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死にたがりの領主の息子  作者: ナイン
3/8

死にたがりの領主の息子 3

12才、体がかなり成長したがまだ子供だ、両親は戦後処理に王都滞在良い勉強になるからと言って兄貴も連れていき、俺は広い屋敷で一人だ、執事もメイドもほぼ全員着いていかせた、残るは親と同じぐらいの年のメイド1人確か俺の乳母をやっていたメイドだ、まぁ下手に人数が居るより信頼出来る人が1人居るほうが助かるか、洗濯とか料理とか。

しかし兄貴は色々貰ったり買ったりしてたが、この世界何があるか分からず欲しいものが言えず今俺の部屋の半分は金貨の山だった…使えなかったら意味ないな…死にたい。


しかしある日だが金貨の使い道が生まれたのだ、死にたい仲間を見つけた、この世界は奴隷が居るらしい、行商人が訪ねてきて売り込んできた、魔法の首輪により死ねず逃げれず逆らえずらしいしかも回復魔法で体力が勝手に回復され病気さえなれず寝る必要すら無いらしい、軽く奴隷に質問してみたが、戦の負けで奴隷に落ちた者、村が燃えた者、生まれてこの方奴隷の者、異種族、まぁ質問の答えが全員死にたいだった、値段を聞いてみたが余裕で全員買えた、まだまだ金貨はある、行商人に他に居るか聞いてみたら用意出来るらしいのでとりあえず金貨の半分程掲示してみたらその半分位しか用意出来ないらしい、とりあえずそれで。

行商人はめっさ笑顔で帰っていった、店員の鏡のような張り付いた笑顔だった。


奴隷の首輪を解除するとその場にごろごろと落下した少し五月蝿い、奴隷にする命令は1つだけだやりたい事があるなら好きにしろそしてやりたい事が終わったら好きに死ね。

とりあえずメイドに飯でも風呂でも服とか好きなようにしてやれと言い外に出た、俺はどう死のうか…。


森を散歩してたら小さい頃行けなかった場所を見つけた、この奥に狂暴な動物居ないかな、いや食われたら痛いか痛いのはやだな、殺されるなら死んだことに気付かないレベルの即死が良いな


残念だ非常に残念だ、自称触れたら死ぬと噂のダークエルフ達に出会えただが触れたのに死ね無い、少し話したが森に狂暴な動物が居ないのはこいつらが狩ってるからみたいだ、かなり強いらしい、本来はもっと奥地に住んでるが、近々子供を作る時期だがエルフは女しか居ないから男の居るところに降りてくる文化みたいだ、方法は触っても死なない男を拐っていく…俺は若すぎて駄目だそうだ筋肉質なごつい男が望ましいか…帰って寝よ。


あれから1ヶ月奴隷達は元気です、やりたいことが見付かったがやりきるには時間がかかるらしい、仕方無いので好きにさせておく面倒臭いわけではない。

領地をぶらぶらしてると凄くもめていた、避けようとしたが老人に捕まってしまった…こっち見るな何とかしてくれる筈とか期待するな…死にたい。

戦争が終わったのは良いが各地に敗残兵が逃げ延び畑の作物を盗んだり被害が相次ぎ、1人捕まえるのに5人で何とか、しかもかなり数が居るらしい…どうしろと…いやいけるか?とりあえず皆には暫くは日が暮れれば外に出ないように言った。



side主人公の知らない世界


とある行商人

最近景気が良いなって?仕方無いな個人だけじゃもて余してた話だ、あのゲロヤバイ田舎の貴族の息子様が中々の金遣いの荒さでな色々買ってくれるんだ、こないだなんて奴隷を全部買うとか言い出して本当に買いしかもまだ居るなら連れてこいだ。

奴隷を買った理由は解らねえが奴隷全員に死にたいか聞いてたからあれはヤバイな死ぬより酷い目にあわすに違いねえ、あれ相手に商売するのは良いが睨まれたらお仕舞いだ、お前もするなら気を付けろ。


とある奴隷

死にたい…そう思ってたさ、今でもだが。

あの人と出会った時本当に運が悪いと思ったね、最初見たときは貴族の餓鬼と思ったが、行商人じゃなくわざわざ俺達に聞きやがるそれも「死にたいか?」って何故死にたいかとかわざわざ全員に聞いてまわったと思ったら全員買うとか、ヤバイ奴隷ってのは簡単には死ねなくなっているし管理が面倒だから買っても2,3人だそれを全員何人居たっけな?10は越えてた筈だが…俺達は震えたよ死にたいと思ってるやつをどんな酷い目に合わすのか…聞いた噂では奴隷の血で風呂を一杯にする貴族とか死ぬまで拷問し続ける貴族は奴隷を良く買うらしいがそれでも5人位しか買わない…この貴族の餓鬼は何をするんだ…俺達の目は死んでるとか言われてたがそれ以上に死んでる目をした人だよあの人は…。

ああ、買われてからか正直解らねえ、行商人が帰った後全員を並べて首輪を解除し命令したんだ、「やりたいことがあるならしてからで構わない好きにしろそして好きに死ね」

その言葉を聞きながら気絶しちまった首輪の反動だな、その時夢を見たよ何故か凄く幸せだった、で意識を取り戻したらメイドの婆さんが全員分の飯を用意し食べなさいってな凄く旨かった。

食べ終わって俺は恐る恐る訪ねたさ俺達は何をすれば良いか、

帰って来た答えがな、


「坊やの言った通りやりたい事をして生きなさい、そして死になさい、人生やりたいことってのは探せばあるものさね、せっかく坊やに買われたんだ無駄に過ごさず、これからの人生を楽しむべきだよ、だけど坊やの顔に泥を塗るのだけは許さないよ、坊やは絶対に許すけど私ぐ生きてる内は私が許さないよ!

お腹も膨れたでしょ日が暮れたらまた用意しておくからそれまでやりたいことでも探してきなさい」


じっとしてても仕方無いから屋敷から出て外を見てまわって日が暮れて帰ったら婆さんが言うんだ。


「今日やりたいことが見つからなくても明日もある、ゆっくりで良いから探しなさい、坊やは死にたいって良く呟くでもね、どう死にたいか聴いたら、痛くなく苦しくなく心残り無く死にたいってさ、いざ死んだときにあれしとけば良かったって為らないようにやりたいことを探して生きてる、不思議だよ死にたいのに生きてるんだから」


その後だ、飯を食べてたら誰かが言ったんだ「この美味しいご飯を明日も食べたいって」「他にも美味しい物を食べたい」「故郷のみんなに食べさせたい」「自分で作ってみたい」とかな死にたいって言ってた奴等の癖にやりたい事あるじゃねえかってやりたい事をやりきって死ぬって難しいな。


とある老人

戦争が終わると毎回だよ、逃げた兵士が各地を荒らし手を焼くんだ、それに捕まえたわ良いけど繋いでおく場所も殺す手間も問題が山積みになる。

だけど息子様が言った夜に出歩くな、最初は困惑したよ、荒らされてても守れない、けどまた何とかしてくれる気がしたから皆で少し様子をみたよ、どうやったのか畑を荒らす者所か荒らす迷惑な動物さえ姿を見せなくなり、畑は無事だよ。


とあるエルフ

変な奴だ、触れたら死ぬからあまり近付くなって言ったらいきなり触れるとは、まぁエルフに人間が触れると死ぬのが迷信とわかりどうやら迂闊に人を襲わない様に教えていたらしいがそれはわりとどうでも良い。

大事なのは奴が再び会いに来たとき連れてきた男だ、首輪をしていてその首輪でひたすら回復するらしい、しかも好きにして良いもっと欲しいなら少し手伝えって、どうやら何処かから強い男がやって来るらしく弱いから困り、強い男は夜行性らしく夜は強い男しか外を歩かないから好きに捕まえて良いと私は皆に言った。「男狩りだぁ!!」


とある敗残兵

この領地に来るんじゃ無かった、自分の国が戦争で負け負けた原因相手が凄い元気になる秘密がこの領地にあると聞き来たわ良いが捕まった。

ここまでなら良くある話だ、投獄されるか殺されるかどっちかだ、だがここの領主の息子はイカれてやがった、奴隷の首輪を附けられ拷問されるかと思えば森を歩かされ俺は売られた。

迂闊に触れると死ぬと言い伝えのエルフにだ、まあ見ての通り言い伝えは言い伝え死ぬことは無かったが酷い目いや良い目…まぁ最初はびびった途中は楽しんだ最後の方は…。

地獄だと思ったが、まぁ昔の仲間が増えてからは天国に思えてきた、悪くねぇよな。






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