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婚約成立ですわ

 やはり婚約者になりましたわ。

 これで堂々とオデット(おじゃまむし)の駆除準備が出来ますわ。

 まずは、二人の気持ちを揺るぎの無いものにしていただかなければ。二人とも攻略対象者ですから。それも超人気の。

 前世でも二人の人気は凄かったですわ。オデット(ヒロイン)に選ばれるのも、同人誌の世界でも。

 やっぱり陽と陰、対なのですわ、離れてはいけないのですわ。わたくしがしっかりお守りいたしますから。

 ということで、わたくし、城に行く準備中ですわ。

 婚約者になりましたから、王子からお誘いが来たのですわ。侍女たちが頑張っていますわ。どれだけ苦しくとも我慢なのですわ。このコルセットというものは本当にどうにかならないのかしら? 毎回恨みでもあるのかと疑いたくなるほど締め付けられて。体のラインをキレイに出したいのは分かりますけど、もっと違う方法がないのかしら? 考える余地ありですわ。

 城に着くとジークフリード王子とロットバルトが出迎えてくれますわ。

 やっぱり二人を見ると胸がキュンといたしますわ。

 このオディール、役目はしっかり心得ておりますから。しっかり二人の盾になりましょう。

 お城の庭でお茶会です。

 本当に二人が目の前でイチャイチャと。眼福ですわ。

「オディール、妃教育はどうだい?」

「はい、皆様、丁寧に教えてくださいますわ」

 カモフラージュのために王子とも仲良くみえるように勤めますわ。

「ただ、スワイド国の言葉が分かりにくくて」

 王子を頼る健気な婚約者も演じてみせます。

「ロットバルト」

 キャー! 王子とロットバルトがあんなに接近して。カメラ、カメラ、カメラ。ほんとにカメラがないのにも困りましたわ。

 あら、何か耳打ちしてますわ。

 ロットバルト、行ってしまうのですか? 愛する王子を置いて? ダメですわ、二人が離れたらダメなのですわ。わたくしが行きますわ。

「オディール、取りに行っただけだから」

 あら、王子は余裕ですわね。

「ロットバルトの仕事を取らないでくれるかい」

 そうですわね。愛する王子(ひと)の願いを叶えるのも恋人の役目ですわ。

「王子、これですか?」

 ロットバルト、そんなに息を切らして。早く王子の元に戻りたかったのですね。

「スワイド国の歴史が載っている。参考になれば」

「お借りしてよろしいのですの?」

 満足そうな笑みを浮かべて王子が頷かれましたわ。今からしっかり働いた恋人を誉めなければなりませんものね。

 わたくしはその様子を微笑ましく見させていただきますわ。

 王子は汗が滴るロットバルトの頬に手を伸ばされて・・・。

 わたくし、いつ死んでもよろしくてよ。

 あ、ダメですわ。あのオデット(がいちゅう)を駆除してからでないと、死ぬに死にきれませんわ。

 帰りもやはり二人で見送りに来てくれますわ。

 走り出した馬車からそっと覗くとわたくしが見ていないと思っているのか、寄り添う二人の影。

 ほんとに幸せですわ。

 王子に城に呼び出されたり、二人が家に来てくれたり、恋人ぷらすカモフラージュの婚約者で三人仲良くやっていましたわ。

 そして、とうとう来ましたわ。もう一人の悪役令嬢エカリーナと対面する時が。

 エカリーナはロットバルトの姉ですの。攻略対象者の一人ベンノの婚約者でもありますの。婚約者のベンノに近づくオデット(むし)を撃退しようとするのはもちろんのこと、王子の側近として道が開けている弟に纏わりつくオデット(むし)を追い払おうとするのですわ。

 エカリーナは貴族の令嬢としてもっともなことを弟のロットバルトに言うのですが、恋は盲目、ロットバルトには馬の耳に念仏だったのですわ。それで、エカリーナはロットバルトに絶縁されてしまうのですわ。

 可哀想なエカリーナは修道院に入られて、病で儚く亡くなってしまうのですわ。

 そんなことにならないようにエカリーナをお救いしなければなりませんわ。身内が不幸ですと、二人も幸せになれませんわ。

 このオディール、頑張りますわ。エカリーナもお誘いして、二人の幸せを守るのですわ。

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