8話
【ホラゲー】初の顔出しでホラゲー
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「やぁ皆。今日はホラゲーをやっていくぞ。だがその前に、やっとカメラを買えたからな。今から準備するから少し待っててくれ。」
:わくわく
:この日のために画質のいいPCに変えました。
:わいはこの日のためにメガネを買いました。
:じゃあ自分は目玉を変えました。
:↑化け物混じってるんだが……
視聴者達が期待に胸を膨らませている。こんなに期待されると少し不安になってしまうな。だが、今更やめるのもどうかと思うので腹を括ることにしよう。
カメラの準備ができたため配信に我の顔を映す。
「どうだ?見えてるか?我がアリスだ。今日から顔出しして配信するからよろしく頼む。」
:ええええええええええ?!
:美人すぎるだろ!?
:アカン……好きになってもうた
:これはガチ恋不可避
:いや、これまじでアイドルとか女優とか軽く超えてね?
視聴者の反応を見て、大半がが好意的なコメントであったため少し安心した。
「ふふっ。なんだ君たちはそんなに我の顔が見れて嬉しいか?だとしたら顔を出した甲斐があったものだ。」
:笑った顔すごい可愛い
:ここから怖がる顔が見れると思うと…ぐふふ
:クールに見えてホラゲー苦手そう
「今日はTwitterで顔出し配信でしてほしいことを募集したら圧倒的にホラゲーをやってほしいという声が多かったためこのゲームをしょうと思う。その名も『ゾンビパニック』。ちなみに我はホラゲーはあんまりやったことはないな。」
:ゾンパニじゃん!
:結構シリーズ出てるよね
:アクション要素強いからホラゲー初心者にはピッタリやな
:エイム良いから無双しそう
「よし!やっていこう。今いるのは病院かな?なかなか雰囲気があって面白そうだな。ん?今、物音がしたな。こっちか?」
物音のする方へと歩いていく。だが、そこには何も無かった。気のせいかと思った次の瞬間、すぐそばにあった押し入れから大きい音を立ててゾンビが出てきた。
「っ!?なんだコイツは?!なんで押し入れなんかに入ってるんだ!すぐに我が楽にしてやる。ってこの主人公何も武器持ってないじゃないか。」
:驚いた顔すら美しいって反則やな
:このゲーム色んなところにゾンビおるからな
:確かこの部屋に使えるものとかないん?
「確かにこの部屋に武器があるかもしれん。ゾンビといえば足が遅いことで有名だからな。避けながら探索など造作もな……ってめちゃくちゃ全力疾走してきているんだが!?」
まさかゾンビが全力疾走してくるとは思わなかった。ゾンビの動きが速いせいで探索ができない。ずっと鬼ごっこしている状態になってしまった。少しの間避け続けていたが主人公のスタミナが無くなってしまいゲームオーバーになってしまった。
「なんだあのゾンビは、動きが速すぎるだろ。あんなに腕を振って走るゾンビ初めて見たぞ。」
:腕ブンブンで草
:このゲーム難しいんだよなぁ
:ってかよくあんなに避けれたな
:キャラコンえぐかった
「まずは探索して武器を拾ってからゾンビと戦わないといけなさそうだな。押し入れに近づきさえしなければあのゾンビは出て来なさそうだ。」
反省を活かし今度は探索からすることにした。ハンドガンと弾を手に入れ準備は万端だ。なぜ病院にハンドガンが?と思わなくもないが所詮ゲームなので細かいことは気にしない。これであの足速ゾンビにリベンジできる。
押し入れに近づきゾンビが大きい音を立てて出てくるが1度見た光景なので驚かない。冷静にヘッドショットを決め、ゾンビを仕留める。
「ふっ。我に武器があればゾンビなど取るに足らん。」
:ドヤ顔可愛い
:やっぱエイムいいなぁ
:顔が良いとエイムも良くなるんかな
:それだと俺めっちゃエイム悪いことになるんだが…
「なんかゾンビを倒したところにメモが落ちているな。……ふむ、どうやらこの部屋に出るにはこのメモの謎をとかなければいけないようだ。」
メモを見ると謎解きのような文章が書かれている。どうやら、この謎解きの答えがこの部屋を出るための扉の暗証番号になっているようだった。
「ふむ…………???」
:ん?
:どした?
:空気変わったな
:ここの謎解きそんな難しくなかったような
困ったな。さっぱりわからん。今まで謎解きというものに触れてこなかったせいかどうやら我の頭はカチカチのようだ。
「よし、これでどうだ!」
ブーッ!!
「今度こそ!」
ブーッ!!
「とりゃ!」
ブーッ!!
どれくらい間違えただろうか。まさかホラゲーというものがこんなにも難しいものだったとは。この魔王の頭脳を持ってしても解けない謎があるとはな。
「くっ…我をここまで追い込むとは。」
:意外すぎる弱点
:頭カッチカチで草
:これがギャップ萌えというやつですか。
「………そうか!やっと分かったぞ!これをこうして、あれをああすれば………これでどうだ!」
\ピンポーン/
「っ!勝った!我は勝ったんだ!長く険しい道のりだった。君たちの支えがなかったらここまでこれなかっただろう。礼を言おう。」
:お、おう
:クリアしたみたいな空気だけどこれ序盤の謎解きなんだよなぁ
:なんか壮大で草
そこからは謎解きがないおかげでサクサク進めることが出来た。そして、序盤のステージのボスキャラだと思われるゾンビと対峙している。
「今までのゾンビとは比べものにならないのが出てきたな。だが、こちらも武器は揃っている。我に挑んだことを後悔させてやろう!」
:戦闘力に極振りした女
:なお頭脳は………
:おいたわしや……
ボス戦は呆気なく勝負がついた。ある程度距離を保ちつつ、近づかれたら回避で距離をとる。持っている銃でボスの体力を削り切る。こちらはダメージを負うことなく完勝を収めた。
「ふぅ…序盤のステージなのに時間がかかってしまったな。今日はこの辺で終わっておくとするか。」
:まさかこんなに時間かかるとは…
:謎解きがなぁ…
:戦闘はあっという間だったのに
:ほぼヘッショだったな
「ふっ、我は魔王だぞ?頭を柔らかくすることなんぞ造作もないわ。さて、顔出し配信をしてみたがどうだっただろうか。これからは顔出しがデフォになると思うからよろしく頼む。では、また次の配信で会おう!」
:おつかれー
:おつー
:魔王様のお顔を拝見できて光栄でした。
:魔王様バンザーイ
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