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ガチャ転生!~異世界でFラン冒険者ですが、ガチャを引いてチートになります  作者: 武蔵野純平
ルドルのダンジョン編 |1章 

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49/99

第49話 王位継承争いなんて、巻き込まないで下さい~お姫様登場

ブックマーク、ポイント評価ありがとうございます☆彡

600pt達成しました☆彡

(人''▽`)ありがとう☆

 俺達は、冒険者ギルドに戻って来た。


 ギルドの中では、何かモメているみたいだ。

 怒鳴り声が、ギルドの外まで聞こえてくる。


 ドアを開けて中に入る。


 受付カウンターの中に、ギルドマスターのハゲールがいた。

 カウンターに身を隠すようにして、おびえた顔で応対している。


 珍しい!

 いつも胸をそらして、傲然としている男なのに。


 ハゲールの相手は、身なりの良い一団だ。

 いや、身なりが良いと言うよりは……。


 フルメタルプレートだ!

 全身をカバーする高価な金属製の鎧にマント姿。

 マントには、2匹の向かい合ったドラゴンの紋章がある。

 紋章は、金糸で綺麗に刺繍されている。


 あの紋章……あれは……!

 王国騎士団だ!

 初めて見た!


 フルメタルプレートで、重装備の騎士が4人。

 黒いスーツを来た男が1人、おそらく執事だろう。


 そして、一団の真ん中に、一際目立つ白銀の鎧を着た少女がいる。

 青色の長い髪、小柄だが大人っぽい雰囲気で、キリッとした美形だ。


 一団の中で少女1人だけが、椅子に座っている。

 王国騎士団が従っているって事は、かなり高位の貴族か王族だ。


 ハゲールは、彼らに責め立てられていた。

 フルメタルプレートの騎士が、口々にハゲールを責める。


「ハゲールギルド長! 貴殿の責任ですぞ!」

「しかり! 貴殿がしっかりと、していないからだ!」

「業務怠慢では、あるまいか!」


 ハゲールは、汗だくだ。

 必死で弁解をしている。


「いや、しかしですよ! わたくしは、ギルド長ではありますが、冒険者の行動の自由は制限出来ない訳でありまして……」


「ええい! 見苦しいですぞ!」


 今は、夕方6時過ぎ。


 ギルドには、ダンジョンから帰って来た冒険者が沢山いるが、誰も受付カウンターに寄りつこうとしない。

 遠巻きにロビーから、騎士の一団とハゲールのやり取りを眺めている。


 まあ、貴族とか王族とか、面倒臭いものな。

 巻き込まれたくないよな。


 俺達も騒ぎが収まるまで、ロビーで待機する事にした。

 3人で入り口からロビーへ移動しようとした。


 その時、ハゲールと俺の目が合った。

 ハゲールが、叫んだ!


「おおお! 来たか! 神速のダグの愛弟子よ!」


「はいいいいいー!?」


 一体、何だ?

 ハゲールは、受付カウターから飛び出して来た。


 驚く俺達をお構いなしに、俺達を一団の方へと連れて行く。


「ご紹介いたします! 彼こそが! 神速のダグの唯一の弟子である、Dランク冒険者ヒロト君です!」


 なななな、何だ?

 騎士の一団は俺をジロジロと観察する様に見ている。


「ほう、彼が……」

「まだ、子供ではないか!」

「むう、しかし、あの年でDランクは、なかなかではないか」

「あの使い込んだ鎧は、激しい戦歴を物語っているぞ」


 すいません。

 使い込んだ鎧は、素材の革が元から傷んでいたのとレッドリザードの火炎を浴びたからです。


 いや、それは、どうでも良い。

 状況がさっぱり、飲み込めないぞ。


 椅子に座っている白銀鎧の女の子が、話し始めた。


「ハゲールギルド長。神速のダグのお弟子殿に会えたのは嬉しいが、私の目的は神速のダグに教えを請う事だ。おわかりか?」


「ええ、ええ! それはもう、わかっております」


「貴殿が、『神速のダグがルドルの街に来て弟子の育成を始めた』と報告書に書いたから、私がここに来たのだ。王都から、わざわざルドルまでな」


「存じております」


「だが、神速のダグは不在。行き違いで王都に向かったとはな……」


 女の子は、しっかりとした落ち着いた話しぶりだ。

 怒るでなく、責めるでなく、淡々と事実をハゲールにぶつけている。


 やっと事情がわかった。


 ハゲールは、師匠神速のダグが俺を弟子に取った事を報告書に書いた。

 その報告書を、この女の子が読んだ。


 で、女の子は、師匠にコーチしてもらいたいとルドルまでやって来た。

 ところが、師匠は行き違いで王都に行っていて不在。


 それで、もめている訳だ。

 いや~、ハゲール大変だな~。

 と、棒で10回つぶやいておこう。



 うん?

 ハゲールが、笑顔で前のめりになったぞ。


「そこでですよ! ご提案がございます!」


「ほう、聞こう」


「この、『神速のダグの弟子』! ヒロト君とご一緒にダンジョン探索をしながら、神速のダグの帰りを、お待ちになってはいかがでしょうか?」


「なに? お弟子殿のパーティーに、参加せよと申すか」


「左様でございます」


 ちょっ! ちょっと待て!

 なんで俺を巻き込むのさ!

 ハゲールは、俺たちの方を向いた。


「お前たち! こちらのお方は、オーランド王国第三王女のエリス姫であらせられる!」


「うむ。エリス・オーランド・ブルーである。よろしくな、お弟子殿」


 セレーネとサクラが驚きの声を上げた。


「ええ! お姫様! すごーい!」


「第三王女様ですか!」


 ハゲールが2人に注意をする。


「こら! お前たち! 姫様の前で無礼だぞ!」


 エリス姫は、鷹揚に対応した。


「よい。ギルド長殿。オーランド王国は、冒険者の国である。王族と言えども今は冒険者。遠慮は無用ぞ」


 いや、姫様、懐が広すぎるな。

 全然、威張らない。



 そうそう、オーランド王国は、冒険者が建国したんだよね。

 初代国王のオーランド・ブルー王が、ドラゴン殺しの有名な冒険者だ。


 その人が、魔の森の中で2つのダンジョンを見つけて、その近くを開拓して街を作り建国した。

 冒険者ギルドを設立したのも、オーランド・ブルー王だ

 そんな歴史があるので、王族にも冒険者としての力量が求められる。


 しかし、だからと言って、俺達と共同探索と言うのはなあ。

 正直、俺が面倒クサイ。


 執事が発言した。


「ハゲールギルド長。失礼ながら、そちらのヒロト殿のパーティーは、姫様が参加するのに、ふさわしいパーティーとは、思えませんが……」


「いえいえ、セバスチャン様。ヒロトのパーティーは、先日ダンジョン踏破を達成したのですよ!」


「ほう……、そちらのお三方でですか?」


「そうです! まだ、若い3人ですが、実力派です。おそらくダンジョン踏破の最年少記録ではないかと」


「ふーむ」


「それに、ヒロトは若いですが、スキルが多彩でして……」


 ハゲールは、俺の腕をつかむと、強引にスキルボードに押し付けた。

 俺は、驚いて声を上げた。


「ちょ!」


 あまり自分のステータスは、人に見せたくない。

 だが、ハゲールも必死なのだろう。

 物凄い力で、俺の抵抗は無駄だった。


 みんながスキルボードに映し出された、俺のステータスをのぞき込む。

 どさくさ紛れで、ホールにいた冒険者達ものぞきに来た。


 4人の騎士が、俺の論評を始めた。


「LV1?」

「しかし、それにしては、スキルが多い」

「ぬう! 【神速】だと!」

「【鑑定】や【マピッピング】も持っている。スキルは優秀だな」


 それは、どうも。

 目の前で自分が評価されるのは、何とも居心地が悪い。


 執事のセバスチャンが、俺の側に寄って来た。


「ヒロト様。腰の剣は、コルセアでは?」


 良く見てるな。

 さすがは、執事だ。


「はい。師匠から貰いました」


「ふむ。愛刀を譲られたと。鎧は……、それは……、ボルツですか?」


「はい。新人さんが練習で作ったので、非正規品ですが。ボルツの革鎧です」


「素材は?」


「オーガです」


「ほう!」


 俺は、年齢からすると、かなり良い装備を身に着けていると思う。

 セバスチャンは、俺の装備に好感したようだ。


 俺とセバスチャンの会話で、ギルド内が一気に騒がしくなった。


「あれが、ボルツ製? 黒くないぜ」

「いや、鎧の形はボルツだ!」


「あれがコルセアか! ダグの愛刀で有名なヤツだよな!」

「ダグは、ラファールだろ?」

「それは最近だよ。一番有名なのは、コルセアだ!」


 みんな装備品が、大好きだな。

 各所で熱くなってる。


 ハゲールの目が、ギラリと光った。

 ここぞと畳みかける。


「いかがでしょうか? ヒロト君のパーティーは、エリス姫様と同年代ですし。ご覧の通り女性も2人おります。経験、交流の面からも、良い機会ではございませんか? セバスチャン様?」


「なるほど。確かに同年代の冒険者との探索は、良い経験ですね。女性が一緒と言うのも、望ましい環境です。姫様、いかがでございましょう?」


 ちょっと、待ってくれ!

 俺を置き去りにして、話がドンドン進んで行く。


 エリス姫は、俺達の方を見てニッコリと笑った。

 気品のある微笑みだ。


 まさに、ノーブル!

 これこそ、ロイヤル!


「ギルド長のご提案に従おう。ヒロト殿、よろしくな。みな、ご苦労であった! 行くぞ!」



 エリス姫の一行は、去って行った。



 おおお! 正気に戻った!

 俺は、エリス姫の笑顔にあてられていた。

 何も言わず、ボーッとエリス姫たちを見送ってしまった。


 俺は、ハゲールの腕をつかんだ。


「ハゲールさん! どうなっているんですか!」


「いや……、その……、聞いていただろう?」


「エリス姫が俺のパーティーに入るって、本気ですか?」


「姫様が、そうおっしゃったじゃないか! オマエも聞いていただろう!」


「嫌ですよ~。王族のお相手なんて、面倒でしかないですよ!」


「いいかヒロト! これは重要な事なのだ。良く聞けよ!」


 ハゲールが、状況説明を始めた。


 現在、王都では王位継承の争いが始まっている。

 有力候補は、アビン侯爵家の長男ウォールと第三王女のエリス姫だ。


 王都の第一ギルドは、ウォール派で、2つのダンジョンを担当している。

 第二ギルドは、中立で研究機関。

 第三ギルドが、エリス姫派で魔の森を担当している。


 そして、このルドルの街は、第三王女のエリス姫のご領地らしい。

 ルドルの冒険者ギルドの顧問は、エリス姫になっている。

 実質的には、オーナーらしい。


 ハゲールは、一通りの説明を終えると、改まった口調で俺達を諭し始めた。


「従って、ルドルの冒険者ギルドは、エリス姫派だ。エリス姫にご協力をしなくてはならない。君達も――」


 セレーネとサクラが、ハゲールの言葉を遮って反論し始めた。


「えー! そういうの! 私は子供だから! わからないです!」


「明らかに、ギルドマスターの保身ですよね? 王国に協力するならまだしも、特定の派閥に組み入れられるのは、気に入らないですね。わたしは、嫌ですね!」


 ハゲールは、真っ青になった。


「ちょ! 2人とも、そんな事を言わないで! エリス姫を見ただろ? 良い方じゃないか!」


 まあ、確かにエリス姫は、好印象だった。

 王族なのに、威張った所がない。

 だけど……。

 俺も拒絶の意思を、ハゲールにハッキリと伝えた。


「貴族や王族なんて、面倒くさいし。さらに、派閥争いに巻き込まれるは、ノーサンキューですよ」


「ヒロトまで、そんな事言うのか! 解体費タダにしてやったじゃないか!」


「それは、それ! これは、これですよ!」


 俺達は、ダッシュで冒険者ギルドを後にした。

 王位継承争いなんて、真っ平だ。

明日、0時更新予約済みです★

ポイント評価は、下からお気軽にお願いいたします☆彡

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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