いつもの出勤ルーティン
いつものルーティン
「テントテトテトテトン、テントテトテトテトン」
スマホから6時のアラームが鳴り響く。僕は、寝ぼけながらスマホに手を伸ばしアラームを止める。
眠たいなか重い腰をあげ洗面台に歩みを進める。
鏡には天然パーマのせいでとんでもない寝癖になっている男性がぼんやりと映っている。
歯ブラシを手に取り歯磨き粉をのせ、歯磨きを始める。僕は行動が人よりもゆっくり気味で母さんによく歯磨きが長いと注意される。
なるべく早く終わる様に意識しながら手を動かし、机に置かれている出勤簿を眺めていた。
僕はグループホームの介護士として働いている。
日勤日の介護士の数は2人
上司の策略なのか分からないが日勤の日はいつも高嶺 美桜 (24歳)先輩とセットになっている。
僕がけんちゃんと呼ばれ先輩はみおちゃんと呼ばれている。そんな僕たちはけんちゃんみおちゃんコンビとよく社員の人達にいじられている。
歯磨きを終え、少し時間を置いてから
僕は朝食の準備を始めた。朝食はオーブントースターで焼いた食パン2枚にヨーグルトと牛乳。食パンは気分次第でジャムをつけたり、チーズやハムをのせたりしている。
これまでに掛かった時間は45分、僕が家から出なければいけない時間は7時30分。残り時間、45分はゆっくりのんびり過ごす、これが僕の出勤前のルーティンだ。
時間が近づくにつれて着替えをしたりカバンに荷物を入れたりと出勤する準備をする。そんなこんなしていると、出勤する時間となり僕は玄関へと向かう。
靴入れの棚の上には、兄の写真が置かれてある。兄の写真に
「行ってきます、兄さん」
と声を掛け自宅を出ると僕は車に乗り込んだ。
自宅から会社まで車で15程掛かる。その道中でコンビニに寄り、昼食を買う。
昼食はいつも決まって、おにぎり3つと野菜スティックだ。よく美桜先輩にもっと食べなきゃダメと注意されるが、僕はこれで足りているので問題はない。
安全運転で車を走らせ無事会社へと到着する。
僕が車から荷物を取り出しているともう1台車がやってくる。美桜先輩の車だ。
「おはよう!賢人くん!」
美桜先輩が車から降りながら元気な挨拶をしてくれた。
「おはようございます、高嶺さん」
と僕も挨拶を返した。2人で喋りながら会社に向かっていると美桜先輩が推しについて語り始めた。
「賢人くんはさ、VTuberって知ってる?最近話題になってるんだけどね。」
美桜先輩は所謂オタクという人でアニメやゲーム、配信者など色んなオタ活をしているらしく、よく利用者さんに嬉しそうな顔をしながら話しているのを見かける。
美桜先輩はスマホをいじりながら
「なんかねぇ、賢人くんの声を低くした人見つけてさ、しかも今さ、謎の配信で注目浴びてるんだよ」
と僕はあまり配信やアニメなどに興味がなく、ゲームも嗜む程度だ。
「有名なVTuberの方なんですか?」
と美桜先輩に尋ねると
「えっとね、名前は……」
会社に辿り着いた僕達は、更衣室へと向かうのであった。
今回は算数みたいな問題の文章になりました。
果たして主人公は何時についたのでしょう。
誤字脱字があったらすいません。
定期的に見直して直しているのでご迷惑かけます。暖かい目でご覧下さい。いいねやブックマークしてくださった方ありがとうございます!(´;ω;`)
嬉しくていつも飛び跳ねてます。