6話 別料金
評価上がらないなぁ
「いただきまーす」
「召し上がれ」
女の子はいただきますの挨拶をして、
大きな口でサンドイッチを頬張る。
いやー、いい食べっぷりだなぁ。
「あむっ、ん〜〜〜!はわっ、
とっても、とおっても!美味しいです〜!」
彼女はまるで、真夏の太陽のようにキラキラした
笑顔で感想を述べた。
あのさ、めっちゃいい笑顔だけどこれは演技で
実は不味いのにお世辞で褒めてたら悲しいよね。
「マジか、じゃ俺も食べるわ」
「はいっ!召し上がってくださいっ!」
そう言って俺もサンドイッチにかぶりつく。
するとまず、ふわふわと柔らかい食パンが
俺の食欲をそそる。
少し遅れて、レタスやキャベツの瑞々しい
シャキシャキとした食感とともに、
マヨネーズの独特の風味が口いっぱいに広がる。
トドメとばかりに、
エビのぷりっとした歯ごたえと
マスタードのピリッとした辛さが舌を刺激した。
「美味しい…っ」
素直な感想だった。
あっ、独り言になっちゃった。
ちょっと恥ずかしくなって女の子の方を見ると
サンドイッチを食べるのに夢中になっていた。
や、どんだけ食べてるんだよ。
まさか、これまでずっと食材単品で食べてたの?
さすがにそれはないよね。ないよね?
するとこちらの視線に気づいたのか
彼女は手を止めて目を合わせてきた。
「あの私、五十土しずくです。
えっと、あなたは………?」
そういえば、自己紹介まだしてなかったけ。
まともに自己紹介したことないから、
存在忘れてた。
や、別にしたことないわけじゃないよ?
テンション上がって変な声出たり、
カタコトになったりしただけだよ?本当だよ?
「俺は八橋リュウトだ」
無駄に喋って黒歴史を作らないように、
簡単に話した。うん、わかりやすいね。
「リュウトさん、
私と一緒にお料理作ってくださったこと、
私と一緒にご飯を食べてくださったこと、
私に会いにきてくださったことっ
全部嬉しかったです!ありがとうございます!」
えっ?何この状況?
よくわからないけど、とりあえず返事しとく。
「えっと、俺も嬉しかった。ありがとう」
「私、一人ぼっちでずっと、ずうっと、寂しかったんです………。
ギルドでパーティに入ろうと思ったんですけど
一人で行ってモンスターに襲われないか
心配だったんです………」
あっ、ギルドあるんだ。流石異世界。
「それで、あの…。リュウトさんが良かったら、
その……良かったらでいいんですけど、
私と一緒に…パーティを組んでくれませんか?」
最後辺りはどこかに消えてしまいそうな、
か細い声だったけど最後まで言い切った
五十土ちゃんは可愛らしい頭をペコッと下げた。
「いいね。最強のパーティを作ろうぜ」
「ありがとうございますっ!」
なんでもするって言ったし、
俺は了承することにした。
こうして俺は五十土ちゃんとパーティを組むことになった。
ちなみにこの後、五十土ちゃんに食事代として、
なでなでを要求された。
パーティと別料金かよ、マジかレベル高いな。
スモールフレイム・サラマンダー
モンスター ランク1 サポート 赤属性 火炎系
サラマンダー 攻撃力6000 防御力5000 △1
(○2)-(B) (S)このモンスターの召喚時、コストを支払っても良い。支払ったら、相手のランク1のモンスターを1体選び、そのモンスターを破壊し、表でエンプティーゾーンに置く。