プロローグ〜原初の起源、霊〜
タイトルは"はじまりのきげん、れい"です
ここから本編と言っても過言ではない、かな
魔法とかダークとか復讐タグが仕事をし始めますよ〜
ーーー灼けるような痛みで飛び起きる。
「あっ、ガァァァァァァァァ!?」
痛いいたいイタイ
焼ける、燃える、死ぬ。
死ぬ?
「死ね、るか、僕たちの平穏を壊したあいつを惨たらしく殺さずに、」
.....?
「あい、つ?」
「あいつって誰だ?」
「"僕"は誰だ?」
ーー再び、灼けるような痛み。
「アガアアアアアアアアアアア!」
「もう、もう僕が、」
ーーー三度、灼ける_
「僕が誰かなんてどうでも良い!この、この痛みをどうにかしないと、」
『この痛みをどうにかしたいなら、"俺"のいう通りにしろ』
「君は、?いや、この痛みをどうにかできるなら、なんでも良い!」
『なら、"あいつ"を殺せ。あいつ自身がしたことを骨の髄まで理解させ、命乞いをさせ、醜く足に縋ったあいつに絶望を味合わせて、その上で惨たらしく、な。』
「そ、そんなこと、」
『できないか?』
「当たり前だ!」
ーーまた、y『変更』_ 燃える。
「アアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
「燃える、燃えるゥゥゥ!」
『痛いだろう?苦しいだろう?』
でも...なぜだろう、この声に聞き覚えがある。
この声は、悲しそう?
...なぜだろう、この声からは知らないはずの風景と感情が伝わってくる。
「僕は、君か?」
声の主が息を飲む。
「やっぱりそうなんだね。」
『...ああ、そうだ。』
「正体は隠しておくつもりだった?」
『ああ。』
「あとあの痛みは、君、つまり記憶を失う前の僕が受けたものかな?」
『ああ。』
「じゃあ教えてくれないか?僕に起きたことを。」
『なぜだ。"俺"、全てを俺に任せればお前は何もしなくても済むだろ。』
「そうだね。でもそれじゃ逃げてるだけだ。君のことも、過去の僕のことだ。だから抱えたい。それじゃだめかな?」
『...馬鹿が。』
そして、記憶を取り戻す。
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あのあと俺は街の広場に磔にされた。
ストーリスさんに四肢の骨を折られたあと、さらに舌まで抜かれたから喋れもしない。
...ははは。滑稽だ。
俺もだが、街のみんなも、
みんなみーんなあいつの手のひらの上で踊らされてるとも知らずに。
ーーーこんな言葉使いだったっけ?
頭に衝撃。
「お前の、お前のせいで!」
「殺してやる、殺してやるーーー!」
ああ、石を投げられたのか。
こんな状況なのに冷静でいる自分が少し怖い。
「ギルト、嘘、だよな?」
「...」
エイドが焦燥し切った顔で呟く。
カイラが悲しそうな表情で俯いている。
「〜♩」
...!?
アリスが恍惚とした表情でみんなを見ている。
みんなはそのことに気づいてない。
ああ、そうか、そういうことか。
あいつはみんなあの話を知ってると言っていた。
広めたのは、お前か。
「〜ーーっ」
無駄だと分かっていた。
でも伝えようとしてしまった。
惨めだ。
ーー熱い。
はりつけられている木が燃えている。
痛い。熱い。死ぬ。
ーーーーーー死ぬ?
自分が楽しむために僕の、みんなの人生をめちゃくちゃにしたあいつに何も報えず?
そんなことがあってたまるか。
ーーそういえば街に"シンカン"って人が来たことがあったな。
ああ、神など信じていないけれど、もし悪魔がいるならば。
魂などいくらでも売る!
あいつに、あいつに報いを!
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『これが"俺"、いやお前の滑稽な過去だ。』
「なるほど、じゃあなんで僕は生きてるんだ?」
『さあな。』
「まあ復讐の機会ができたって考えようか。」
『...元々は俺がお前を乗っ取るつもりだった。だが、...』
「僕に乗っ取られるってところかな?」
『そうだ。そしてお前は俺の恨み、いや怨念ともいえる怒りに飲まれるだろう。』
「望むところさ。過去を切り捨てて君だけで復讐をさせる訳には行かないしね。」
『そうか。ならば言うことはもうない。』
「君の望んだ通りにあいつを殺してあげよう。」
『頼んだ。』
さーて、主人公に何が起こったのでしょーか?
正解者には5万円をプレゼント(嘘)