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ガチャ転生!~異世界でFラン冒険者ですが、ガチャを引いてチートになります  作者: 武蔵野純平
ルドルのダンジョン編 |1章 

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第38話 金の宝箱の中身は? 宝箱オープン!

ブックマークありがとうございます☆彡

評価ポイントも感謝です!

(人''▽`)ありがとう☆


今日はちょっと投稿遅くなりました。

すいません。

m(__)m


「ねえ。ヒロト、どういう事なの?」


「ヒロトさん、事情説明をお願いします」


 双子の少女は、消えてしまった。

 セレーネとサクラは、訳が分からないと言った顔で、俺に説明を求めて来た。


「まあ、落ち着いて。とりあえず、安全だから。今の双子はね……」


 俺は2人に、先日起こった不思議な出来事を説明した。


 最初に双子の少女に出会ったのは、1階層を1人で探索していた時である事。

 2階層への別の階段を、双子に教えて貰った事。

 あの双子は、おそらくダンジョンの意思、ダンジョンその物である事。


 セレーネは、話を聞きいて興奮したみたいだ。


「すごい! すごい! ヒロトすごいよ! ダンジョンの精霊とお友達なんだね!」


 ああ、この世界の人の感覚だと、あの双子はダンジョンの精霊になるのか。

 なるほど、その方が感覚的にわかりやすいのだろうな。


「じゃあさ! ヒロトルートの他に、もう1つ階段があるんだよね?」


「そうそう。1階層左奥がヒロトルートの階段、右奥に双子に教えて貰った階段があるよ」


「じゃあ、右奥の階段は、精霊ルートって呼ぼうよ!」


「いいよ。じゃあ、右奥は精霊ルートって事にしよう」


 セレーネは、興奮しっぱなしだ。

 一方サクラは、腕を組んで静かに考え込んでいる。


「ヒロトさん。それで、ヒロトルートと、精霊ルートの情報は、いつオープンにするのですか?」


 ヒロトルートは、セレーネや師匠の神速のダグが知っている。

 だが、ギルドには、まだ報告していない。

 精霊ルートもだ。


「うーん。どこかのタイミングで知らせないと……、とは、思っているのだけれど……」


「一番効果的なタイミングを、狙っている感じですか?」


「そうなんだ」


 セレーネが、会話に入って来た。


「前にヒロトルートの3階層で狩った時は、人がいなくて良い狩場だったよね」


「そうなんだよね。ある程度、俺達のパーティーで探索したり、狩ったりしてから、ギルドに報告したいんだよな」


 ギルドに報告すれば、報奨金だとか、冒険者ランクのアップとか、何かしら見返りがあるとは思う。

 しかし、その前に俺達で、なるたけ稼いでおきたい……。


「ダンジョンの精霊さんたちとしても、ヒロトルートと精霊ルートを探索してもらいたいでしょう?」


「そうみたい。ルドルのダンジョンは、中央の通常ルートが全てと思われてるからね。他のルートに人を呼び込みたいみたいだね」


 俺とセレーネの会話を腕を組んで聞いていたサクラが、ズバッと核心を付いて来た。


「そもそも、ルドルのダンジョンて、10階層で終わりなんですかね?」


 俺は、ニヤリとサクラに笑った。

 セレーネは、サクラの話した意味が、わからない様だ。


「サクラちゃ~ん。ルドルのダンジョンは、10階層で終わりだよ~」


「それは、通常ルートの場合ですよね。ヒロトルートと精霊ルートは、わからないじゃないですか」


「あっ! そうか! まだ誰も行った事ないんだから……」


「11階層、12階層もあるかもしれないですよ。ですよね? ヒロトさん?」


「サクラの言う通り。俺は、11階層より、下もあると思っている」


 そもそも、10階層の浅いダンジョンなんて、ルドル以外に聞いた事が無い。

 他のダンジョンは、もっと深い。

 50階層のダンジョンもあるし、深くて最下層どれくらいか、まだ、わからないダンジョンもある。


 ダンジョンの精霊、つまり双子の少女としては、『もっと深い所まで探索しろよ!』と思っているのだろう。


「ダンジョンの精霊としては、俺達に……」


「わたしたちに、探索を進めて貰いたいんですね」


「そういう事。じゃあ、宝箱を開けてみようか!」


 俺達三人は、金色の宝箱に近づいた。

 さっきの木製の宝箱とは、雰囲気が違う。

 いかにも、『良い物』が入っていそうだ。


 サクラが、説明する。


「ダンジョンの中では、様々な形態の宝箱が出ます。金箱は、最低でもアーティファクトクラスのアイテムが出るそうです」


「サクラちゃ~ん、アーティファクトって?」


「秘宝と言う意味です。コモン、レア、アーティファクトって具合に等級、格付けがあるんですよ」


「じゃあ、この金色の宝箱からは、相当良いのが出るんだ~!」


 サクラとセレーネが、宝箱を触りながらワイワイと話している。


 俺も等級の事は聞いた事がある。


 冒険者がダンジョンから持ち帰ったアイテムを、売買するのに目安がないと売買しづらい。

 そこで、格付け、等級を、冒険者ギルドや商人ギルドが、中心になって作ったそうだ。


 例えば、宝箱を開けて、ポーションが出たとする。

 ポーションは、一般に作れるアイテムだ。

 だから、格付けとしては、コモン、一般クラスになる。


 特殊効果のある武器なんかは、一つ上のレア、希少級になる。

 突き刺すと痺れるナイフなんかが、レアになる。


 特殊効果のある武器は、腕の良い職人なら作る事が出来る。

 出回っている数はそれほど多くないが、レアクラスの武器は、金を出せば買う事が出来る。


 ボルツ工房やコルセア工房の武器、防具なんかも、レアに分類される事がある。

 金額は数十万円台から、数百万円台まで、かなり幅がある。


 一般的な冒険者だと、レアクラスが、現実的に入手可能な装備品やアイテムだ。


 今回サクラが言う所のアーティファクト、秘宝級はなかなかお目にかかれない。

 秘宝級を作れる職人は、限られていて国に保護されている。


 買おうとすると数千万ゴルドになる。

 まあ、フェラーリみたいな。

 超高級スポーツカーみたいなモノだ。


 限られた高位の冒険者や貴族や王族が持つモノ……、それがアーティファクト、秘宝級アイテムだ。


 金箱からは、最低でもアーティファクト……。

 俺達3人は、ジッと箱を見ている。


「ヒロト~! 開けようよ!」

「ヒロトさん!」


「あああ、俺!? わかった! 開けるよ!」


 俺は、緊張と期待で固まってしまっていた。

 では……、オープン!


「おおお!」

「おおお!」

「おおお!」


 蓋を開けると、宝箱の中は、赤いフワフワした布で内張をしてあった。


 そして、宝箱に入っていたアイテムは、


 ・小ぶりな布製の袋×3

 ・矢筒×1


 だった。


「ちょっと鑑定するね」


 俺は、スキル【鑑定(上級)】で宝箱の中のアイテムを鑑定した。

 まずは、小ぶりな布製の袋だ。


 スキルを発動して、鑑定すると……。



 -------------------


 マジックバッグ(容量無制限、時間停止、所有者登録可能)


 -------------------



「やった! マジックバッグだ!」


 セレーネとサクラも声を上げて喜んだ。

 これで荷物運びも、獲物を持ち帰るのも楽になる。

 食料や水も大量に持てるから、行動範囲もグンと広くなる。


 サクラが、マジックバッグを1つ手に取った。


「3つともですか?」


「うん。3つともマジックバッグだよ。機能は、容量無制限、時間停止、所有者登録可能だって」


「すごい! 市販されてるのは、容量制限アリですよね」


「それでも、数百万だからね~。これ1つでいくらになるか……」


「1千万ゴルドは、下らないでしょうね……。間違いなく、アーティファクト級アイテムですね」


「じゃあ、マジックバッグは、1人1つずつにしよう」


 これを売れば、奴隷に売り飛ばされたシンディを、買い戻せるかもしれない。

 けど、このマジックバッグは、下手したら2度と手に入らないアイテムだ。


 これを売るのは最後の手段にして、マジックバッグを活用して稼ぐ方向で行く。


 セレーネもマジックバッグを手に取った。

 腰のベルトに、紐でしっかりとくくり付けている。


 サクラはポケットに、折りたたんで入れている。

 俺はショルダーバッグの中にマジックバッグをしまった。



「次は、矢筒を鑑定しよう」


「矢じゃないんだね~。ほら、ヒロトのリクエストしたマジックバッグが入ってたからさ」


「ああ、そうだった。俺が、マジックバッグと矢が問題だって、双子に話したんだ」


 確かに妙だな。

 矢が高い、矢の補充が問題だと伝えたのに、宝箱に入っていたのは矢筒だ。

 ケースだけあっても、しょうがないだろう……。


 さて、【鑑定】……。



 -------------------


 無限の矢筒(矢の複製機能)


 -------------------



「無限の矢筒だって。矢の複製機能があるらしい。セレーネ、試しに使ってみてよ」


「わかった~」


 セレーネは、宝箱から矢筒を取り出した。

 円筒形の矢筒で黒い革に包まれている。

 シンプルなデザインだ。


 セレーネが自分の矢筒から矢を1本引き抜いて、無限の矢筒に矢を入れた。

 すると、矢筒いっぱいに矢がコピーされた。


「えっ!?」

「すごい!」

「矢が増えた!」


 どうやら無限の矢筒に入れた矢を、コピー生成してくれるらしい。


「これで矢の補充問題は解決だな。じゃあ、これはセレーネが使ってよ」


「ありがとう! 精霊さーん、ありがとう!」


 セレーネは、ダンジョンの天井に向かって、笑顔で礼を言った。

 たぶん、あの双子は、どこかで聞いているのだろう。


「この無限の矢筒は、凄まじいですね……」


 サクラが、ため息混じりにつぶやいた。

 俺もこの無限の矢筒の価値は計り知れないと思う。


「極論だけど、矢が1本あれば、軍隊の矢を全部まかなえる、って事だよな」


「そうなりますね。籠城戦とかを想定する要塞なんかでは、欲しいですよね」


「……値段の想像できないね」


「ちょっと値段は……。ただ、間違いなくアーティファクトよりは上のクラス、伝説級のアイテムだと思いますよ」


 そりゃ、そうだ。

 そもそも、どういう仕組みで矢をコピーしているのか、想像もつかない。

 たぶん、これを作る事は、人間には出来ないだろう。


「伝説級……、レジェンダリーってヤツか……、初めて見たよ……」


 俺とサクラは、セレーネの持った矢筒を見つめた。

 セレーネが居心地悪そうにしている。


「ねえ~。私だけ2つも良いの? それに、この矢筒、すごい物なんでしょう?」


 俺とサクラは、顔を見合わせた。


「俺としては……、セレーネが持っているので良いと思うけど。メンバーそれぞれに、合った装備を身に付けて貰いたいし」


「私もオッケーですよ。また良い物が宝箱から出たら、私かヒロトさんが貰うって事で良いんじゃないでしょうか」


「じゃあ! じゃあ! 無限の矢筒は、私が持ってるね!」


 セレーネは、嬉しそうだ。

 無限の矢筒を、抱きしめている。

 これで夜の矢の補修から、解放されるもんな。


 そして、木の宝箱と同じように、金の宝箱も、煙の様に消えてしまった。


「大収穫だったね。双子様様だよ」


「ホントにね~。ありがたいね~。ヒロトルートと精霊ルートを、がんばって探索しなきゃね」


 俺とセレーネが、笑顔で話していると、サクラが悪そうな顔で提案をして来た。


「このまま10階層のボスを、退治しに行きませんか?」

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