3 ステータスがやばいことになりました
ゲートをくぐった先は、おそらく街の噴水がある広場のようなところだった
そしてそこには沢山のNPCやらプレイヤーがいた
皆それぞれいろんなことをしている。例えば出店を出している者もいるし、複数人で今後の予定だと思われる会話をしている者もいる
「遂に来たなぁMSO〜!てかついさっき稼働し始めたのに賑わい方が尋常じゃないね。それにしてもまずは何をしようか…?うーんとりあえずステータスを確認かな〜?」
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名前:フィー
種族:吸血鬼(神祖)
Lv:1
HP:300/300
MP:200/200
STR:105(+1)
VIT:0(+3)
DEX:40
AGI:315
INT:100
LUC:50
BP0
SP0
【スキル】
『再生Lv1』『腕力強化(小)Lv1』『敏捷強化(小)Lv1』『刀術Lv1』『夜目Lv1』『縮地Lv1』
【ユニークスキル】
『紅夜の女王』
【装備】
武器〈刀〉STR+1
防具頭〈なし〉
防具上衣〈皮の服〉VIT+2
防具下衣〈ただのスカート〉
防具鎧〈皮の鎧〉VIT+1
防具腕〈なし〉
防具足〈ただの靴〉
アクセサリー〈なし〉〈なし〉〈なし〉〈なし〉〈なし〉〈なし〉
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スキルの詳細はこうだったよ
『再生』PS
毎秒HP5回復
状態異常緩和
『腕力強化(小)』PS
STR5%上昇
『敏捷強化(小)』PS
AGI5%上昇
『刀術』PS
《武器》刀を使うときに威力補正
スキルレベル×1%
武器耐久値減少1/2
『夜目』PS
暗闇でも昼間のように見ることができる
『縮地』AS
相手との距離を瞬時に詰める
移動できる距離はスキルレベル×1メートル÷2
『紅夜の女王』US PS AS
US:敵味方関係なく全てを別マップ〈紅赤夜の城・草原〉へと転移させる(オブジェクトは除く)
自分は城内部に移動そして、指定したメンバーも城内部に移動させることができる
[※発動者VS100以上の敵・ギルド対抗戦・ボス戦でしか使用できない]
PS:敵を攻撃すればするほど威力上昇
1回で2%ずつ上昇、最大で100%上昇
AS:発動時どんなマップでも紅い満月を浮かべた夜へとステージを変える
マップ上に満月がある場合以下の効果を発揮する
・ステータス50%上昇
・『威圧』を取得する(一時的)[※レベル不足により使用不可]
・翼が背中にはえ、『飛行』を取得する(一時的)
・赤色化する
全て戦闘終了まで継続
《紅赤夜の城》
上位吸血鬼50体が常駐
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名前:
種族:上位吸血鬼
Lv:99<固定>
HP:4000/4000
MP:3500/3500
STR:2000
VIT:1000
DEX:1000
AGI:3000
INT:2000
LUC:100
【スキル】
《※個体差有》
【ユニークスキル】
『超再生』
【装備】
《※個体によって違います》
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『超再生』PS AS
PS:毎秒HP10回復
状態異常1/2の確率で無効化
AS:毎秒HP50回復
状態異常無効
発動後最低20秒発動し続ける
発動中移動不可・アイテム使用不可
《※HP回復は10+50ではなく回復量が10→50に変更されるだけです》
『威圧』
敵を威圧し、動きを止める
止める時間はレベル差÷2
『飛行』
飛び方が本能的に理解できる
〔赤色化〕
赤いオーラを全身に纏う
触れた敵にダメージを負わせる
ダメージはMP÷10
うん。初期にしてはなかなかのチートっぷりだと思うよ、私も
特に…というかそれしか該当するものがないけど、紅夜の女王がチートだ。
まじ開発自重しろし
なに?この大幅なステージ変更能力
私をボスか何かにしたいの?
威圧は使えないみたいだけど翼生えるし、赤いオーラを全身に纏うし
ラスボス?ラスボスなの?
「フハハハハー」って登場するの? やだよ
しかもステータス50%上昇。今はまだステータスがちょっと高いくらいだからいいけど後々とんでもないことになるよ?
止めるなら今のうちだよ?私、自重しないから
バリバリ使わせてもらうね♪
え?他のプレイヤーの迷惑?知るかそんなもん。文句なら運営に言いやがれってんだい
あ、そうだステータスは45ポイント割り振ることができたんだけどやっぱり上昇量が違っててまとめるとこんな感じ
HPが1ポイントで50、MPが1ポイントで20、STRが1ポイントで10、VITが1ポイントで1、DEXが1ポイントで5、AGIが1ポイントで50、INTが1ポイントで20って感じだった
割り振り方はHPに6、MPに10、STRに10、VITには0、DEXに8、AGIに6、INTに5という感じだよ
うん、高火力超スピード紙装甲だね
紙装甲はなんとかならないかな…?
体力でなんというか…こう…なんとか…できないかな?
まあそこは防具とかアイテムでなんとかするかな〜
…は!
「そうだ!レベル上げまくってステ振りしまくればよくね!?私あったまいい!」
ふふふ…そうだ…完璧な計画だ…そうとなれば早速フィールドに行こう
行くところはこの街の北フィールド、適正レベルは20~25のところに行って狩りまくってやる!
幸い武器とか回復ポーションは初期装備として入ってたからすぐに行ける!
よーーし
「レッツゴー!」
そう言いながら私は北門へ走り出した…AGIにものをいわせて走ったら5分ぐらいでついた
やったね!
そのまま走り続けると草原に出た
既に城門が遠い…
ま、いいや
とりあえず軽〜く肩慣らしをしておこうっと
お?きたきた〜モンスタ〜
来たのはこのフィールドで最強と言われるリザードマンの劣化種、コモンザードマンだ
身長は2~3メートルくらい。若干猫背の体型で地面に接するほど長い腕が生えている
「よ〜し!いっちょやるか!」
近づいていくと敵がこっちに気付いた
GISYAAAAAAAAAA
そしてこっちに向かって叫びながら走り出した。私はそれが来るタイミングを見計らってギリギリで避ける…なんてことしたら避けた後あの長い腕の餌食になるから注意
てことでギリギリでしゃがみながら横に避けた。
……だってこの攻撃すっごい大ぶりなんだもん。余裕持って避けてたらこいつに近づいたときにはもう動き出してるよ。そんなんじゃただのイタチごっこになるから仕方ないの!仕方ないったら仕方ない……
因みにこの間約0.28秒。どんな頭してんだって?まあいいじゃないか……直後にさっきまでいたところに鋭い爪が振り抜かれた
止まろうとしたらしいが慣性の法則の法則に従い、そのままの勢いであいつは地面を滑って行き私に背中を見せることとなった
あいつは腕をふるって攻撃した直後だから隙がありそこを狙う
全力であいつに近づき攻撃しようとする…が、正直鱗があって切れそうにないから数少ない鱗がない部分の首を狙う
だけどこいつは身長約3メートル。地面に足をつけたままでは当然首元まで届かないので走って生じた運動エネルギーを足に吸収させ勢いよく跳躍。そして目の前に迫ったうなじを一閃
GYAAAAAAAAA
加速のせいで動きが鈍い腕を自分のうなじを切ったやつを切り裂こうと必死に振り回そうとするがすでに遅い
切った体制を空中で整えそのままこいつの背中を蹴って、さらに頭を蹴ってさっきよりも高く跳躍
そこで使うのは北門に向かいながら確認していたアーツ
「【降龍一閃】!」
ヒィィンと金属の響く音が聞こえ、そしてコモンザードは頭から股まで真っ二つになり直後、光の欠片のようになり弾けた
「ふう!終わった終わった〜案外弱いもんだね〜このフィールド最強って掲示板に載ってたんだけどな〜」
あそうだ降龍一閃の説明はこんな感じ〜
【降龍一閃】
下に向かって急加速し敵を切り裂く
発動したところが高ければ高いほど威力上昇
威力は100×高さとなる
私が発動した時は大体5メートルくらいかな?感覚的に
どうでもいいけどさ〜
「はあ〜よ、わ、い〜!あ〜も〜なんかむしゃくしゃしてきた〜!八つ当たりにこのフィールドのモンスター全て狩りつくしてやる!」
無論モンスターを倒した直後にどこかでまたスポーンするからそんなことはできないけど
気分だよ、き、ぶ、ん!
今は…6:23分だからまだまだできる!とりあえず8:00まで狩り続けよう!
「とりゃゃゃぁぁぁ!」
◆◇◆
はい、8:00になりました
ちょっと、ほんのちょ〜とやり過ぎました
いや、いやね?紅夜の女王使ったらさ?ね?わかるでしょ?いやね?やり過ぎたって思ってますよ?ええ。でもさ仕方ないと思うんだ〜楽しかったんだもん!
私悪くないし!むしろ悪いのは運営、そう!運営が悪いんだよ!そうだよね、そうだきっと。うん
私の完璧な責任転嫁が済んだところでステータスです。はいドーン!
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名前:フィー
種族:吸血鬼(神祖)
Lv:6
HP:420/420 [120up]
MP:320/320 [120up]
STR:105(+1)
VIT:0(+3)
DEX:40
AGI:327 [12up]
INT:100
LUC:50
BP0
SP6
【スキル】
『再生Lv1』『腕力強化(小)Lv5』『敏捷強化(小)Lv5』『刀術Lv13』『夜目Lv15』『縮地Lv5』
[控え]
【ユニークスキル】
『紅夜の女王』
【装備】
武器〈刀〉STR+1
防具頭〈なし〉
防具上衣〈皮の服〉VIT+2
防具下衣〈ただのスカート〉
防具鎧〈皮の鎧〉VIT+1
防具腕〈なし〉
防具足〈ただの靴〉
アクセサリー〈なし〉〈なし〉〈なし〉〈なし〉〈なし〉〈なし〉
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うん、お察しの通り
か・み・そ・う・こ・う♪
・・・だよっ!
はあ、今後が大変だなぁ。あ、夕食作らなきゃ。
一旦街に帰ってログアウトログアウトっと
また明日しよーと