表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS魔王の配信道  作者: ヤカン侍
2/10

2話

【初配信】我こそは元魔王なり。

0人が視聴中:ALICE CH チャンネル登録者数 0人



(まぁ、当たり前だが誰もきていないなぁ。だが、全く喋らないという訳にもいくまい。アーカイブを見てくれるかもしれないしな。軽く自己紹介でもしておくか。)



「初めまして、我の名はアリスという。タイトルにもある通り元魔王だ。急に言われて困惑する者も多いだろう。君達はは転生というものを信じるだろうか。我には前世の記憶がある。その前世が魔王だったと言うだけの話だ。今世は君たちと同じ人間だから仲良くしてくれると嬉しい。」


ちなみにだが、顔出しはしていない。声だけで配信をしている。顔を出すのに特に抵抗は無いが底辺で配信者をしているなんて知り合いにバレたら恥ずかしいではないか。もう少し登録者数が増えてからでもいいだろう。


「一人で話をしていても寂しいからな軽くゲームでもするか!」


ゲームでもしていれば時間もすぐ経つだろうと思いゲームを起動する。

準備をしているとコメント欄が動くのが見えた。


:初見です。声可愛いですね。


「おおっ!喜べ!我の配信に来た初めての人間だ!」


視聴者数が0から1に変わる。たった1人だが嬉しいものだな。


「サービス開始から遊んでいるFPSゲーム『Gunner Heroes』をやっていくぞ。基本的に3人1チームで戦う銃撃ゲームになる。で、最後まで生き残ったら勝ちだ。基本プレイは無料だから興味があったらやってみるといい。」


ゲーム画面に切り替える。


「では、ランクマッチをやっていこうと思う。ちなみにランクは1番高いレジェンドだ。一応、全シーズンレジェンドをキープしている。」


:レジェンドとかま!?


「ふははは!魔王に不可能なぞ無い!これくらい朝飯前よ!

では早速やっていこう。……よし。周囲に敵はいなさそうだな。武器を漁っていくとしよう。スナイパーライフルとショットガンか。まぁよい我に苦手な武器は無い。おっと、味方が戦っているな助けに入るとしよう。」


少し離れた位置からスコープで味方のカバーをする。味方二人も強かったため敵のHPはだいぶ削れていた。そのためスナイパーライフル1発で倒すことが出来た。


敵の死体を漁っているとすぐに別のチームが襲いかかってきた。武器はスナイパーライフルからアサルトライフルに変えてある。詰め寄ってくる敵を冷静に対処する。アサルトライフルで削りショットガンでとどめを刺し、敵の1人を速攻で倒す。残りの2人は人数差が不利になったためか逃げていく。


「魔王からは逃げられない。これは常識であろう。」


敵の位置は味方のスキルで分かっている。あまり戦闘が長引いてもまた別のチームが来てしまうかもしれない。


――そこか


敵を魔王が捉えた。照準を敵の頭を定め、撃つ。リロードせずに敵をダウンさせる。最後の一人もショットガンで削る。敵も銃を撃ってくるがキャラコンを活かし避けていく。


「これで終わりだ。」

一気に敵との距離を詰めリロードを終えたアサルトライフルで削り切る。

見事までの3タテを決めるのであった。


:いやっエグッ!

:エイムすごっ

:キャラコンもやばい

:このゲームって無双系のゲームなんですね

:可愛い声してなのにえぐ強なんですけど…


コメント欄が動き、いつの間にか視聴者が増えているのに気づく。


「な、なんでこんな急に視聴者が増えているんだ?」


:あれ?気づいてない?

:味方の2人は有名な人達だよー

:デュオで組んでるプロゲーマーの人達

:向こうも配信してるから視聴者が流れてきたんだろうね

:プロゲーマーより強いひとがいると聞いて


視聴者の数が数百人程まで増えていた。


「どおりで強いと思ったらプロだったか。なら、この試合はもらったも同然だな。」


コメント欄と話をしながら目に付いた敵を倒していく。


:轢き殺してるやん…

:漁るスピードが早すぎる!

:プロよりダメージ出てるw

:いつもはパーティー組んでいるんですか?


「いや、パーティーは組んでいない。っていうかこのランク帯に来れるフレンドが居ないんだ。ランクじゃなくてカジュアルの方ならパーティーを組んでやることもあるな。」


:パーティー組まずにレジェンドになれるのヤバすぎ

:すげーw雑談しながらキルしてるw

:残り部隊も減ってきたね

:チャンピオン余裕そうで草


そうこうしているうちに残り部隊が自分のチームとあとひとつのチームになった。味方と連携しながら最後のチームもしっかりと倒し、画面にはチャンピオンの文字が映し出される。


「ふぅ…味方が強いおかげで楽にチャンピオンになれたな。」


:VC繋いでないのに連携完璧やったな

:……やば

:女性でこんな強い人いるの知らんかった

:見てて鳥肌たったわ

:体力もあんまり削れてなかったし…


「さて、今日の配信はこのくらいにしておくとしよう。もし良かったらチャンネル登録してくれると嬉しい。」


:ファンになりました

:即チャンネル登録しました

:一生推します

:声も可愛くてゲーム強いって俺得なんだが

:一瞬で惹き込まれたわ


「配信見に来てくれてありがとう。では、またな!」


ALICE CH チャンネル登録者数 248人

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ