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ありきたりな異世界召喚  作者: ふぁんとむ
王国編
6/30

第5話 ステータス!

さて、タイトルでわかると思いますが、今回は主人公君のステータスについてです!

 絶対神(ルル)との会話は、スキルと加護の『思考加速』のお陰で、実際に経過した時間は5秒にも満たなかったらしい。流石、合わせて1000倍なだけある。

 やはり『思考加速』は便利だ。必要不可欠と言ってもいいぐらい。創造した甲斐があった。それに比べて『解析鑑定』は…。はあ…。

 おっと、流石に、お腹ペコペコな奴が、5秒とは言え、手をつけずに沈黙しているのはまずいか。

 そんな事を考え、思考加速を切り、食事を開始するために、一緒に用意されていたフォークみたいなものへと手を伸ばす。余所見は危ないので、しっかりと自分の手を目で追っていた。……『解析鑑定』をoffにするのをすっかり忘れて。


【五十嵐 啓 Lv.318

 称号:異世界より召喚されし者

 職業:農民

 加護:『絶対神の加護』

 スキル

  究極能力(アルティメットスキル):『創造神』

  ユニークスキル:『企画者』『叡智』『解析鑑定』

  エクストラスキル:『言語理解』『思考加速×10』『演算処理能力×10』『思念伝達』

  耐性系:『毒無効』

 HP:318/318

 MP:318/318

 攻:31.8

 防:31.8

 敏:63.6

 次のレベルまで:あと39】


 …。……はあ。どういう事なのかな、これ。もう一回『思考加速』起動!

 おい、女神(ルル)


《“おい”って…。流石に怒るよ? …で、今度は何かな? もっと加護が欲しいとかそういうのは残念だけど…》


 どうせ水晶玉かなんかでこっちの光景覗いてるだろうし、なんなら人の頭の中覗いてる奴に説明する必要ってあるのかな?


《なんで水晶玉の事知ってんの…って、あれか、地球の知識か……。うん、確かに、説明する必要性は皆無だよ。…それじゃあ聞くけど、君は自分のステータスのどこに疑問を抱いたのかな?》


 ルルから貰った加護と僕の名前と僕が創造したスキルを除いたもの全部だよ!


《全部ねぇ…。順番にお願いできるかな?》


 ああ、分かってる。

 まず、あのさあ…。“職業:農民”って何? 本当に僕の使命がなさすぎて、そろそろ泣くよ!?


《そんな泣かなくても…。君の職業が農民になっているのにはちゃんとした理由があるんだよ》


 理由? 何かな、それは?


《単純に、農民が1番レベルアップしやすいからだよ》


 そんな理由!? 確かに僕はLv.UPとか大好きだよ! でもちょっとショックだよ! なんかの使命を期待してしまったじゃないか!

 あと、そう、それだよ! なんでLv.318なの!? おかしくない!? 僕まだ召喚されてから何も成し遂げていないんだけど!!

《落ち着いて……って言っても無理か。君のLvが異常なまでに高いのは、“農民”という職業と『創造神』というスキルのお陰だよね。それと―――》


 ちょっと待てー! そうだよ! それだよ、1番おかしいのは!なんで僕初めっから“究極”な能力手に入れちゃってるんだよ! ルルか? ルルが与えたのか!?


《人がしゃべっている途中に割って入るとは礼儀がなってないね。まあいいや。うん、その能力はね、初めはユニークスキル『創造者』を与えるつもりだったんだけど、なんか君と相性抜群らしくて、スキルが勝手に進化して究極能力として君に宿ったんだよねぇ。あの時はほんと、びっくりしたし、焦ったものだよ。えーと、だから私も詳しいことはよく知らないんだよね》


 “相性抜群”か…。嬉しい事言ってくれるじゃないか。これからも仲良くしていきたいものだね。スキルに心があるのかどうかは甚だ疑問だけど。


《ああそういえば、君以外にも1人、進化している子がいて、凄い驚いたなあ》


 ……僕だけじゃないのか。

 自分が特別だと思ってしまった。恥ずかしい。そういうのは、中2で卒業したと思っていたんだけど…。まだ残っていたのなら仕方ないか。

 まあいいや。

 そういえば、ルルがさっき言いかけてたことって何?


《ああ。君の経験値についてだよ》


 け…経験値、だと!?


《うん。……どうしたの?》


 “経験値”と“レベル”。その2つの概念があるだけで、異世界に召喚された甲斐があるってもんだよ!


《そ、そんなに?》


 うん! もし無いと判明した場合にはすぐさま自害するつもりでいたよ!


《え……え、え、本当!?》


 うん、冗談だよ。さて、続きを聞きたいな。


《また冗談か…。毎度毎度、君の冗談は心臓に悪いね……。えーと経験値の話だったよね? 君は、この世界に来てから、自分はまだ何も成し遂げていない、とさっき言っていたよね?》


 うん、言ったね、間違いない。


《それが間違いなんだよ。君は、誰にも出来ないことを成し遂げているから、経験値を得ているんだよ。ただ、君はその行為を特別視してないようだけどね》


 うん? 間違いなのか? でも、僕は実際何もしていないじゃないか。


《だから、その行為は、君にとっては呼吸をするのと同じくらい、心臓が動いているのと同じくらい当然のことで、造作もないことだからだよ。最初は驚き喜んでいたようだけどね》


 おいおい、その言い分だと、経験値の原因ってまさか……。


《うん。究極能力『創造神』の権能の1つ、〔スキル創造〕によるものだよ》


 やっぱりか。“権能”はさっき『解析鑑定』で見なかったが、要するに“出来ること”ってことだろう。


《そうだね。ちなみに、スキルによってもらえる経験値量は変化するよ》


 へぇぇ…。つまりいっぱい創ればどんどん上がるわけか。


《ちなみに、農民がLv.UPするのに必要な経験値はLv×1だよ。だからこんなにもレベルが高いんだね》


 なるほど、これはこれは…。もっとレベル上げて、強くなれば…。

 よし、強くなろう。


《あ、ちなみに農民は攻撃力と防御力はLv×0.1で、敏捷性はLv×0.2だよー。HPとMPはLv×1だから、強くなるのは大変だろうけど、頑張ってねー》


 …。

 ……。

 ………。


 なんっじゃそりゃああああ!!!!

スキルの権能は次話で出せると思います!

あと多分、友達10人の名前も…。

次話には出せるように、頑張ります!

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