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ガチャ転生!~異世界でFラン冒険者ですが、ガチャを引いてチートになります  作者: 武蔵野純平
ルドルのダンジョン編 |1章 

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第32話 サキュバス見習い

ブックマークが100件を超えました!

ありがとうございます☆彡

ポイント評価もありがとうございます☆彡

 俺は白い空間の中にいる。

 前世で見たミュージックビデオに出て来るような真っ白な空間だ。


「ヒロトさん、はじめまして」


 どこからか声が聞こえる。

 女性の声だ。


「だれ?」


 俺は声の主に問い掛ける。

 姿は見えない。


「わたしは、サキュバスです。悪魔に申し付けられて、参上しました」


 悪魔? サキュバス?

 何の事なのか、わからない。


「何の事? ここは、どこなの?」


 俺は再度、声の主に問い掛ける。


「ここは、ヒロトさんの眠っている意識の中です。夢の中、と言えば、通じるかな?」


 俺は少し考えた。

 思考はかなりボンヤリとしている。


「そうか。夢の中なのか。夢枕に立つってヤツだな。えーと、君は神様?」


「いいえ。違います。サキュバスです。悪魔に、ヒロトさんを、手伝う様に、言われて、来ました」


 会話がループしている。

 夢だからかな?

 うまく思考や会話をコントロール出来ない。


「お気になさらず。わたしのスキル【意識潜入】を発動して、寝ているヒロトさんの意識に無理矢理入り込んでいます。だから、思考のコントロールが難しいのです」


 あれ?

 俺の考えが読まれているのかな?


「はい。わたしは、今、ヒロトさんの意識に入り込んでいます。だから、ヒロトさんの全てがわかります」


 そうか。

 じゃあ、俺の考えは、筒抜けな訳だ。

 何かそれも気持ちが悪いな。

 会話を続けよう。


「悪魔に手伝えと言われたって事だけれど、何を手伝うの?」


「ヒロトさんの冒険のお手伝いです。冒険者として有名になるように、わたしがお手伝いをします」


「俺が有名に? なぜ?」


「有名な冒険者にならないと、ダンジョンを発見しても信じてもらえないだろう。と、悪魔が申しておりました」


 だんだんと思い出して来た。

 俺はヒロト、元Fランのダメ冒険者だ。


 幼なじみのシンディが奴隷として売られて……。

 神速のダグに弟子入りして……。


 ああ、ガチャを回せるようになった。

 スキル【ゴールド】が開放されたんだ。


 それから地獄で会った悪魔がやって来て、ダンジョンを造っていると言うから、取引をしたんだ。

 新しく造るダンジョンのアドバイスをして……。

 新しく造るダンジョンを発見して、ギルドに報告すると約束をしたんだ。


「そうです。その状況理解で正解です。大分、意識が覚醒して来たみたいですね?」


「ああ、思考がクリアになって来た。それで、俺の冒険の手伝いって、具体的には何をするの?」


「ヒロトさんのパーティーに加わります」


 え? 悪魔が?

 俺のパーティーメンバーに?


「はい。これから実体化しますので」


「実体化?」


 俺はサキュバスと名乗った声の主の言う意味が、わからなかった。


 実体化?

 どう言う事なんだろう?


「わたしたち悪魔は、実体がありません。霊的なエネルギー体、と言えばわかりますか?」


「ああ、何となく。意思のある魂みたいな存在って事だろ? 肉体がないって意味だよね?」


「そうです。わたしは、これから魔力を使って、肉体を構成します。それが実体化です」


「なるほど。わかった」


「どんな感じが良いですか? わたしの性別は女性ですが、どんな感じの実体が良いですか?」


 え?

 俺のリクエストを、受け付けてくれるの?


「ヒロトさんの希望が、わかりました。では、家の外でお待ちしています」


 ちょ!

 ちょっと待って!

 今、パッと思いついたのは、違うんだよ!


「ふふ。違わないですよ」




 目を開けると見慣れた天井が見えた。

 俺は、自分の部屋で寝ていたのだ。


 今のは、夢か?

 確かめてみよう。


 俺は家の外に出て見る事にした。

 服を着て、念の為、オーガの革鎧にコルセアの剣を装備した。


 窓から外を見ると、あたりは明るくなって来ている。

 鳥の鳴き声が聞こえる。


 まだ早朝だ。

 かなり早く目覚めたらしい。


 玄関から外に出ると、街道の向こう側に人影が見える。

 注意してゆっくりと歩いて、人影に近づく。


 だんだんと見えて来た。

 おい! ウソだろう!


 どうやらサキュバスは、俺の一瞬のひらめきを実体化してしまったらしい。

 制服姿の女の子が、そこに立っていた。


「おはようございます。ヒロトさん!」


「おはよう……」


 女子高生スタイルのサキュバスは、元気に挨拶してきた。


 確かに……あの時……。

 俺は、『制服姿が良いな』と一瞬思った。

 だが、一緒にパーティー組むとなると、その防御力のない格好は問題だな。


「なあ、サキュバス……。その格好で戦闘は無理だろう?」


「大丈夫ですよ。この制服は魔道具化してありますから。防御力バッチリです!」


 魔道具化した女子高生制服って……。

 魔力と能力の無駄遣いって気もするけど、まあ、良いか。


「えっと、それで、サキュバスの戦闘スタイルは? 剣?」


「基本、魔法です。近接戦闘の時は、素手で殴る、蹴るです」


 そんなCM美少女のような爽やかな笑顔で、殴る蹴るとか言われてもな……。

 しかし、そうか、そのミニスカートで蹴るのか。


「わかった。パーティーメンバーに入ってもらう。よろしく、サキュバス」


 俺は下心200%で、あまり深く考えずにパーティー加入の許可を出した。

 サキュバスは、前世のTVで見たアイドルに似ているんだよね。

 それが、制服ミニスカで蹴り……。

 男なら、見たいだろ!


「ふふ。気に入って頂けましたか?」


 俺の心を見透かしたように、サキュバスは微笑んだ。

 クルっと1回転して、制服姿を見せつけて来る。


 回転して舞い上がったミニスカートよりも、サキュバスの背中に目が釘付けになった。


「ちょ! サキュバス! オマエ背中に、羽が生えているぞ!」


 サキュバスの背中には、鳥の様な灰色の羽が生えていた。

 サキュバスは、羽をパタパタと軽く羽ばたかせて、空中に浮き上がった。


「そりゃ。悪魔族ですから。羽はアリですよ。ああ、それからサキュバスって仕事名で、わたしの個人名ではありません」


「え? サキュバスって、君の名前じゃないの?」


「営業、とか、事務、とかと同じです。サキュバスって仕事があるんですよ」


 それは、初めて知ったな。

 つまり、サキュバス職って事か。


「へー、どんな仕事?」


 サキュバスは、空中で両ひざを抱えてクルクルと回り出した。

 照れ臭そうに、笑いながらこちらを見ている。


「ふふ。まだ、サキュバス見習いで、経験ないんですけどね」


 サキュバスの顔が赤くなっている。

 俺、何か変な質問したか?


「そうか、まだ見習いなんだ? それで、サキュバスの仕事は?」


 サキュバスは、モジモジとしている。

 恥ずかしそうに話し始めた。


「男の人の夢に出て、男の人から、精力を吸い上げるのが仕事です……」


「それって……、夢の中で男の人と交わる……と言うか、まぐわうって事?」


「……はい」


 何とも言えない無言の時間が、俺とサキュバスの間に流れた。

 なぜ、サキュバスなんて仕事をしているこの子が、俺に派遣をされたのか……。

 心当たりは、一つしかない。


「俺の裏スキルに【絶倫(中級)】があるから、オマエが派遣されたのか?」


「いえ。違います。そのスキルをお持ちなのは、今、初めて聞きました」


「オマエは、これから毎晩、俺とサキュバるのか?」


「いえ。見習いなんで、経験ないんで」


「そうか」


 俺は残念なような、ホッとしたような複雑な気持ちになった。

 どうやら、見習いサキュバスなので、俺とサキュバってはくれないらしい。


 まあ、その制服姿でサキュバったら、サキュバったで、色々問題があり過ぎる気がする。

 スキル【絶倫(中級)】の件は、静かにしておこう。


 それよりもだ。


「なあ、名前がないと、パーティー組むのにやりづらいんだけど」


 サキュバスは、空中に浮いたまま頬杖をして考え出した。

 何でか知らないが、悩んでいる。


「うーん。名前ですか……。それはちょっと……」


「だって、サキュバスって呼ぶわけにもいかないだろう」


 俺は知らなかったが、サキュバス職がどんな事をするか、知っている奴がいるかもしれない。

 ダンジョンの中で、オーイ! サキュバス! なんて呼んだら、どうなるか想像すると恐ろしい。


 サキュバスは空中で器用に、足を組み、腕を組み、考えている。

 考える時間が長いな。


 とりあえず、仮の呼び名でも良いだろう。

 俺が名前を付けるか。


 サキュバス、サキュバる、サキュバ……。


「じゃあ、サクラで。オマエの名前はサクラな。仮の名前って事で、良いからさ」


 サクラは、ハッとしたように顔を上げると、地面に降り立った。

 俺の方を向いて姿勢を正した。


「名前を、ありがとうございます! マスター!」


 えっ!? マスター!?

 どういう事?

明日 2018/4/18 0時に、次話更新の予約済みです☆彡

仕事多忙 ⇒ 風邪 のコンボで更新が滞っていました。

(m´・ω・`)m ゴメン…


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