後腐れなく痛くなく苦しくなく死にたい
プロットに近く会話はほぼしません、主人公がほどほどに頑張る、多分ハッピーエンドです。
誤字、脱字、文法ミスが目立ちます、すみません。
何時からだろう死ぬのが怖いくせに「死にたい」が口癖だったのは、親に捨てられた時?施設で学校で虐められた時?友達が居ないことに気付いたとき?バイト先で滅茶苦茶言われた時?
30歳の誕生日をコンビニのバイト中に迎えた時?
「死にたい…」
夜勤で疲れた体を引き摺り歩き家に向かう、ボロく安いアパートの二階静かに階段を登る音を立てると五月蝿いババアが出て来て更に死にたくなる。
「…」
鍵を開け家に入る、誰も居らず布団と小さな机とポットしか無い部屋、いやこれで充分何も要らない。
起きたら銭湯に行こう、着替え眠りにつく、誕生日だけど何も変わらない、もし居るのならお願いです、神様このまま死なせてくれませんか?苦しいのは嫌です、痛いのも嫌です、どうかこのまま目覚める事の無いように…。
……………
「よし、再生完了っと~、いやいや今時神様に本気でお願いするとか感心感心」
目を開けると何か光る何か居た、何か言おうとするが…最後に仕事以外で声だしたの何時だっけ…えっと何て言えば…。
「えっとを苦しく無く痛くないで目覚めたくない、まぁ誰でも苦いのは嫌だし痛いのも嫌だよね~、痛く苦い世界で命を無駄に捨てること無く生き抜き神に祈りを捧げる、本当に優秀な信者ね」
「あ…」
「大丈夫、辛く苦しく死にたいと思いながらも耐え続けた君の努力は私が認める!でも神の身に至るには幸せも知らなきゃいけない、だから次の人生はなるべく痛くなく苦しく無いように加護をあげる、幸せになってまた来てね~」
「ありがとうございましたー」
手を振る神様、落下していく体から出たのは何時もの言葉だった…。
…………
そして目覚めた世界は現代では無かった…しかも違う世界だ、そう確信したのは10歳の誕生日初めて連れていかれた教会で祝福を受けた、その時俺が入った、記憶と知識がただの子供に入った、これは元の子供を塗り潰したのか?
そう考えてると声が聞こえた。
『君ように作った体だから心配ないよ~今まではオートこれからはマニュアルだよ~私の声は教会なら聞こえるよ~君にしか聞こえないし不在の時は返事が無いからね~とりあえず楽しんでね~』
何処か遠ざかる声、楽しめか、よし死のう!
何故死ぬかって…現代人しかも人関わって無い俺には今の生活が難しい!
自分の生まれは幸福なのかその土地の貴族の息子だが、自分を産んだ母親は不明、今の母親には違う父親の子供が居り6つ歳上だ、そして今の母親は俺の父親の子供を身籠っている。
兄が居るが仲良くしようにもどう声をかければ良いかわからず、見ていると兄は不機嫌そうに何処かに行く、今の母親も距離感が分からない…父親は多忙で家には基本的に居ない。
虐められたりしないから苦しくは無いが居心地の悪さは凄い、だが神様の加護はあるらしい、転けて怪我をしたことも無ければ、森で迷子になろうとお腹が減れば家に着く、不味い物を食べようとすれば何かしらのトラブルが起こり食べなくて良くなり別の食べ物が用意される、一度凄い熱病にかかったと思ったら兄が薬を飲ませてくれて良くなるし、凄いな加護。
だが居心地が悪いしこの先が不安だ、例えば貴族としての義務、戦争、飢餓、領土問題、治安の悪さ、考えるだけで不安だ、だが貴族の義務にかんしては大丈夫かも知れない俺には優しい凄い兄が居るしそっちに任せてしまおう、そう居心地が悪いが何処かに行ってほしいわけではない不安の解消に役立つし、知ってる人が死んだりしたらもしかしたら自分の苦しいのが嫌だからが原因かも知れないと思うと余計に苦しく感じる、ああ、考えるのがしんどい、死にたい…。
side主人公の知らない世界
とある奥様
私は優秀な旦那様の奥様、優雅で貴賓ある貴族の奥様、プロポーションは子供がお腹に居るから良いとは言えませんが、美人で若い、若気の至りで作った我が子を連れて優秀な旦那様の元に嫁入り、でもそこには邪魔な餓鬼が居た、16才とは思えないほど頭の良い我が息子ちゃんが跡継ぎに相応しいのに旦那様ったら凄くその子に対して過保護、このままじゃ私の息子ちゃんを跡継ぎにしないかもしれない。
とある息子
何故だ!母の為に僕が跡継ぎに選ばれるにはあいつが居ては駄目なのに何度事故に見せかけて階段から落としたり転ばしたり甲冑を倒しぶつけても怪我1つしないし、何度も狩人に森に遊びに連れて行かせて置き去りにさせても帰ってくるし、毒を仕込ませたスープの皿は割れるし、わざわざ傷んだ果実を作ったのにメイドが落として捨てちゃうし、熱を出した時に薬と思わせ直接高値で買った毒を飲ませても次の日には元気になってるし、あいつは何なんだ?