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詩「母」

作者: 有原悠二

母。に

会った

二年ぶ

りの雪

。望郷

。我が

家。病

気で入

院して

いたと

母。は

笑う。

後遺症

のない

運の良

さは、

きっと

空白の

思い出

のアル

バムの

母。の


「このゴミは、よう捨てれんよ」

「オレが捨てるから大丈夫だって」

「だって、あんた勝手にするから困るんよ」

「もう本当にうるさいって。マジでやめて」

「でも、この家は私の――」


私の家は、母の。の家であって、私の家は、

私の家ではなくなっていて、だから望郷の念

が沸き上がるのだろうか、いつの間にか、ぼ

くは自分のことを「私」と書いたり、母。の

前では「オレ」と言ってみたりして、ああ、

そうだ、昔、煙草を友達の家で吸っていたこ

とをチクられて、それを聞いた母。は気絶し

そうになったと、父、に聞いたことがあった

っけな。愚か。繋いでいた手が、蟻、カラメ

ルソースからプリンを食べたくて、甘い夢。

遠い恋、母。笑おう、ハハハハハ――。いや、

待て、待て、雨だ、違う、雪か。雪。白いバ

ナナ。ちゃんちゃんこ。お祭りの後の寂しさ。

唐揚げ。山間の湯治場で眠るお坊さん。犬。

舌から出る湯気。脚気。ビタミンとミネラル。


「小学生の頃にさ、文集にくだらないこと書

いてお母さんに怒られたことがあったの覚え

てる?」

「ああ、あれね、あれはあんた、怒ったのは

私じゃなくてお父さんよ」

「あれ、そうだっけ。とにかくさ、オレその

ときめちゃくちゃ泣いたじゃん?」

「いや、あんたはあのとき、まったく泣いと

らんかったよ」


                 母。の

                 乾いた

                 咳と、

                 天井か

                 ら吊る

                 された

                 用具箱

                 。砂嵐

                 の思い

                 出は、

                 血か。

                 それと

                 も、ハ                 

                 ハハ―

                 ―。笑

                 うしか

                 ないよ

                 うな人

                 生を、

                 人間、

                 ぼくは

                 いつま

                 でも、

                 母。の

                 子とし

                 て。

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