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あらすじ 1

あらすじ 1

話は遡り 人類と魔族の戦争が執着する少し前、

人類側は窮地に追い込まれていた。最初は膠着していたのだが、あちら側に7名の魔人が現れた事により戦争は一気に加速し、元々半分ずつだった領地も6分の1まで押し込まれてしまった。

各国の王たちは降伏をせざるを得ない状況、人類の大敗で終了しこれからの真っ黒な未来を想像し絶望していた。

 

その時、立ち上がったのは1人の鍛治士と7人の英雄たちである。

鍛治士は銘を与えた7つの「武器」を7人の英雄に与えた。「1つはオリハルコンですら断ち切る燃え上がるような刀身の名刀」、「1つは目にも止まらぬ速さで敵を細切れにする対を成す剣」、「1つは眩しい光を集め全ての魔を打ち砕く大剣」、「1つは雷速で動きまわり雷速で敵を撃ち抜く手甲」、「1つは進行方向全てを穿つ突きを放つ細剣」、「1つは山をも砕き海もを割った大槌」、「1つは禍々しい邪気を放ち敵の首を刈り取る大鎌」

7つの「武器」を持つ英雄たちは瞬く間に魔族を押しやり7名の魔人に深い傷を与え領地を取り返しこのまま人類の勝利で終わると誰もが疑っていなかった。この時までは…


それは突然だった。英雄たちを各国の王たちが城に召集したのだ。褒美を与える、武勇を聞きたい、そう伝え英雄たちはそれを受けた。

集まった英雄たちはシンと静まり返る王の部屋を不審に思いつつ目の前に座る王たちに頭を下げた。

王たちの言葉で顔を上げた英雄たちが見たものは、王たちの首が飛ぶ瞬間だった。

その瞬間、コンマ0.1秒にも満たない時間、だが強者にとって充分にある相手を殺せる隙、全てを理解した英雄たちはそれでも何もできず首を刎ねられ心臓を貫かれ全滅した。その後その場に現れたのは1人の褐色美女と王たちであった。先程首を刎ねられたのは変装が得意な魔族が王の姿をしたものだったのだ。


事の顛末をまとめれば、

直接魔族と戦っていた前線の英雄たちと、部下からの報告でしか情報を得られない後方の愚王たち。その些細な差、不安の芽が戦況を決めてしまった。人間の弱い心に付け込まれた人類の敗北だった。

愚王たちは英雄7人を犠牲に7つの「武器」を引き渡すことでこの戦争の終結を魔族に持ちかけ成功した。領地は戦争前と何も変わらず大陸の2分の1ずつを。お互いに侵略し合わない不可侵条約を。

何も知らない人々は戦争の終結を喜んだ

全てを知っている王たちは安堵した


魔族たちが傷を癒すため費やすこの後1000年を仮初めの平安と知っているのはごく僅か…

 


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