表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕らと彼の篝火と灰色の繭

作者:


幾つも折り重ねて

面影を反芻して

響く言葉も、何も忘れても

遠くに見えるその靄の方へ

僕は追い続けた


幾つも織り重ねて

服の裾を引かれ

身の上に大きな影を落としても

腕を回す肩の向こうに

僕は夢見ていた


くすんだ繭のその色は、

暗い部屋の中ではわからない


僕らは何度彷徨い

何度扉を叩けど

彼の持つ篝火は、とてもきれいで


僕らが何度叫び

何度あふれだそうとも

彼の持つ篝火は、優しく抱かれて

僕らを守ろうとする


篝火は自らのその灯で

繭を焼き切るのだ





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ