第6話 友達口調とメイド口調
野宿1日目の夜、マイコーたちはたき火を囲んでいた。
「ふぅ〜……魔法って思ったより体力使うな〜」
マイコーはごろんと寝転がる。額にはうっすら汗がにじんでいた。
「だいじょーぶ?けっこうバテてるじゃん」
ジャネットが近づいてきて、にやにやしながら見下ろした。
「うっ……ジャネット、なんか俺、疲れすぎてる気がする。魔力切れってやつ?」
「たぶんね。はいはい、そんなときは〜」
ジャネットが手を前にかざすと、淡い緑色の光がマイコーを包んだ。
「えっ……なにこれ、めっちゃ気持ちいい!?」
「ふふーん、実はヒール系の回復魔法も使えるんだよーん」
「え!?それもっと早く言ってくれよ!」
「だって初日は頑張ってほしかったしー、ほら、ちょっとは感謝してよね?」
「ありがとうジャネット、マジで助かったわ」
「うふっ♡……ご主人様のためですから♡」
「おまっ……!?今の何!?」
「ふぇっ?何が〜?」
「いま完全に“ご主人様のためですから♡”って言ったよな!?!?口調どうした!?」
そこへ横からジャンがぴょこっと顔を出す。
「ジャネット、またやってるにゃ!普段は友達みたいな口調のくせに、マイコーの気を引きたいときだけ急にメイドに戻るにゃ!」
「ち、違うし!?これはヒール魔法の効果音みたいなもんで!」
「どんな仕様にゃそれ!!」
「あーサイコー」俺は思い切り笑った。
「なによ、別にいいでしょ!マイコーはこっちの方が……好き、なんでしょ?」
「そ、そんなこと……あるけど!あるけども!!」
「ほらね……ご主人様♡」
「やめてくれぇぇぇぇ!!理性がっぶっ飛ぶぅぅぅ!!」
「飛ばせばいいにゃ。飛ばしながら戦うにゃ。愛と戦いのファンタジーがここにあるにゃ」
「うるさい!今ツッコむとこじゃねーんだよ!」
火は静かにぱちぱちと音を立てていた。
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