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8話 ゲシュタルト

おててぱっちんいただきます

ドアを開けてギルドに入る。

すると中には、

硬そうな鎧を付けた戦士や、

高価そうなローブを身に纏った魔法使い、

右目に眼帯、左腕に包帯の中二病患者など

いろんな人がいる。

おい、最後どうした。何があった?

めっちゃかっこいいじゃねーか。

その設定教えてくれよ。参考にするから。


ギュッ


繋がれた右手が先ほどよりも強く握られる。

少女の若草のような目からは不安の色が見える。

あっ、パーティ登録ね。目的すっかり忘れてた。

もう少しで左腕が疼いて唸ってるにいちゃんに

一直線だったわ。危ない、危ない。

今そっちに行ったら、

絶対五十土ちゃんも中二病になっちゃうから。

だってこの子純粋だもん。


俺は何も言わずに手を引いて、

ギルドの奥に歩いていく。

するとざっと20人は並んでいる長い列を見つけた。

その長蛇の列に目をやると先頭の男性客に

口説かれている綺麗なお姉さんがいた。

多分あの人がギルドの職員なんだろう。

俺はまるで龍のような行列の最後尾


を通り過ぎて隣の誰も並んでいない、

ぽっちゃりとした職員さんの前で足を止める。

だってあのお姉さん、マジでレベル高いんだもん。

しかもここ手すり無いから、死んじゃうよ。


「何かご用ですか?」


言ってることは丁寧だけど、

横に長いのに胸が無くて、一生モテ期が無さそうな

ぶすっとした声で、女性職員さんが無表情のまま

無愛想に不機嫌そうに聞いてきた。

あー、ここ列がに無い理由がわかった気がする。

つーか、無っていう字多いなここ。

ゲシュタルト崩壊するかな?や、それは無いか。


「パーティを組みたいんですけど、

どうすればいいですか?」


俺は職員さんをこれ以上機嫌を悪くしないように

出来るだけ優しく思ってたことを素直に聞いてみた。







ちなみにこの後、ギルド登録料を稼ぐために

めっちゃバイトした。もはや、右手の感覚が無いよ。

多分、ギルドの入り口の中二病患者みたいな人も

肉体労働で怪我して眼帯と包帯付けてたんだと思う。

設定聞きに行かなくてよかったよ。うん。

フンスイ・ホエール

モンスター ランク2 インターセプト 青属性 水系

マリンアニマル 攻撃力8000 防御力5000 △1


(S) このモンスターの攻撃時このターンで2回目の攻撃だったら攻撃力+2000する。そしてバトル終了時このモンスターと同じ列のモンスターの位置を入れ替える。

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