第六話 スライムと牧場大そうじ!
「さ〜て、今日は掃除だぞ!」
ユウトの宣言に、スライムたちは一斉にぴょんぴょん跳ねた。
ルコ「ぷる!(まかせて)」
チカチカ「ビリッ(掃除ビームで一撃)」←やめてくれ
ミル「ぷぅ〜(寝ながらやる)」
ホシノ「……」←浮いてるだけ
モモ「ぷる〜♡(ぱぱと一緒にがんばるの〜♡)」
「おい、誰一人まともに掃除できそうにねぇぞ!!」
◆清掃チーム結成!
とりあえず役割分担をすることに。
ルコ → 庭の落ち葉集め(ぷるぷる吸収モード)
チカチカ → 粉砕担当(破壊対象に制限つける)
ミル → 牧草地の見張り役(寝ながら)
ホシノ → 高所のホコリ取り(無言で浮遊)
モモ → ユウトの周りをうろうろする係(癒し)
「……最後、完全に戦力外だけどまぁいいや」
◆掃除スタート!
「ルコ〜、落ち葉はちゃんと袋に入れてな?」
「ぷる……(食べてる)」
「食べるなって!!」
チカチカはというと――
「ビリビリ!」
「おい、ホウキ焦がすな!!それはホウキ!ゴミじゃない!」
ホシノは天井でホコリを吸収してたが、途中で照明に引っかかって完全に照明カバーをかぶってしまった。
「……お前、ただのUFOじゃん……」
ミルは案の定寝てる。
「ぷぅ〜(ZZZ)」←口から掃除した草がはみ出てる
モモは……
「ぱぱ〜♡」←ほっぺにくっついて掃除の邪魔しかしない
◆そして事件は起きる
「よーし、あとは倉庫の整理だけだな」
その瞬間――
チカチカの掃除ビームが暴発!
「ビリィィィ!!(ゴミ箱と思った)」
「それ俺の布団だーーーーッッ!!」
爆音とともに、牧場の隅が軽くクレーターになる。
ホシノ、無言でそっと浮いて離脱。
ルコはビビってぷるぷる震える。
ミルは……爆風で飛ばされて逆に目覚める。
モモは「ぱぱぁ〜!!」と泣いてぴとーっとくっついて離れない。
「……これ、いつ終わるんだろうな……」
◆夕方、掃除完了(?)
最終的にユウトが一人で大半を片づけたが――
スライムたちは最後にみんなで、手作りの「ありがとう花束(粘液製)」をプレゼントしてくれた。
ルコ「ぷる……(がんばったね)」
チカチカ「ビリ(すまん)」
ミル「ぷぅ(おつかれ)」
ホシノ「……(ポンと頭に乗る)」
モモ「ぱぱ、だいすき〜♡」
「……なんだかんだで、お前ら最高だよ!」
牧場はぴっかぴかとは言えないけど、なんか心は晴れやかだった。