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ガチャ転生!~異世界でFラン冒険者ですが、ガチャを引いてチートになります  作者: 武蔵野純平
ルドルのダンジョン編 |1章 

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71/99

第71話 エリクサーとスキル【スラッシュ】

1800pt達成しました☆彡

ブックマーク、評価ポイントありがとうございます☆彡

(人''▽`)ありがとう☆


「きゃああ! ヒロトさーん!」


「ぐもおお!」


 キングジャンプを切り捨てた! と、思った瞬間、サクラが上から落ちて来た。

 サクラのボディプレスを、顔面で受けてしまった。


 俺とサクラが、ひっからまって地面に倒れ込む。

 俺の顔面が、サクラの胸にめり込む。


 く、苦しい……。


 エリス姫と執事セバスチャンが、歓声を上げた。


「おおう! 見事じゃ!」


「お見事な剣筋です! 【スラッシュ】ですな!」


 うん? 【スラッシュ】?


 スキル【スラッシュ】は、【剣術】に付随するスキルで斬撃系だ。

 剣の斬撃の威力を、強化する。


 俺が、持っていなかったスキルだ。

 ステータス画面を開いて見ると、【スラッシュ】が追加されていた。


 どうやら新たに、このスキルを得たらしい。

 サクラが、上にのしかかりながら話しかけて来た。


「ふふ。ヒロトさん、【スラッシュ】カッコ良かったですよ」


「ありがとう。ところで、胸が顔に当たって、息が苦しい……」


「あ、ごめんなさい!」


 サクラが体を離した。

 今更、顔を赤らめている。


 浴びせ蹴りとかで、戦闘中は、いつも下着が丸見えなんだがな。

 自覚があるんだか、ないんだか。


 しかし、間に合って良かった。

 あのまま、サクラがキングジャンプに食われていたら、シャレにならなかった。


 セレーネが近寄って来て、俺の頭にゲンコツを落した。

 いかん、ご立腹だ。


「ヒロトは、今日ダメダメだよ! さっきは、ボーっとしてたし、あわてて前に出て、キングジャンプに攻撃かわされたし。最後はサクラの胸に、かじりついて何やってるの!」


「すいません」


 それについては、反省しかない。

 執事セバスチャンの支援魔法が珍しくて、戦闘中にウォッチャーになってしまった。


 セレーネは、腰に手をあてて頬を膨らませている。

 不謹慎ながら、可愛く感じる。


 エリス姫が助け舟を出してくれた。


「まあ、セレーネ、許してやったらどうじゃ? 最後は、キッチリ決めたからの。それより、ほれ! 宝箱がドロップしておるぞ!」


 キングジャンプの横に、銀色に光る宝箱が落ちている。

 銀箱だ! 低階層で銀箱は、珍しい。


 今回の共同探索で得た獲物の素材やドロップ品は、基本的にヒロトパーティーの所有になる契約をしている。

 宝箱からドロップしたアイテムの所有権は、俺たちにある。


 俺たちは、特別探索のボーナスが得られない。

 それを気にして、エリス姫が配慮してくれたのだ。


 俺はセレーネから逃げ、宝箱にダッシュした。

 必死でセレーネのご機嫌を取る。


「ホントだ! 銀箱だよ! ホラホラ! セレーネ! 開けてみなよ!」


 セレーネが、ジト目で近づいて来た。


「まったくもう! じゃあ、私が開けるよ!」


 セレーネが、バンと銀箱を開けた。

 何が出る?


 銀箱なら、アーティファクト――秘宝級――か、レア――希少級――が出る。

 かなり価値の高いアイテムが出そうだ。


 みんなで宝箱の中を覗き込む。

 宝箱の中は、濃い上品な緑色のラシャ張りだ。


 その真ん中に、綺麗なガラス瓶が1本、光を放っていた。

 やわらかい光で、見ていると心が癒される。


 執事セバスチャンが、唸り声を上げた。


「ぬう。これは……! エリクサーですな!」


「これがですか!?」


 俺は慌てて【鑑定】を発動して、光る瓶を【鑑定】する。


「間違いないですね。俺の【鑑定】結果も、エリクサーと出てます」


 サクラが、情報を補足する。


「エリクサーは、アーティファクト、秘宝級ですね。どんな怪我でも、病気でも、完全回復します。HPとMPが満タンになりますよ」


 執事セバスチャンが、申し訳なさそうに頭を下げた。


「申し訳ありませんが、このエリクサーは、こちらの取り分にしていただけないでしょうか?」


 俺たちは、サクラが回復魔法が使える。

 レベル的にエリクサーが必要なほど、強い敵と戦う事はない。


 エリス姫側が欲しいと言うなら、譲っても良いけれど……。

 ただ、契約では……基本的に俺たちヒロトパーティーに権利がある。


 セレーネも、サクラも、YESとも、NOとも、言えない微妙な顔をしている。

 ちょっと変な雰囲気になった。


「あの……、何か理由があるのですか?」


「はい。現在、オーランド王国王室には、エリクサーが2本ございます。王族が暗殺や重篤な病にかかった場合に、救命する為です」


「なるほど」


「ただ、エリス姫様は、現在王都から離れ、ここルドルで活動しております。万一の際にエリクサーを使用する事が出来ません」


 俺、セレーネ、サクラが、同時に納得した声を上げた。


「あー」

「あー」

「あー」


「もう、おわかりと思いますが、姫様に万一の事態が出来しゅったいした場合に備え、エリクサーを持っておきたいのです」


 俺、セレーネ、サクラは、目を見合わせた。

 セレーネとサクラが、軽くうなずいた。


「わかりました。そう言う事情なら、このエリクサーは、エリス姫の取り分で構いませんよ」


「ありがとうございます」


 執事セバスチャンが、丁寧なお辞儀をした。

 エリス姫は、嬉しそうにエリクサーを手に取った。


「ヒロト、セレーネ、サクラ、ありがとう」


 エリス姫は、ギュッとエリクサーを抱きしめた。

 とても嬉しそうな顔をしている。


 エリクサーは、売れば相当の値段が付くだろう。

 だが、幼馴染のシンディを奴隷商から買い戻す費用は、エリス姫が出してくれる。


 家を立て直す金は……。

 まあ、またボチボチ稼げば良いし、いざとなったら、エリス姫に相談にのってもらおう。


 俺たちは、キングジャンプをマジックバッグに収容して、転移部屋から地上に戻った。


 *


 特別依頼が出てから、4日目になった。

 精霊ルートの探索は、ハイペースで進んでいる。


 昼も夜も、どこかのパーティーが必ずダンジョンに潜っている。

 他所の街からやって来た冒険者も加わって、ボーナス100万ゴルドをめぐる争いは、激化している。


 1日目 夜 5階層クリア

 2日目 昼 6階層クリア

 2日目 夜 7階層クリア

 3日目 昼 8階層クリア

 3日目 夜 9階層クリア


 今日、4日目、冒険者たちは、10階層の探索をしている。


 俺たちは、1日1回、昼頃にダンジョンに潜っている。

 エリス姫のお供だ。


 新しい階層に一番乗りしたパーティーに、転移部屋から、新しい階層に連れて行ってもらう。


 新しい階層は、いつも混んでいる。

 だから、1階層戻って、ボスを倒したらお疲れ様って感じだ。



 エリス姫陣営とウォール・ニューヨークファミリー陣営との、冒険者の取り合いも続いている。

 なんと、エリス姫陣営が、かなり盛り返している。


 精霊ルートは、大人気だ。


 ギルドから提示された、魔物素材の買取価格が良い。

 風属性の魔石や利用できる素材が多く、ヒロトルートと同程度の価格だ。


 ニューヨークファミリー以外は、自由に入れる。

 他の街から来た冒険者も増えている。


 そして、ついに!

 ニューヨークファミリーから離脱する冒険者が出て来た。

 あの時のウォールの行動は裏目に出た。

 仲間でも、あっさり裏切って、殺害すると噂が流れた。


 ニューヨークファミリーに参加していた、E、Fランクの冒険者達は、どんどんファミリーを抜けて、こっちに来ている。

 ウォールの悪い噂とエリス姫の特別依頼が効いている。


 E、Fランクの冒険者でもポーター――荷物持ちの仕事が沢山ある。

 泊まり探索の場合は、荷物が増えるので、上位のパーティーがポーターを欲しがるのだ。

 パーティー丸ごとで、雇われている連中もいる。


 ポーターでは、ボーナスの100万ゴルドの分け前は無い。

 獲物の素材やドロップしたアイテムの権利もない。


 だが、ポーターでも特別報酬は出る。

 特別報酬+ポーターの報酬で、結構な稼ぎになっている。

 領主館の中には、ポーター仕事待ちの、E、Fランク冒険者がたむろしている。



 4の鐘が鳴っている。

 夕方4時だ。


 俺とサクラは、エリス姫に頼まれた見回り中だ。

 領主館敷地内の様子を見て、サクラがつぶやいた。


「いや~、凄いね~、日に日に人が増えているよね~」


「特別報酬を、値上げしたらしいよ」


「え? いくら?」


「今、2万8千ゴルドじゃないかな……」


「はあ?」


 サクラが、驚いて甲高い声を上げた。

 無理もないよね。


「ニューヨークファミリーも、日当を出すようになったんだよ。エリス姫の特別依頼より千ゴルド多くね」


「ほうほう」


「そしたら、エリス姫が、それより多く報酬を設定した。そうすると、ニューヨークファミリーが、それよりも高く設定して……」


「そのチキンレースみたいな、日当アップ合戦は何!?」


 そう、まさにチキンレース。

 どちらも降りられない。


「日当アップレースの結果、現在、2万8千ゴルドになりましたって事だよ」


「はあ~! バブル状態ですね……」


 まさに、バブルだ。

 ポーターのE、Fランクの冒険者もホクホク顔だ。


 俺たちは、領主館の外を一回りして、敷地の中を見回る。

 臨時の解体場が見えて来た。


「セレーネ、忙しそうだね」


「魔物の解体が早いですよね」


 セレーネは、空いた時間に解体担当ミルコさんの手伝いをしている。

 スキル【解体】持ちだから、魔物の解体速度がハンパじゃなく早い。


 特に、この時間帯、夕方は忙しい。

 屋台の店主達が、肉を買いに来る。


 夕方から冒険者たちが酒を飲み始めるので、肉はいくらあっても足りないらしい。


 ダンジョンから上がって来る冒険者が増えて来た。

 ジュリさんが、臨時のテントで冒険者たちをさばいている。



 すると、門の方から大きな声が聞こえて来た。


「通せ!」


「ダメだ! ニューヨークファミリーは、立ち入り禁止だ!」


 俺とサクラは、顔を見合わせた。

 ニューヨークファミリー?


 俺とサクラは、解体場を後にして門の方へ駆け出した。

今日は、ゲキテイ、をエンドレスで聞きながら書きました。

まさに、大正義! って感じですね。


東京西部にある私鉄、京王線ですが。

昔は、京王帝都電鉄、だったんですよ。

帝都って入ってるのが、カッコ良くて好きでした。


ポイント評価、投票は、下からお願いします☆彡

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