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夢狩りショートストーリー

作者: 大橋 ひで

夢狩りという小説を描いてます。

これは、その夢狩りのショートストーリーというか、作品を書いてるときに出たボツに近いのをまとめて作ったとういうか、

まぁ、自分にもよくわからない話です。

「よし、仕事終了ーっと」


目の前に転がるのは死体


「とはいっても…ん?誰だ。後ろにいるやつ出て来い」


「っ⁉」


「いるんだろ?」


何だ、こいつ殺気も無ければ動こうともしない。からかっーー


ドサドサーーッ


「あいたたた」


「ん?女?なんで、こんなとこにそれよりもこいつ…」


「っ⁉あ、あ、あなたさっき人を殺して、いましたよ、ね」


「ん?あぁ、そうだが」


「なぜ、そんなに、容易く、殺せるの、ですか」


うわー、ベターな質問。てか、声も膝も震えてるぞ。


「習慣だからじゃないかな」


「習慣⁉人を殺すことをですか⁉」


やっぱり、迷い人か。どうりで、感情的な訳だ。イレギュラー存在だし、正体ばらしてさっさと帰ってもらうか


「あぁ。というか、これは人じゃないがな」


「人じゃないって、酷い。どうみても人じゃないですか」


「はぁ、お前からはそう見えるかもしれないが俺は、そうは見えない。ひとつ教えてやる

お前、夢はあると信じるか?」


「って、人のことは置いておくんですか。夢は毎日見てるからあると信じますけど」


「そうか。夢には沢山の種類があるんだ将来の夢とかいう夢。未来を予知するような予知夢。悪い夢、悪夢。まぁ、その他多く」


「それが、何だって言うんですか?」


「ここが、夢の世界だとしたら?長い長い夢の世界。現実からも夢からも離れた世界。現実に干渉しようとする夢の世界。そんなものだと言ったら信じるか?」


「えっ?何ですかそれ。信憑性の薄いものなんて信じませんよ。私は」


「なのに、夢は信じるのか」


「っ、えぇまぁ」


「もう、面倒いから言うわ。俺は『夢狩り』

だ」


「夢狩り?」


「そう、夢狩り。簡単に言えばバクみたいなものだ。ただし、食べるのでなく狩るんだけどな。」


「あはは、何言ってるんですか。そんな嘘で罪はなくなりませんよ」


「やっぱ、証明した方がはやそうだな」


俺は、いつものように剣を空中にかざし振るう。そしたら、世界が鏡のようになり、割れ、散っていく


「えっ?え?」


「ま、初めて見たらそうなるわな」


「ここはー」


「言ったろ、夢の世界だ」


「綺麗だなぁ」


「見惚れんのはいいけど長くいたら存在ごと消滅すんぞ」


あ、指薄くなってきた。


「えぇぇええ」


「現実に返してやるから、名前教えろ」


「会ったばかりなのに、いきなりおしえるとでも?あなたが名乗ったら考えなくもないですけど。」


面倒くさいなぁ。フードを外して名乗る


「分かったよ。俺は、魁人(かいと)だ。てか、さっきまでは人が人が言ってたのに結構変わったな」


「私は、(のぞみ)です。そりゃあ、こんなもの見せてもらったら一応ですが、納得しますよ」


話しているうちに、どんどん世界が薄れていく。


「やばい、時間がない。それじゃあ、手かしてもらうぞ」


「えっ、わかりました」


『汝、永き眠りから飛びたて』


その言葉を彼が言った瞬間。目の前が真っ暗になりました。


* * * * * * *


「んーっ、今回の夢はまあまあだったな。でも、人が迷いこんでくるなんてあるもんなんだな。師匠や管理者たちが言うことも嘘じゃないってことか」


独り言をボヤきながら端末をいじりいつものように電話を掛ける


『もしもーし、グッド モーニング。お疲れ様ー。報告だね』


「あぁ、今回迷い人がいたぞ。」


というと、管理者の声色が変わる


『へぇ、珍しいね。夢狩りに、なりゆる存在かな?』


「さぁな」


『ん、こちらとしては多くの人数を揃えておきたいからね。この頃、凄い夢の発生とかも見られてるし』


そう、彼女らは夢を管理するもの。元々夢は誰もが見るようなものであって、害は無いものだったらしい。


しかし、ある事件によって夢の干渉が起こりそれから夢が現実に干渉しようとすることが増えたらしい。


害が無いものだったら良いが、怪獣が出てくるとか国が焼き消えるとか害があるものをみてしまったら正夢になり起こり得ない。


なので、俺たち『夢狩り』が存在する。

夢を狩るそのままの意味だ。だが、これは他人の夢に干渉でき、入れる者しかできない行為なので『夢狩り』は少ない


『そうそう、よく分かってるね~』


「っ、また心を読んだのか?博士」


『まぁまぁ、自然になってるから仕方がないよ~。それじゃあね』


「ちょっとまーーー」


つーつーつー


切りやがった


「はぁ、てか今何時だ……」


ん?7時30分?…


「って、遅刻するーーーっ!!!!!」


ー40分後ー


「ギリギリーー」


よし、間に合った


「アウトだ。馬鹿者」


「げぇっ、はげんちゅ だ…はっ‼」


『あはははははは』


クラスの奴らが笑う中はげんちゅもとい西木戸先生は血管を頭に浮かべていた。


「面白い喧嘩の売り方だなぁ、浦川。後で、相談室に来いっ!!」


キーンコーンカーンコーン


「うっしゃー、午前の授業終わったー」


と言っていると後ろから声が


「おいおい、ほとんど寝てたのに何言ってんだ?あと、相談室のこと忘れてんだろ」


「あっ、最悪の気分」


てか、夜は『夢狩り』の仕事、昼もたまにあるって状況だから疲れるんだよな~


「そういや、今日隣のクラスに転校してきたやつがいるんだって。しかも、女子」


「相変わらずの女好きだな岬」


「ん?あぁ、どうせ購買部行くんだしついでに顔見に行かね?」


「どうせ、断っても行くんだろ?」


「さっすが~、分かってる。んじゃ、善は何とかだ。行くぞ」


そんなことも知らないのか。本当に相変わらずのやつだなぁ


「おっ、いたいた」


「ん?」


「「えっ⁉」」


あいつって今日の仕事中に出てきた望とかいうやつか。はぁ、一応口止めするかな


「えっ⁉って、急にどうしたんだよ。てか、可愛いなぁ。おっ、こっちに来てるどうしよう」


「あぁ、どうしようか」


「あの、もしかして魁人ですか?」


「えっ、魁人この子と知り合い?」


んー、面倒いことになりそうだし屋上行くかなっと


タッタタタッッタタッ


「ふぅー、ってやっぱついてくんだな」


後ろからゼェーゼェーと声?がする


「もち、ろんです。なんで、急に逃げるんですか」


「まっ、いっか。おい、望。今日の『夢狩り』のこと誰にも言うなよ。お前の身の安全のためにも」


「名前の呼び捨てですか。まぁ、いいですよ言いません。あと、私のこと今日会ったばかりなのに、心配してくれるんですね。不思議な人です。」


「まあ、顔見知りになっちまったしな」


「へぇ~、そうですか。さっき分かったと言いましたが、やはり条件を付けます。私を『夢狩り』の現場に連れていってください。」


「はっ?いや、お前のためなのに、どうして俺が?」


「あなたの学校生活掛かってますよ?」


っ、こいつ地味に痛いとこ付いてくんなぁ


「ちっ、分かったよ。今日の夜9時学校に来い」


「分かりましたっ」


はぁ、ほんとどうしよ


ー放課後ー


ほんとどうしよ。相談室に行ったはいいもののまたやらかしちまった。はぁ

そろそろ9時だな


「準備だけでもしときますか」


いつもの口調、いつもの手際で用意する

と、



「すみません、待ちましたか?」


「やっと、来たか。急だが、頭だせ」


てい

「いたっ、何するんですか」


ん、やっぱり変だ昨日も感じたが『夢狩り』いや、別の何かだが感じるな


「まぁ、いい。行くぞ手繋げ」


「よくないですよっ。あと、手ですね」


色々と言いながら結局は行きたいんだな


『I hant dream 我が狩るは夢!!!!』


次の瞬間世界は変わった



ー夢の世界ー


「ったたた。今回はー、最悪。ダンジョン系かよ。少し、時間掛かんのかなぁ」


「こ、こ、ここは。」


驚き過ぎだろ。てか、お前も夢見てんだからこれくらいあるだろうに


「夢の世界のダンジョン界だ。ちなみに、言うがこの夢を見てるやつ以外は全部人じゃない。夢の元凶を潰せば仕事完了だ」


「うわ~、すごーい」


たくっ、聞く耳持たずかよ


「おい、行くぞ。てか、おいてくぞ」


「えっ、待ってよ~。酷いよ」


よし、気を取り直してダンジョン開始っと


「その前に、これ持っとけ。武器だ。いざとなったら使え。基本俺が潰していくから」


「え、でもこれ剣」


「あぁ、剣だ。どうせ、相手は人の形してないから躊躇はないだろ…っと、早速敵のお出ましか。行くぞこのドロドロスライム野郎がっ」


ー1時間後ー


「魔王城玄関前って、玄関とかあるんですか魔王城⁉」


「あるよ。普通じゃね?」


「初めて知りましたよっ」


あれー、おかしいなあるもんだと思ってた

てか、魔王城とかだりー。さっさと魔王を潰すか


「おい、望。掴まれゲームで言う裏技を使う」


「ほへ?いいですけど。夢なのに裏技とかあるんですか」


「黙っとけよ。舌噛むかもしれないから」


シュウィンっと、某竜の玉を集める宇宙人技はできないが…


タッタタッッタタタタッタタッ

っと、


「うーし、ついたついた」


「よくぞ、来たな勇者」


魔王が言う


「って、壁走りとか凄すぎでしょというよりもせこ技じゃ…」


「うし、魔王やるか」


「ベターな魔王と無視する狩人ですか」


「うははは、これに耐えらるかな人間ぐはぁっ!!!!」


魔王の右腕はなくなっていた


「おらおら~、次行くぞー」


「もはや、部活のコーチみたいです」


「我の右腕が、こいつただの人間ではないな」


「ほらー、歯ぁ食いしばれ~」


ザクザクザク


野菜を切るのような音

後には、魔王の首だけ…首だけ⁉


「魔王弱っ、てか首以外はどこに行ったんですか⁈」


「ん?あぁ、あれな。邪魔だったから下層に落とした。床汚れるし」


「妙なところで潔癖性ですね…」


「我はこの程度では…」


うん。この魔王可哀想だなぁ。無視というか相手にされてない。二つの意味でね


「うし、後はかち割れば終わりだな…Oh,yea

ヒヤッハホーーー」


「えっ?蹴飛ばしたーーーー⁈」


「よし、今日の仕事終わり。疲れたわ~

帰って寝る」


「南無阿弥陀仏。可哀想な魔王。」


「これにて、解散」


「えっ、えっ?」


「「いぇすっ」」


「誰だよ。もう一人⁉」







「ふぅ、これが彼女、月島 望のデータか。中々面白い性質だな。『夢狩り』と相反するものか。今後が楽しみだな………」




読んでいただきありがとうございました

(*^◯^*)

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