた。

「で。何で呼んだ?あのくらいどうにかなるだろう」座りながら聞くと御子を自分の膝に座らせながら答えてくれる。

「あのくらいならばな。だが、面倒な事に囲まれていてな」

「用件は?」

「我らの情報網だ」

「難儀だね。神子は。落とした管理者は何をしているのやら」呆れていると「どうにもならない」そういいながら現れたメガネを掛けた人が。あれ?

「あんた、神子の所に居ないとダメじゃないの?」現れたのは、元神殿にいた“影”ことダイスのメンバーである青年。

ダイスは表に出ないスパイ活動が得意な人達。神子の周辺を監視して貰っていたのだが…

「かなりのヤバさですな。神子は、どういう感じに?」

「逆ハー?とか言いながら男を漁ったり。内政チート?と言いながら無理な政治をしたりしている。それを擁護する奴等は嫌われているな」嫌な事を思い出したと言い捨てている。一掃するか。

「ねえ。ダイスって未だ散らばっている?上皇情報は?」

「神子の好みは把握しているが?」と上皇。さすが遊牧民。情報通ですな。

「散らばっているが?」と青年-ラース

「じゃあ。情報流して品を制限。あと、悪行も流したら?品が流れない又は上がる。暴挙で叩かれる。目に余ったら、大義名分があるんだから討てば良いじゃん。何か可笑しい?」

説明していると何これ見たいな顔をされたけど、直接抗戦なんてねえ~。もっと頭を使えば良いのに…

「成る程。話は姫に流してもらえば良いしな。皇子に品を制限して貰えれば良いか。目に余るようになったら国に言えばと言うか、国が勝手に手を下す。か。本当に伴侶が居ないと凶悪だな」しみじみ言われましたが、のほほんの邪魔は嫌なんですよ。せっかく皆とゆっくりしてたのに~

誰かが近づいてくる気配がしたので、横においていた刀を入口に向ける。

「本当に凶悪だな」笑って入ってくる知らん中年。

はぁ。何でここに居るんだよ。ラースが呟き頭をがしがしと掻いている。

「だれ?」

「自国の王を知らんのか?」

「知らない。興味ない」そういいきると笑われたが、目が笑っていないよ~怖!!

「で?そんなお偉いさんがなに用?」

「先ずはこれをどうにかしろ」切っ先を手で下ろしながら言うため刀を下ろすが、警戒を解かず見守る。

「保護対象者は、皆がこのような?」

「あれは特別ですが、同じような感じで警戒はしますね。で?何かご用で」

「面白い話をしていたから、混ぜて貰おうと思ってな」とニャっと笑っている。フワリと術石を動かして家に帰ろうとすると驚かれる

「何か私の分では無さそうだから帰る」そう言い残して転送する。

私が居ないからと攻撃を掛けている馬鹿が居るみたいなので、何度か刀を振るい剣圧で凪ぎ払う。

「おかえり」と抱き締めてくれる旦那の腕の中でただいまと答えて借りていた刀を渡すと鞘に仕舞い防御の陣を動かして全滅している人達。

抗戦が無くなった所で皆と帰る。帰り道あちらでの事を話ながら移動する

「そうか。王がな。何かあったら連絡来るだろう」と旦那が言いながら疲れただろう?と一緒に入浴。ギュッと抱っこして貰い寝ることに。多分数日はベッドから出れないかも~と思いつつも安心感が半端ないので身を委ねる事に。

大丈夫だ。と顔を撫でてくれるので手の平にキスを送り眠りに着く

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