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死にたがりの領主の息子  作者: ナイン
4/8

死にたがりの領主の息子 4

13才、両親は王都に新しく本邸を構え、兄貴が結婚した…結果俺の住んでるこの家はいつの間にか俺の物になっていたが、滅茶苦茶だ兄貴がやっていた仕事をこなさなければいけないらしい、領地の経営とか解らん…期待されても困る…逃げたい…死にたい。

だが俺が死ぬと新婚の兄貴が仕事に終われ死んでしまう、兄貴が様子を見とまともに会えなくなるからと来たことがあったが見たことの無い笑顔で嬉しそうに話していた、途中真剣な表情に変わり俺を殺そうとしていたとか謝ってきたがそれなら俺は生きてないし、貴族ジョークは難しい。

パーティーで偉い貴族の娘が兄貴に惚れたらしく何度も密会したとか恋愛に縁の無い俺には辛すぎる、お前もそのうち出来るとか言われたが、そう言われて30迄彼女所か友達すら居なかった前の人生…死にたい。


とりあえず領地の経営は基本的にこんな問題が起こってますって書類を部下が持ってくるからその解決方を指示するだけで良い、お前なら余裕だろって…何故そう思う期待が辛い、だが迷惑かけないように頑張らないとな…死ねないな。


思ったよりかなり余裕だった、朝起きて飯食べて散歩して飯食べて散歩して飯食べて風呂寝るの生活サイクル、好きにして良い任せるで仕事が終わってしまった。

とりあえずニートは嫌なので日課の苦しくなく痛くなく死ねる方法探しの領地散歩で困ってる人を探すが何も起こらない…そうか起こらないなら起こせば良い、行商人が居たのでとりあえず全部買ってみた。

各地の食料となる植物の種や元らしい、育て方が分からないのでエルフに聞いてみたらまさかのエルフ達は子供の世話をやき、エルフに狩られた男達が復活しており何と種の育て方がわかるらしい。

交換条件が枷を外して欲しいや金が欲しい故郷をもう1度を見たいとか色々あるが問題が発生した、首輪はエルフ的にもう要らないので問題無かったが、金が欲しいと言った奴等が金勘定出来ない…おい契約書を作ろうとしたが文字が書けない読めない。

貴族や商人でもなければわざわざ学ぶ必要は無い、価値観の違いだった、不便だいっそ全員に教えるかその方が後から覚えたい奴は他の奴に任せれる、いや最初から任せよう場所を作って先生を呼ぼう、故郷を見たい奴にも言える事だが金が無くて道中どうするんだ?って聞いたら無言…金が欲しい奴は育てた物を俺が買うことにし、育てる場所を作るのに首輪の回復は便利ということで来年位に落ち着いた。


学校を思い出すと死にたくなるので、寺子屋を作らせるがどれくらい金があれば良いかわからん…価値はわかってもかかる費用とか教わってなかった、村人が一年で銀貨10で足りるから、職人なら一年で30位か?いや専念してもらうなら50か材料の問題と何人雇うか…毎月渡しに来るが管理が面倒だったので部屋に山積みの金貨確か今は5000枚から1000枚ほど何時もの行商人に色々作って欲しいからとりあえずこれでと依頼した、ついでに種とか育てれる人とかもお願いしといた、かんぺきな采配だな。


side主人公の知らない世界


とある行商人

私が加入している行商会が国で一番大きく一年で取り扱う金貨が300枚ほど今持ち運び金庫の中身が金貨1130枚…1000枚が費用、100枚が私の一年分の金額30枚が手間賃…普通の商人なら…いや誰でも持ち逃げする、しかし私は普通ではないあの若さで実質領主となり屋敷内に居る無数の暗殺者を従え軽くこの量の金貨を渡す、私にも確実に暗殺者を付けられている、逃げようとすれば死ぬだろう。

私の勘が叫んでいるここが修羅場だとこなせず死ぬかこなさず死ぬか、決まっているやり遂げると、任せたまえ私はただの行商人ではない!金庫100枚の価値の行商人なのだから!!


とある暗殺者

ゲロヤバイポーションを探りその秘密を握る貴族の息子の調査及び情報を引き出した上での傀儡もしくは処分よくある話だった。しかしあの息子は異常だ死なない、寸前で避けるならまだ良い背中に刺した筈のナイフの刀身が消えたり、毒を平然と飲んだり食べたり、隙を探したが貴族なのに使用人を使わず自分でやる。

入浴中に偶然を装って入った奴が居た、湯船に浸かり寝ておりナイフが確かに首を斬り湯船が赤く為ったが本人に傷1つなく、警戒して離れた時に言われたそうだ、「見られると恥ずかしいから出ていってくれ」と、殺したり罰したりしないか聞いた所、「何故そこまでする必要がある、面倒だ」

面倒だから見逃す、むしろ気にもとめておらず、心が折れかけそいつは暫く使い物に為らなかったよ。

寝室にいたっては無造作に金貨が山積みだ、暗殺者が暗殺とかそっちのけで金貨を数枚盗んでしまい、次の日に息子が屋敷に居た人を集め言ったんだ

「金に困ってる奴が居たら渡すから言えと寝ている時にこられたら安眠妨害だから、寝室に居ないときにしてくれ、勝手に持っていっても良いが金貨は出所が限られるし使いにくいだろ、とりあえず銀貨50枚ずつ袋に入れて用意しといた適当に持っていけ」

大きなテーブルに袋が並び、屋敷の連中は何か話し1人1袋持っていった、だが袋はまだ残っていたそれも屋敷に居た暗殺者と同じ数だけだ。

その部屋に暗殺者しか居なくなって皆で話した、依頼主は様々だが大体銀貨10枚が報酬だった、1年経つが暗殺も情報収集も失敗

続き、結果我々は屋敷で働いてる連中に混ざったり領地で仕事を探したりしながら追加で送られてくる暗殺者を捕まえ説得し諦めさせた、定期的に酒場で集まり情報交換が習慣づいたがそれぞれ楽しんでるようだ、もう暗殺者とは呼ばれない…。


とある道具屋

最近の出来事か従業員が増えたな、俺は商品を仕入れたり並べたり接客したりと1人だったんだが、忙しかった時期にふいに現れたこいつらが手伝える事はあるか聞きにきてな、息子様に好きにしろって言われたからやれることを探していたらしく。

渡りに船だな、金勘定とポーション類の作成に専念し他の事を任せ、まぁ雇ったがこいつら給料要らねぇとか、どう生活してるか聞いたら息子様の屋敷で暮らしてるそうだ、こいつらに渡そうとしても受け取らねぇからポーションの恩もふまえて売り上げの一部を息子様に届けた時に聞いたが、この領地誰も税を請求されて無い、自主的に作った作物や売り上げ金を納めてるだと…。


とある禿げの農民

ああ、道具屋から聞いたのか管理が今の息子様になってから税の取り立てが来なくてな、最初は払わなくて良いなら払わなくて良いやだったんだが、息子様色々やってくれてるし手伝ってくれる連中も息子様の所に居るらしいし、どれくらい払えば良いか聞きに言ったら

「払う必要はない、税など不要だ、もて余した分だけ捨てに来い」

これだぜ、それから俺の場合だが、行商人にゲロヤバイポーションを金貨1枚で売るように言われたから金貨1枚で売って10本売れたら9枚息子様だな、ゲロヤバイポーションが作れるまで1ヶ月で金貨1枚分売れるかだったんだ、正直金貨をかなりもて余してる、もう少し金貨が溜まったら店を改築するつもりさ。


とある敗残兵もといエルフの…

貴族の坊主との交換条件を俺は決めれなかった、帰る所が無い、奴隷の首輪も外さないで欲しい、望む事はこのままここで暮らして自分の子供を育てたい。

そもそもエルフと人の文化の違いがかなりある、もし奴隷の首輪が無かったら精力が尽きて死んでたし、家があると言っても木の上にほぼ壁無し、夏は暑く冬は寒い、エルフは体が強く風邪も熱もならない。

奴隷の首輪がなければ全員死んでいた、あの時別に無くても良いと言ったエルフを説得し着けさせた、あいつはわかってたんだろう、もし逃げた時の保険とか言ってたが俺達を無駄に死なせないためだった、全て俺達の知識、経験を入手するための布石、皆は喜んでそれぞれ育てる為の基盤を作る全力で自主的に動いていた。

とうやったらここに残れるか…いっそ作るか、俺はここをエルフ村じゃなく人間とエルフが共存出来る村にしエルフに人間の文化を教えるか、それじゃ俺にも作れそうなのもありますしやりますかね。



とある敗国の王

勝てる筈の戦争だった、崩壊しない戦線、気力がありあまる兵士、資源は確かに彼方が上だが兵力は此方が上の筈が、刻一刻と減る兵力、減らない相手、ある時殺した筈の敵が元気に攻撃してきたと噂が流れ、意識してなかった敵兵の顔を見るものが増えそして腕を足を失った者が数分後には戻ってくる、腹を裂かれた奴が次の日には突撃してくる、何時相手は死ぬのか、殺すには首を確実にはねなければ、だが戦場でそれは不可能に近い、目の前の相手に集中するが隙を晒せば横から刺される降ってきた矢がささる、相手もわかっているのか致命傷だけを避けて無理な攻撃を仕掛け腕を捨て命を奪う、肉を骨を断たせ死をもたらす、あれは何だ…。

戦争は敗けただが終わってはおらぬワシは生きている、勝利に浮かれる相手国に暗殺者を諜報員を送り逃げ延びた兵士を国に帰ってきたら処刑と噂を流し相手国で盗賊になるように仕向け、次の勝利の為の布石をと思った、だが誰も帰ってこず何もわからない、そしてここの所ワシの国の職人、錬金術師、魔術師、技術者、農民がどんどん減り続けてるそうだ、国を捨てるか…。

ワシはもうこれにすがるしか無い、許されないだろう、歴史的戦犯、死のうとも怨まれるかもしれぬ、だがもはやこれしかない…。

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