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サクラ、サザナミ。

作者: 秋助

・縦書き ニ段組 A5サイズ

・27文字×21行

・文字サイズ9ポイント

・余白 上下11mm 16mm


に、設定していただくと本来の形でお読みになれます

     0


 新幹線に揺られて、私と彼氏が住んでいた街を目指す。

 私達のいた街の商店街は牡丹通りと呼ばれている。

 四月中旬に牡丹市と呼ばれる市場が開催され、元から人通りが激しい商店街はさらに賑いを増し、ここぞとばかりに牡丹の鉢植えや台木苗が売られていた。

 そして牡丹市と平行して、三月から四月にかけて桜祭りと呼ばれるお祭りが開催される。最終日には幾重もの花火が打ち上がる大型のイベントだ。

 二つの行事は今も開催されているのだろうか。樹齢七十年の染井吉野は今も、威風堂々と咲き誇っているのだろうか。私達の思い出は今も、あの街でさまよっているのだろうか。

 あの街に住んでいればいつでも参加できると言って、結局一度も参加せずに彼氏と別れた。結婚を目前にしながら。

 私達の未来は病葉のように、鮮やかに散ってしまった。

 彼氏から婚約指輪を渡されたときは、それはもう幸福感に包まれていた。私が猫なら、尻尾が引きちぎれるくらいに。

 婚約指輪を渡されてから数週間、今日はその答えを伝えるために彼氏を待っていた。それなのに、婚約指輪がないことに気付いた。どこかに落としてしまったのかしれない。

 私は気まずくなって彼氏に「まぁ、それくらい許してよ」と言った。そしたら彼氏は怒った。なので「そんなことで怒らないでよ」と言い返す。嫌な雰囲気だな。とは思いつつもあとに引けなくなって醜い言葉を重ねる。彼氏が無性に腹を立てていることに気付いてとっさに謝ろうとした。そのとき彼氏に肩を押されて、勢いよくドアを閉められた。私も無性に腹が立って何度もドアを叩き、何度も叫んだ。その声と音に気付いた隣の女の子が。静かにドアの隙間から私達の様子を眺めていた。

「あの、……私の家、来ますか?」


     ※            ※


 私達がこの街に引っ越したのは、二年前のことだった。

 彼氏と同棲するため、親元を離れても生きていけることを証明するため、縁のない場所を選んで住むことを決意した。桜祭りと牡丹市が魅力的であったことも決め手となった。

 彼氏と初めて会ったのは中学校の中に併設されている、すみっこと呼ばれる部屋で、クラスに復帰するための下準備、コミュニケーション能力の向上を目的とする特別支援学級で出会った。二階のすみっこにある部屋だからすみっこ。

 人数は私を含めて五人だけで、真面目に勉強する人、携帯に没頭する人、その中に明らかに異質で、あからさまに私へ興味を示している男の子がいた。それが、今の彼氏だった。

 彼氏は他の人が無関心を決め込む中、私と関わって、とやかく私にかまってきた。正直、ちょっと面倒だったりはしたけれど、それでも、なにもかも初めてな状況で、誰かと話をできることに少しだけ安心した。一人でただ毎日を過ごしていると現実味が薄くなり、そのまま世界に融けてしまいそうになる感覚がわずらわしかった。

 そうして何度か話を重ねていく内に、私は彼氏のことを深く知っていく。彼氏には五歳上の姉がいること。何度も見る夢のこと。初恋のこと。それはもう様々な話を交わした。

 なのに、彼氏がすみっこへ逃げ込んだ理由は一度も語られなかった。向こうから話さないのだから無理に聞くことはしない。その代わり、私がここに来た理由も喋らなかった。

 すみっこでの生活はそれなりに有意義だった。自分のペースで勉強し、自分のやりたいことを好きな時間に好きな分だけやれるので、私のような優柔不断には自由な空間だった。

 気が付けば私は、すみっこの誰よりも彼氏のことを知っていたし、誰よりも彼氏のことを知りたいと思っていた。

 数ヵ月後、青少年センターという特別支援施設に移った。

登校、下校時間の自由はあれど時間割りが決まっていて、地域の清掃や老人ホームでのボランティアなど、社会との繋がりも大事にしていた。

 中学校を卒業したあと、高校も別々になったし電話番号も知らなかったので彼氏と会うことはなくなった。アクアリストの専門学校へ進学した私は地元で水族館飼育員となった。

 私の生まれ育った街には有名ではないけれど、大型の水族館がある。それが街の自慢であったし私の誇りでもあった。

 今日もイルカにエサをやるため、ウェットスーツに着替える。目を閉じ、深呼吸を何度か繰り返す。水の中に意識を沈めるように、意識の底に現実を潜り込ませるように、何度も繰り返す。そして、泳ぐ。夢の中で上手く走れないように、遥か古代の言葉が、最先端の心に届かないように、私は水の中で重力を失くした。ふわり、ゆらり、感覚が意味を成さなくなる。宇宙の海を、体に浸透させる。

 ふいに水槽の外を眺めると、私をジッと見ている男性の姿をとらえた。イルカではなく、私に。エサやりの姿が珍しいのか私に興味があるのか。しばらく私も男性を見ていると、手招きを始めた。図々しいとは思いながらもお客さんを適当にあしらうことはできない。

 足ヒレに勢いを込めて、ゆっくりと男性の元へ回遊する。

 男性は人差し指で自身の顔を差し、なにかを話している。けれど、水の膜に遮られてその言葉は届かない。泡になって消えていくみたいだ。なんだかすごくもどかしくなって、水槽に顔を近付ける。と、

 …………あ。

 そのときだ。偶然にも彼氏と再会したのは。

 あまりにも唐突なことに、呼吸を忘れる。そして、思い出したときには息苦しさも伴って無数の泡を吐く。その一つ一つの泡の中に、私が生まれるような気がした。

 意識が遠のく。景色が、揺らいだ。


     1


 目が覚めると、すでに目的地に着いていた。

 まどろんだ意識が少しずつ鮮明になっていく。彼氏と過ごしたこの街に、私達の思い出が残るこの街に、戻ってきた。

 桜祭りの最終日ということもあってか、想像以上に人混みで溢れ返していた。この商店街で猫の体にボタンが縫い付けられる事件が発生したとニュースを見たときは驚いた。

 桜祭りを楽しみながら街を散策していると、なんだか間違い探しをしている気分になった。

よく通っていた本屋が閉店していたり、新しい喫茶店ができていたり。過去と現在の間違い探し。一番簡単に見つかる間違いは、隣に彼氏がいないことだ。

 その代わりではないけれど、この商店街にはかなりの数の野良猫が群れている。牡丹市の華やかさに負けて、桜祭りの賑やかさに押されて目立ちはしないけれど、この商店街の至る場所に、イヌハッカという多年草が自生しているのが理由だ。猫はこの草から発される匂いに惹かれてこの場所に数多く集う。私には合わない匂いだ。

「あれ、お姉さん?」

 ふいに背中から声をかけられ振り向く。するとそこには、前に住んでいたアパートのお隣さんの女の子が、白と黒のブチ模様をした猫を両手で抱えていた。少し気になって猫の首元を見てみると、そこには牡丹の形をしたボタンが首輪を介して付けられていた。

「や、久しぶりだね」

「いつ戻ってきたんですか?」

 彼女が足早に私の元へ駆け寄ってくる。その度にふてぶてしそうな顔をした猫のヒゲが跳ね、高い声で鳴いた。

「今日の昼過ぎにね。……その猫、飼ってるの?」

「牡丹って言うんです。管理人さんにはバレてないですよ」

 そういえば、管理人さんは極度の動物嫌いだった。私達もアロワナを飼っていたことがバレて怒られた覚えがある。

「今日は彼氏と一緒じゃないんだ」

「あいつ、桜祭り最終日なのに仕事なんです」

「それは、なんというか、ねぇ」

「本当ですよ。私の価値も知らないんだから。にゃーんて」

 人混みで恥ずかしげもなく呟く彼女に、少し驚いてしまった。それに気付いたのか、彼女は顔を赤らめてうつむく。

「これ言うと、いつも彼氏が馬鹿にするんですよ」

「仲が良いんだね」

「いやぁ、お姉さんの方は?」

 お姉さんの方は。それが、仲は良いんですかという意味なのか、彼氏さんはどうしたんですかという意味なのか。どちらを差しているのか理解できずに、言葉に詰まってしまう。

「私は……」

 答えられずに迷っていると、猫が彼女の手から離れ、高校生と思われる女の子の元へと駆け寄り、おもむろに体をすり寄せ始めた。女の子は猫の首元に付いている牡丹の形をしたボタンに注目して、不思議そうな顔で眺めていた。

「ちょっと牡丹! 駄目でしょ人に迷惑かけちゃ!」

 彼女も猫のあとを追い、急いで駆け出す。

「ポストの中に鍵があるんで、家で待っててください!」

「あぁ、うん。わかった」

 騒がしい子なのは二年前から変わらないみたいだ。でも、前よりもどこか幸せそうに見える。あのころの初々しい彼女達の関係に、私は実のところ憧れていた。今はもう、その憧れを実現してくれる人は隣にいない。彼女は逆に、私達の関係に憧れていたようだけど。

 思えば、彼氏と喧嘩した日に彼女の家へお邪魔したのが交流のキッカケだった。そのときに彼氏との出会いや付き合いに発展した経緯、私や彼氏の趣味嗜好、管理人さんに内緒でアロワナを飼っている話をしてあげた。彼女は私の話を嬉々として聞いていた。なにがそんなに興味を惹くのだろうとは思いながらも、私の話に身を乗り出して聞いてくれる彼女の存在に安心感を覚える。

 そのとき、私の家から激しい水音が聞えてきた。思わず彼女と顔を見合わせて固まる。やがて歓喜の声が上がった。すぐに携帯に連絡が入り、彼女に促されて電話に出た。

 すると、興奮気味な声で「指輪を見つけた」と。

 私は戸惑い、彼女の顔を伺うと「行ってあげてください」とあと押しをしてくれた。めんどうだなと思いつつ、私の足取りと心臓の動きはどんどんと速くなっていく。

 こんなすぐに戻ってきたら、依存してると思われるかもしれない。それでもいいや。と、幸福感が私を包む。彼氏に伝える私達の答えなんて、とっくに決まっている。

 私達の未来が、この扉一枚を隔てた先で待っていた。


     2


 はずだったのに。

 私達の未来は、その扉一枚に隔てられてしまった。

 別れの原因は些細なことで、だけど核心的なことで。私達はお互いに相手が好きだ。それは別れの間際でさえも、別れてからも変わってはいない。それゆえに依存してしまう可能性があった。昔、友人から「相手の全部にならない方がいいよ」と言われたことがある。「相手を失ったときに自分も死んでしまうから。もちろん、逆の場合もね」と。

 恋は失ってしまったけれど、愛はまだ見殺せずにいる。だから私はこうやってさまよっている。私達が住んでいたアパートを目指して、思い出の在り処まで辿り着いてしまった。

 私達の代わりに誰か住んでいるのだろうか。扉の前まで移動し、その先に思いを馳せる。まるであのときみたいだ。

 部屋のチャイムを鳴らそうとした。

 そのとき、左隣の部屋のドアが開き、心臓が高鳴った。不審な人物だと思われたくないとかまえていると、そこには見慣れた男の子が顔を出す。

「……お姉さん?」

「久しぶり。家、上がっていい?」

「いいですけど。あいついませんよ」

「知ってる。もう会ってきた」

 まるで自分の家のように転がり込む。部屋を軽く見回すとコルクボードには思い出の写真が数枚と、本棚の中には文庫本とハードカバーが綺麗に並べられていた。

 パソコンやテレビといった娯楽品がないこの部屋には、さながら、二人の世界を最大限に楽しめるような機能美を感じた。ひかえめなくらいがちょうど良いと言っていたのは、おそらく友人だっただろうか。

「そんなにジロジロ見ないでくださいよ」

「あの子から君は仕事でお祭りに行けないって聞いたけど」

 男の子が一瞬、戸惑った顔をする。

「本当は今日、仕事じゃないんです」

「だったら、一緒にお祭りへ行けば良かったのに」

「いや、なんだか気恥ずかしいんですよ」

 気恥ずかしい。という気持ちは、少しだけわかる。

本当に、少しだけ。当時は気恥ずかしさよりも、独占欲や嫉妬が勝ってしまい、本能に忠実に生きていた。というよりも、別れの気配が至る場所に漂っていた私達にとって、なりふりなんてかまっていられなかったのだ。

 ふと、机の上の裁縫道具が視界に入る。そう言えば男の子は裁縫が得意だったな。針に糸を通すことが苦手な私は度々のように男の子に頼んでいた。もしかしたら猫にボタンを縫い付けた犯人は、男の子なのかもしれない。と、冗談でも不謹慎に思ってしまった。

「ところで、旦那さんは一緒じゃないんですか?」

 一瞬、誰のことを指しているのか理解できなかった。男の子は私達がもう結婚していると思っているのか。私達が別れたことを知っているのは私達しかいない。

「彼とはね、結婚する前に別れたの」

「……どうして、ですか?」

「好きだから」

「……は? 好きなのに?」

 わからなくていいよ。君達がわかってはいけない感情だ。

 私達の距離は0に近すぎたのだ。すみっこでの距離感は、青少年センターでの時間は有意義だった。家での生活とも学校での日課とも違う生き方は、私と彼の壁を大きく壊した。

 私は彼の心に誰よりも近づけたし、彼は私の気持ちに誰よりも寄りそうことができた。けれどその分、私達の関係は恋愛というよりも、友愛に似た感情になってしまったのだ。

「君達は私達のようになっちゃ駄目だよ」

「……その」

 さて、と。

「お邪魔しました。そろそろ行くよ」

「どこ行くんですか?」

「ちょっと、思い出を失くしにね」


     3


「お、気付いた」

 目を覚ますと水族館のスタッフルームで横たわっていた。

 あぁそうだ。私は、水槽の中で呼吸困難に陥ったんだ。彼氏と再会して、そのまま意識を失った。これでは魚と私、どちらが観賞されるべき対象なのかわからなくなる。

 声のした方向に視線を泳がせると、そこには彼氏がいた。

「いきなり溺れるからびっくりしたよ。はい」

 彼からペッボトルが渡される。

 お土産コーナーで売っている海洋深層水だ。

 上体を起こして、ゆっくりと喉の奥に染み込ませる。体が水と一体化したような感覚になり、全てを包み込めるような優雅さと雄大さを持ち合わせている気になれた。

「なんでここにいるの?」

「僕が水族館にいちゃ駄目かな?」

「そうじゃなくて」

「教員免許を取ったんだ」

 きょういんめんきょ。教員免許。教員免許?

「どうして?」

「青少年センターで働くためだよ。恩返しみたいなもん」

 それは彼と同じ街で、同じ時間を過ごせるということだ。それを彼氏は意識しているのだろうか。それとも私達の恋心は友愛のまま、あの日に置いてきてしまったのだろうか。

「勤務先への挨拶だったんだ。んで、水族館に寄ってみた」

「うん」

「そしたら君がいてびっくりだよ。見間違いかと思った」

 もう過ぎたことなのに、驚いた感情を新鮮に繰り返す彼がとてもおかしくて、愛しくて、自然とほほんでしまった。それに気付いた彼は気恥ずかしそうに、ぎこちなく笑った。

「おかえり。元気だった?」

「ただいま。元気だったよ」

 それから私達はすみっこでの生活と同じように、それはもう様々な会話を重ねた。彼が両親の都合で中学卒業後にすぐ引っ越したこと、お互いにアロワナが好きなこと、教員免許を取得するのが大変なこと、そうして何度か話を重ねていく内に、気付けば私は世界中の誰よりも彼のことを知っていたし、世界中の誰よりも彼氏のことを知りたいと思っていた。

「ねぇ」

「うん?」

「今度さ、一緒に桜祭りに行こう」


     4


 辺りはすでに陽が落ち始めようとしていた。

 私は喧騒から逃げるように、表通りから離れた冷たい裏路地に逃げ込む。樹齢七十年の染井吉野は、昔と変わらず威風堂々とそこに鎮座していた。ひかえめなスポットライトがいくつか光っており、夜桜が淡く浮かび出していた。舞い散る桜が反射できらめき、私の目を細くさせる。

 そのとき、遠くの方で花火の音が響いた。閉祭を知らせる合図だ。そのまま余興へと変わり世界が淡く色づいていく。

 無数の音が振動し、終わりに向かって街は賑わい出す。

 そういえば友人から、星が瞬くのは大気が汚いからだと聞いたことがある。綺麗の裏に潜むものがそんな理由だとは知りたくなかったけれど。でも、私達はそんな醜い世界の上に成り立って生きている。

 オーロラが生まれる意味も、花火のあとの残骸も、美しいだけの世界ではないと理解しているから、苦しくなったりする。だけど醜い世界だと認めたときから見えるものもある。

 猫にボタンを付けた犯人も、自分のしている醜い過程が綺麗な結果に繋がると信じているのか。不正解の中にある正しさを信じて、正しさの中にある間違いを認めて、犯人は生きているのか。間違っていることに気付けていないのか。

 染井吉野の元まで歩き、静かにしゃがむ。爪の間に土が入る込むこともいとわず、黙々と掘り続ける。そして、彼氏の感情の残骸を、二人の思い出を、元々ない未来を、婚約指輪を、ここに捨てる。この染井吉野と同じように、私達の関係も、記憶の中だけではどうか、色鮮やかであってほしい。

 そのとき、一段と強く風が吹き付け、あまりの勢いに思わず目を閉じる。やがて獣のように鳴り響く風は止み、そっと目を開ける。目の前では桜の花が無数に舞い上がり、舞い散り、花の雨を降らしていた。

 そして、目の前に彼がいた。彼の幻を、そこに見る。 

「さよなら。僕の、大切になれなかった人」

 そのまま彼は目を閉じ、後ろ向きに倒れ込む。まるでその様子がスローモーションに見えて、しばらくほうける。すぐに我に返り、これで最後なんだなと深く心に言い聞かせる。染井吉野も、私達も、葉が散ってしまうときが来たのだ。

 でも、これでいい。私はいつまでも、彼の幻に囚われてはいけない。私はここから、現在地を伸ばしていかないといけない。埋めた婚約指輪の上に立つ。彼の幻が消える。

「さよなら。私の、大切になれなかった人」

 桜の葉が寄せては引いて、

 まるでサザナミのように揺らめいた。

最後までお読みいただきありがとうございます

感想やご指摘などがありましたら宜しくお願い致します

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