死にたがりの領主の息子 5
14才、領地はどうなるだろうか、馬車に揺られ3日もうすぐ王都、ある一定ランク以上の貴族、騎士の家系の子供は2年間の間に貴族、騎士そして金を積める豪商人だけが入る事の出来る王都貴賓円卓学園で功績を納めなければ為らないらしい。
卒業条件は婚姻、魔物大量討伐戦又は戦争での生還、金貨を規定額毎年納め5年、 生活を変えるほどの大発見 発明 、魔王討伐、そして本人の死亡。
領地に帰るには金貨を5年と思ったが、その場合5年学校に通う事になる、講義がありこなす義務がある、無理あの生活を送るのは無理だそれなら死にたい。
婚姻、学園内の相手限定、彼女作って結婚しろと…無理だ死にたい。
戦争は起こってないがおこれば死ねるか?楽に死ねず拷問とかされたらやだな…保留。
大発見発明…無理。
魔王討伐、少し興味がある、魔王ならば瞬殺してくれそうだとりあえずこれで。
魔物大量討伐戦も起これば期待が高まる。
死んで良いのか領地はって?無駄にある金貨の管理を適当に選んだ2人と行商人とあのメイドに任せ皆の為に好きにしろって言ったから何も心配が無い、しかし魔王か…学園とかどうでも良い魔王だ。
side主人公の知らない世界
とある貴族の父
あいつは領地でのんびりさせてやりたがったが、戦争こ功績で爵位が上がり、上の息子は婚姻済み、仕方無くあいつを出すことになってしまった、俺の息子だ頑張れ表立っては出来ないが少し知り合いがいる、影ながら支えてやる、頑張れ俺の息子!
とある教授
全く問題外だ、剣をまともにあつかえず訓練だと云うのに人に向かって振れず、盾を構え棒立ちしか出来んとは、魔法の才能は無く、人と関わる気が無い、おまけに姫騎士様を知らない、怪我でもしたら大変とか抜かしおる。
全くたまたま戦争でのしあがった貴族の息子はコレだからやる気が無いなら領地に帰れって叱咤すればじゃあ帰りますで帰ろうとしやがり、全く面倒な!
とある貴族生徒
あいつは何なんだろ、教授が匙を投げてからは、剣を持たず両手に軽い盾を着けて走ったり体を曲げたり独自に鍛え初め、魔法を使う才能が無いのに無駄に受けに行き、姫騎士に喧嘩売ったせいで他の奴からも距離とられずっと1人、でもあいつは良いやつだよ。
本当に嫌いな奴は居ないと思うけど、姫騎士を敵に回したくわ無いからね、本人もわかってるのか声をかけてくる人に迂闊に近寄るなって警告してるし、まぁたまたま隣の席とかだと解らなそうにしてるとアドバイスしてくれたり、出来ないけど理解は出来るだから教えれるらしいよ、出来ればテストは一緒に受けたいね。
とある親衛隊
全くあの男は忌々しい!メイドが馴れ馴れしく我等が姫騎士様に話しかけて来たのを咎めた時だ、やりすぎとか言って割り込み、お前も斬られたいかって言ったらどうぞ是非綺麗にお願いしますとかいって首を晒し挑発し、だから斬ったと言いたいが、斬れぬのだ我等の剣が鈍ったわけではない、奴の肌に触れる事も無く剣が通り抜ける、神速の剣で斬った筈の首を、斬れてないぞとか首を撫で再び挑発し、頭を割った筈がやはり通り抜け、幻影かと思えばメイドには触れる。
結局斬れぬままだ、こないだ前から歩いて来た時に再び斬ったが運んでいた本は斬れたが本人の服さえ斬ることは叶わなかった、優秀な魔法使いかと思えば魔法の才能は無いとは、全く忌々しいあいつはなんなんだ。
とあるメイド
私には最近気になってる人が居ます、少し前までは姫騎士様に憧れてたのですが、高慢で近くで見たかったので端により通り過ぎ様に挨拶しただけで親衛隊と呼ばれる人に斬られかけました、あの人がわりこんでくれなかったら多分死んでたと思います。
その人は私を庇い親衛隊の放つ剣を何度も無抵抗で受け生きてました、学の無い私には魔法がわかりませんがあれが魔法なのでしょうか?
とある姫騎士
普通あいつの事を私に聞く?
嫌いよ嫌い、それも大っ嫌い、何も出来ない振りはするわ、頼んでもないのに揉め事に首突っ込むわ、魔法の授業なんて受ける必要すら無いのにわざわざ受けて分からない振りして他の人に教えて見下し喜ぶ変態よ。
魔法適正が無い?嘘に決まってるでしょ、貴方は生身で何もせずに剣で何度も斬られて無傷で居られる?鬱陶しい親衛隊だけど剣の腕は確かよ、それが傷1つつけれず戸惑ってるのよ。
是非綺麗にお願いしますなんて言った時の笑顔ときたらムカツクムカツクあ~ムカツク、こないだのテストだってあいつ騎士学、魔法学、商業学で満点よ、この位出来ないと卒業出来そうにないから頑張ってますとか、この位って何よ私が二位よ騎士姫と呼ばれる私が剣も振れない奴に、しかもあいつ卒業目標魔王討伐って…とんでもない馬鹿で変態よ。
とある執事
此度の主はいささか変わっております、世話を任すものが多い中自分でやりたがり、ずっと本を読んでらっしゃいます、自伝等は避け歴史、地図、文化を重点的に、何か見つけるつもりでしょうか?
しかし、近頃は執事使いの荒い主人が多くそれを考えると当たりでしょう、こないだ初めて命令されまして、メイドがケーキを焼いてきたから切れそして一緒に食えでした、せっかくですからとびきり美味しい紅茶を御入れしましょう。
とある学園長
今年の問題は姫騎士だけと思っておったがあやつもか、一見才能が無いように思えるが、入り口の小さなフラスコに漏らさず水を注ぐ難易度は近くに居れば、水を注ぐ容器も小さければ簡単じゃが、遥か上空から津波のような水を小さなフラスコに漏らさず入れる…出来るわけが無い、あやつは津波じゃ剣で水が斬れようとすぐにもどろう、もうすぐ野外学習何も起きなければ良いが…いっそ組ますか。
とある神教団員
死を思えさすれば神に並ぼうぞ、死を思えさすれば全てを救おうぞ、死を思えさすれば痛みは消えようぞ、死をさすれば苦痛は消えようぞ、死を思えさすれば世界は答えようぞ…。
もうすぐ…最後の生け贄はとびきり上等なのが良いだろう…そうだこの力なら不可能は無い…姫騎士か…最後を飾るとびきりの花となるだろう。