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【企画・詩】作品

そしてあなたは・・・ 【紅の秋企画】

作者: 香月よう子

本作は、遥彼方さま主宰「紅の秋」企画参加作品です。


突然貴方がいなくなった

私の前からいなくなった


それはあの秋の日の夕暮れ

真っ赤な紅葉の山の麓から

鮮やかなまでにひっそりと

あなたは私の前から

いなくなった……


"別れよう"


あなたからの申し出を

どうしてあんなにも素直に

受け入れてしまったんだろう


考えても 考えても

答えは出る筈もなく


紅葉もみじの紅も

銀杏の黄葉も

すっかり散り行きて


そして、あれから一年

また巡り来る秋の紅葉


あなたは一体どこに消えたの

今、何処で、誰と暮してるの


呟けど 呟けど

あの時のまま

あの紅の山の麓で

動けないでいる自分が在るだけ


あなたはもうどこにもいない……


数多の詩作品を書いて来ましたが、200文字超過作品を一人で書いたのは初めての経験です。


お読み頂き本当にありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何とも切ない話でした…… 失って初めて気づかされる悲痛な思いに色鮮やかな秋の景色が折り重なって哀しさを訴えかけられるようでした。 色鮮やかな背景が主人公の声となり、叫びとなって聞こえて…
[一言] 切ないですね。けれどその切なさと、秋の景色がとてもマッチした作品でした。 大切な人との別れを受け入れられないまま、もう1年が過ぎてしまったのですね。彼を失ってしまったという事実、それを受け…
[良い点] テーマによく沿った、美しい詩だと思います。 彩を失ったような過去のやりきれない想い。 対照的に綴られる色鮮やかな秋の装い。 悲しくても、とても美しいイメージが浮かぶ作品でした。
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