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絶望の果て  作者: ヌ名人
序章
5/10

4話. 夢壊の刻(②)

5話目

これは後1話続くのだよ。

..........

おじちゃんに頼んでから半刻(さんじゅっぷん)が過ぎた。

ここに来る途中で事情を説明して一緒に来たエイド達3人以外は誰もいない。

あいつが震えながら僕をめっちゃ睨んでる。

...これ、かなりまずいよね?

「おい下民。どうなっている。」

「この街のさまざまなことを請け負っていただいている方に"この場へ人を集めるように"と頼んだのですが...」

「言い訳は良い!このことに対してお前はどのように責任を取る!」

「はっ。ロイフ様の命令を受けたにも関わらずそれを遂行しない無能をこの場へ連れ、私も()()罰を受けましょう。」

「その言葉に嘘はないよな?」

「はっ。この街に誓って。」

「ふん。」

...は、はぁ。最悪な奴だと思っていたけどちゃんと貴族の子供だったんだ。

あとカイラから借りた本読み込んでおいて良かった...。

なんであんな本を持っているのかはともかくとして。

というかおじさん何やってくれてんの!?

あんなこと言っちゃったしすぐ探さないと

「おい、お前だけではその頼んだ者とやらを逃がそうとするやもしれんからな。私の護衛を一人貸してやる。光栄に思え。」

なっ!?

嘘でしょ?護衛ってたしか変なことすれば斬り殺してくる人、だったよね?

これ、今の僕は全く信用されてないしいざとなったら殺しても良いってこと?

......全力で探さなきゃ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                 /\

                 \/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

隣で軽薄そうな人がわざとらしい仕草でおじさんを探している。

護衛の人は想像していたより良い人だった。

でも、その表情は、なぜか、怖い。

「全然見つかりませんねー、ライドナーさんって人。」

「罰を恐れて逃げたのでしょうか?」

「十中八九そうだろうねー。ま、君にとってはショックだろうけど、切り替えていこー。」

"ライドナー"はおじさんの名前だ。

裏切られて少し悲しいけど、そんな慰められる程じゃない。

というかそもそもこの人はそんな心持っちゃいない。

「そんな気遣いは無用です。」

「そういうなら"そのような"だよ?酷い(きぞく)だとそれだけで首切られるから注意してね?」

...何を考えてるのかわからないけどこの人は貴族に対する話し方を度々注意してくる。こういうところは普通に良い人だ。

「ご忠告痛み入ります。以後気を付けさせていただきます。」

「うんうん。」

はー、なんか喋ってるだけで疲れるなぁ。

もう街を一周しちゃうよ。

ほら、護衛の人に萎縮して街を出ようとする人も...

ん?...!?

「あの今街から出ようとしている人、あの人がライドナーさんです!」

「そんな怒鳴っちゃダメだよ、逃げられちゃうでしょ?言葉遣いも乱れてるよ?」

「はっ。申し訳ありません。」

「さて一緒に捕まえようか。」

「え?」

え?

考えが直接言葉として出た。

「君がロイフ様から受けた命令なんだから君も捕まえるのに協力するのは当然でしょ?報告するだけで自分から動かないのはダメだよ。」

「了解しました。」

「まぁ今回は俺が指示を出すよ。脇道に入って向こうから見えないくらいのところで合図待機して。」

「承知しました。」

「反応は統一して。」

「っ了解しました。」

すぐに言われた通り、だけど脇道を曲がり角2個目のところまで行ってから進み、合図を待つ。



...さっきまで混乱してたはずなのに、今は緊張しかない。




いつだ、いつだ、いつだ?

「こい!」

今だ!

全力で駆けつける。

「そこの縄!」

「はっ!」

縄を拾ってすぐ投げる。

護衛の人まで無事届く。

おじさんはすぐ縛り上げられてしまった。


ライドナー(←エンライドナー?みたいな=啓発者=目を無理やりにでも開いて物事を明らかにさせる人。)

ま、つまり現実を見せてくれる人ってことだぁね!

次回が楽しみだね!

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