第7話 ギルドで初トラブル!
俺たちは、ようやく最初の町「カリバーク」に到着した。
町の外周部にはちょっと高めの柵がしてある。魔物除けだろうか。
入口の門番は特に何もなく通してくれた。
「テンプレなら通行料がない、とか怪しいやつめ、とかありそうだけどな。」
「ここは田舎町だし周囲の村から出稼ぎや冒険者になる若者がいっぱいくるにゃ、基本魔物以外はウエルカムにゃ」
町の中に入ると普通に人がいた。
「はあ〜人がいるってだけで安心するなぁ〜」
「しっかりニャ、ここからが冒険の始まりニャ」
「うん。とりあえず冒険者ギルドってやつに登録するんだっけ?」
「そーだよ!登録してクエスト受けて、経験値稼いで、目指せ魔王討伐っ!」
ジャネットがハイテンションで腕を突き上げた。
ギルドの建物に入ると、中はガヤガヤとした酒場のような雰囲気。カウンターには受付嬢、壁には依頼書、そして――
「おいおい、何だあのヒョロ男は」
――いた。見るからに“絡んでくるやつ”。
筋肉ゴリゴリのモヒカン男と、その取り巻きの男たちがこちらを見てニヤついていた。
次のセリフはヒャッハーかな、汚物は消毒してもいいのかな。
「新顔か?ギルドナメてっと痛い目見るぜ?」
「出たにゃ、テンプレ登場にゃ。説明不要にゃ」
「えっ、こういうのいるの?リアルでも?」
「テンプレって言うなー!」男たちは怒り心頭だ。
マイコーは困った顔で笑う。
「えーと、俺たち登録しに来ただけなんだけど……」
「だったら俺様にひざまずいて“オススメのクエストを教えてくださいゴリ様ぁ”って言ってみなァ?」
「いやです」
「即答!?」
「ご主人様、わたくしが代わりに“ぶっ飛ばして”さしあげましょうか……♡」
「こ、怖ぇぇ!?急に口調変えて凶暴になるのやめろ!」
「ぶっ飛ばすならウチに任せるニャ」
ジャンが前に出ようとした瞬間――
「待て、俺がやる!」
マイコーがぐっと手を前に出した。
「生活魔法! 水よいでよ!!!」
ドバアアアアアアアアッッッ!!!
ギルド内にものすごい勢いの水柱が炸裂。まるで消防ホース。モヒカン含む取り巻き全員、壁に叩きつけられてずぶ濡れになった。
「な、なんだこの水圧!?生活魔法じゃねぇぞこれ!!」
「だーかーら、生活魔法の出力おかしいって言ってるニャ!!」
モヒカン一同は外に流されていった。退治完了。
受付のお姉さんがポカンとしながら言った。
「え、えーと……登録ですね?」
「は、はいっ……よろしくお願いしますっ!」
ギルド内がびしょ濡れなのはスルーするぜ。
ジャネットがびしょ濡れのままお辞儀した瞬間――服がぴったり張り付き、ラインがくっきり。
「う、うわああああジャネット、見えるってば!!」
「ご、ご主人様……お好きにご覧くださいませ♡」
「やめろぉぉぉお!!なんかいろいろ終わるぅぅぅ!!」
そんなやり取りの後やっとの事で冒険者登録は終了した。
受付嬢の視線が痛かったぜ。
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