第三話 ぷるぷると、恋をした。
ある日のこと。
ユウトはスライムたちの様子をいつものように見ていた。
「んー? なんか最近……ルコの様子が変なんだよなあ……」
青スライム・ルコは、朝からぼんやりしている。
草も食べず、ミルに踏まれても無反応(普段ならぷるぷる抗議してくるのに)。
「ぷるぅ……(あの……あの星みたいな……まぶしいやつ……)」
そう、ルコの視線の先には――
星スライム・ホシノ。
「……ま、まさか……!」
\これは……スライム初恋案件!?/
◆恋に悩むスライム、ルコ
夕暮れの牧場で、ユウトとルコが(なんとなく)語り合う。
「ルコ、お前……ホシノのこと……」
「ぷる……(……すき……かもしれない)」
※直訳風に書いてますが、ただぷるぷる揺れてるだけです。
「マジかーーーーっ!!」
(牧場に響く青春の叫び)
◆そして、三角関係がはじまる
次の日。
ホシノのとなりに、なぜか赤スライム・チカチカがいる。
ぴったり寄り添っている。しかも、ホシノの星模様に興味津々で頭をすりすりしている!
「ぷるるる!(えっちょっと待って!?)」
ルコ、激震!
「ぷるっ!?(まさかのライバル出現!?)」
ミル「ぷぅ〜(この流れは……恋バトルですね)」
◆恋愛作戦・その1:特技アピール!
ルコ:草を高く積んでプレゼントする。→ホシノ、草の山に埋もれて沈黙。
チカチカ:光る!→ホシノ、まぶしすぎて下がる。
ミル:なぜか混ざってアロマオイルをプレゼント。→牧場がぬるぬるになる。
ユウト「お前らもうやめてくれ!!俺の癒しの時間が濁っていく!!」
◆恋の行方は……?
最終的にホシノは、誰とも特にくっつかず、夕焼けを静かに見つめていた。
ルコ「ぷる……(遠い……)」
チカチカ「ビリ……(あいつ、モテるタイプだ……)」
ミル「ぷぅ(むしろあれが一番罪深い)」
ユウトはつぶやく。
「……恋って、スライムにもあるんだな……」
でも多分、明日には全員忘れてる。
そんな、ぷるぷる恋騒動だった――。