閑話 とあるプロゲーマー視点
【Gunner Heroes】Skyとデュオでランク潜る
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「よーっし、んじゃあ今日もランクマッチやってくか。そっちは準備できた?」
『おっけ。もう行けるよ』
:キターー!
:こんー
:こんーー
:今日は2人なんやね
今日は俺とSkyとの2人だけの配信になっている。いつもはもう1人入れてフルパでランクを回しているんだが生憎用事があるらしく2でやることになった。
「おし、周りに敵いないな。でも安置が遠いからさっさと漁って移動しよう。」
『シャルさんの好きな武器あるよ。こっちはもう移動できるよ。』
「サンキュー。おっ、敵いる!」
ある程度漁り終わり移動しようとしたところに前方に敵がいるのを発見する。敵の人数が2人しか見当たらない。恐らく逃げてここまで来たのだろう。悪いがキルポになってもらおう。
「敵2人しかいないっぽいから詰めちゃおう。」
『おけっす』
Skyと一緒に敵との距離を詰めていく。野良の人は通話をしていないので少し出遅れている。そして、時間をかけることなく敵のパーティーを壊滅させる。仮にもDolphin Gaming所属のプロゲーマーなのだ。この程度は朝飯前である。
:ナイスゥー
:うっま
:ワンマガで倒してて草
:野良の人置いてけぼりで草
試合は進んでいき残り3部隊ところまでやってきた。俺らのパーティーは途中で野良の人がダウンさせられてしまい、そのまま確キルを入れられてしまった。
「ちょっと位置きついなぁー。俺らの上にいるパーティーがまじで邪魔だな。」
『これどうします?無理やりいきますか?』
「いや、俺ら以外欠けはいないしやり合っくれるのを待ちたいけど……」
どうするか考えていると、崖側の方にいたパーティーがこちらに向かって詰めてきた。なんとかして返り討ちにすることはできたが戦闘が終わった瞬間上にいたパーティーが降りてきた。体力も削られてしまったためそのまま負けて2位という結果になった。
:どんまい
:人数不利なのによく返しわ
:漁夫られたね
「よし切り替えて次のマッチ行こう。……あれ?この野良の人って……」
『どうかしましたか?』
「いや、よくこのランク帯で見る人だからさ。Skyはこの人『ALICE』って人知ってる?」
『いや、知らないっすね。でも確かに結構見ますね。時々話題にもなってる人っすよね。』
そうこの『ALICE』って名前の人このレジェンド帯でマッチすることが多い。キルログも大量に流れてくることがあるため、最初はチーターなのではという疑いがあった。
しかし、結果は白。どうやら倒されたやつの中に運営に報告したヤツがいるらしい。だが、チートは使っていないとのこと。つまり実力でこのランク帯で大量にキルしているのだ。そんな人とまさか同じパーティーになるとは思ってもみなかった。そうこうしているうちに次のマッチが始まる。
「これはチャンピオン取れそうだな。………っと目の前敵いる!こっちこれる?」
『ちょっと遅れるかもしれないっす。』
敵のパーティーが詰めてきている。これはちょっとまずいかもしれない。敵のランクもレジェンドだ。強いのは分かりきってる。だが、こちらもプロゲーマーとしてのプライドがあるため、なんとか敵の体力を削る。
すると、突然敵の1人がダウンする。そして、すぐそばにいたもう1人もダウンする。一瞬のことで少し困惑したが、体制を立て直し最後の一人を倒す。どうやら『ALICE』という人がスナイパーで2人倒してくれたらしい。
:つっよ
:この野良の人めっちゃ上手くない?
:この『ALICE』って人よくプロゲーマーの配信の時にキルログで流れてる
『シャルさん!漁夫きてます!』
「っ!?」
まだ回復しきれてない。このまま詰めてこられると負ける可能性が高い!一旦、引くべきか。
そうこう考えていると敵の1人が一瞬でダウンする。敵の1人がダウンしたことで敵もこちらの体制を立て直すことが出来た。しかし、敵も不利と思ったのか一目散で逃げていく。その逃げている2人を『ALICE』が追いかける。
「おいおい、まじかよ……」
:ヤバすぎ!?
:敵の1人一瞬だったな
:心強過ぎんか!?
敵のパーティーも銃を撃ってくるが、『ALICE』のキャラコンの前では当てることができていない。そして、その2人の命を死神が如く刈り取ったのだった。凄すぎて言葉が出ない。敵の漁夫を1人で壊滅させてしまった。
「強すぎんだろ……俺らほとんどなにもしていないぞ」
『確かにこれを見るとチーターと疑われるの頷けますね。』
「リスナーの中にこの人のこと知ってる人いる?」
:いや、全く知らん
:プロゲーマーの中に『ALICE』って名前の人聞いたことないな
:じゃあ一般人なんかな
:調べて見たらこの人今配信してるよ!
:ま?!
:ちょっと見てくるわ!
:どうやら今日が初めての配信らしい
「今日デビューしたばっかってことか。どおりで知ってる人が居ないわけだ。ったく新人にキャリーされちまったな。」
一緒のパーティーになってみて分かった。『ALICE』というプレイヤーは俺よりも強いのだろう。だが、いつかリベンジしてやる!あっちも配信者だまた会う機会もあるかもしれない。そこで俺は、大事なことを忘れていたことに気づく。
「フレンド申請すんの忘れた!」